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医科後期臨床研修

更新日:2023年07月28日

病理専門研修プログラム

長崎大学病院病理診断科を基幹施設とする専門研修プログラムでは、豊富な連携病院と各エリアに卓越した指導教官(エキスパート)による充実した指導体制を整えている。
大きな特徴として、長崎大学病理講座および大学病院病理診断科が協力し、病理医の育成に主眼をおいたプログラムが稼動している。

研修実施責任者

責任者 教授:岡野 慎士

研修プログラム

■長崎大学病院 病理専門研修プログラム(2024年度版)

プログラムの特色

・専門医受験資格要件となる症例数の2倍以上の組織診断10000症例および迅速診断500症例が最低限の症例数として経験可能である。また、全連携病院の症例を合算し、50症例を超える解剖症例が毎年実施されている。特に経験数の少ない専攻医を優先に主執刀者として割り当てる方針を立てており、3年以内に病理専門医受験資格を取得するに十分な症例数を用意することが可能である。
・バーチャルスライドによる連携も進み、これらの連携施設の症例の共有やコンサルテーションが進んでおり、研修の場所にかかわらず、広く疾患を修練できる環境が整備されている。
・病理医不在の病院への出張診断(補助)、出張解剖(補助)、迅速診断、標本運搬による診断業務等の経験を積む機会も用意されている。
・毎年の日本病理学会総会における学会発表、日本病理学会 九州沖縄支部にて行われる九州・沖縄スライドカンファレンスにおける症例報告、および、プログラム期間内における症例報告の論文執筆を必須としている。さらに、グローバル化の観点から、北米病理学会(USCAP)、米国病理学会(CAP)への演題登録も強く推奨している。その他、臨床細胞学会、外科病理学会、国際病理学会(IAP)への演題登録も希望に基づいて指導している。

2018年度 専攻医の声

松岡 優毅 先生

Q.このプログラムを選んで良かったと思うポイントは?

A. 自分がやりたいことの意思表示がしやすい環境です。
家庭との両立も親身になって考えてくれる点も大きいです。

Q.研修施設や診療科の魅力は?

A. 大学プログラムに則って病理研修をスタートした時点では、同期はおらず私だけであることもあって、プログラム責任者をはじめ各施設の先生方は親身になって相談でき、自分の希望に沿った研修を行うことができました。
1、2年目は初期研修もさせていただいた医療機関で後期研修中を行いましたが、臨床側には初期研修で指導いただいた先生も多く、非常にコミュニケーションがとりやすく、病理診断に集中できる良い環境でした。
外勤先でもいろいろな先生方に切り出し・診断に関して指導していただき、現研修先では見ない症例も検討でき日々スキルアップできました。3年目からは大学で診断に加え、研究にも取り組み始めました。
周囲の手厚いサポートもあり、最短4年目で病理専攻医の取得ができました。
現在は関連病院で一人病理医として研鑽を積んでいます。

指導医からの声

長崎医療センター:三浦 史郎 先生

症例数に関してはどの分野においても大学病院同等の症例数があり、病理専門医資格を習得するには非常に有利です。本院では過去15年間に9名の後期研修医が研修し、5名が病理医専門医資格を習得しています。現在2名が専門医試験を受験予定です。
研修期間中に国立病院機構の制度を利用して、高度専門施設での短期研修や、本院で研修しながら連携大学院で学位取得も可能です。

研修プログラム(スケジュール)

本プログラムでは、専攻医に研究や論文執筆を同時に指導する体制が可能であり、大学院に進学し、学位を取得することも可能である。その場合、大学院生として病理研修をしながら、研究も行うスタイルとなる。一方で、十分な経験と臨床力の獲得を重視し、研修の間に即活用できる実践力を養成することを重視する専攻医にも対応できるプログラムも用意されている。いづれにしても、1年目から充実したプログラムに則って研修あるいは研究を進め、しっかりとした病理研修を行うことが可能である。

【本プログラムにおける施設分類の説明】

基幹施設:
長崎大学病院病理診断科・病理部
連携施設1群:
複数の常勤病理専門指導医と豊富な症例を有しており、専攻医が所属し十分な教育を行える施設
連携施設2群:
常勤病理指導医がおり、診断の指導が行える施設
連携施設3群:
非常勤の病理指導医のみで診断が行われている施設
連携施設4群:
稀少疾患や特定分野における高い専門性を研修できる特徴的な病院で、1群もしくは2群に準じ
た体制を有する施設。これにより、全臓器の疾患エリアや技術を高いレベルで網羅する研修が
可能となる。
  1年目 2年目 3年目
パターン① 長崎大学病院

2群病院(1回/週)
長崎大学病院

2群病院(1回/週)
長崎大学病院

2群病院(1回/週)
連携病院の2群の症例も経験できる通常パターン。大学での肝臓(移植症例を含む)、膵臓、脳腫瘍、軟部腫瘍、小児病理等の特に大学病院で扱われる症例や外勤による連携病院での一般的な症例を平行して経験できるパターン。また研修を通して研究力も養われ、論文作成能力も養われる。
パターン② 1群病院 1群病院 長崎大学病院あるいは1群病院(6ヶ月)

長崎大学病院(6ヶ月)
1群連携施設を中心に研修ができるパターン。標準的な疾患に加え、高度医療機関として扱う疾患を経験できる。また、地域医療と密着した地域連携体制が研修可能である。最終の6ヶ月あるいは1年間は基幹大学で研修し、肝臓(移植症例を含む)、膵臓、脳腫瘍、軟部腫瘍、小児病理等の特に大学病院で扱われる症例を集中して経験できる。
パターン③ 長崎大学病院 2群病院

長崎大学病院(1回/週)
2群病院

長崎大学病院(1回/週)
1年目に大学での症例を集中的に経験し、各臨床科とdiscussionすることにより、高度な病理診断能力を養ったうえで、2年目、3年目は主に2群連携施設にて研修を行う。実践力を身につけ、連携施設で実践力として研修することを目的とする意識の高い専攻医に対応するパターン。2、3年目も週1回は基幹施設に来ることで研修の均質化を図る。
パターン④ 長崎大学病院 4群病院 長崎大学病院
1、3年目に基幹大学および2年目に希少疾患などの特殊な症例を集中して経験できる4群病院にて研修を行うことで卓越した知識と実力を養うことを目的としたパターン。
パターン⑤ 長崎大学病院 1群病院 3群病院

長崎大学病院
(2回/週)
2年目までに3群においても診療が行える知識と実力を身に付けることが要求される。3群における研修の診断は、ICTを用いたデジタル病理による遠隔教育や大学によるダブルチェックなどで精度管理を実施する。3年目においても基幹大学で、3群施設の症例について専門医とdiscussionしたり、基幹大学の症例の経験も積むことができる。
パターン⑥ 長崎大学病院

2群病院(1回/週)
長崎大学病院 長崎大学病院
大学院生としての学位の取得と病理専門医取得を目指したコース。1年目は2群施設の症例も含め一般的な症例を経験し、2年目より、広い範囲の症例も経験しつつ臓器に特化した症例の実地病理診断と研究に携わり、専門臓器のsubspecialityを意識した病理専門医を育成するコース。希望にもよるが、専門医取得後は留学などの調整や大学病院スタッフのポストが用意される。

連携施設

長崎医療センター 佐世保市総合医療センター 佐世保中央病院
長崎みなとメディカルセンター 長崎原爆病院 嬉野医療センター
長崎県島原病院 諫早総合病院 長崎病理診断科
聖フランシスコ病院 長崎川棚医療センター 市立大村市民病院
がん研究会有明病院 和泉市立総合医療センター 淡路医療センター
金沢医科大学病院      

専攻医募集

研修年限 3年
募集人数 2名
選考方法 書類選考・面接
募集期間
採用試験
応募方法
処 遇
募集要項をご確認ください
施設見学等 随時受け付けております
こちらからお申込みください

専攻医の声(2022年インタビュー)

専攻医の声(2018年インタビュー)

キャリアインタビュー

先生方にご自身の10年間のキャリアについてインタビューしました!(※括弧内の年数は取材当時の医師年数です)

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