平成27年度 長崎大学 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPCデータを用いた病院指標

【概要】

DPCとは
 WHO(世界保健機構)が定めた国際疾病分類(ICD:International Classification of Disease)は、1989年に第10回の修正が承認され、1993年から使用されています。
 DPCは、このICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類第10回修正)に基づき、まず18の主要診断群分類(MDC:Major Diagnostic Category)に分けられています。 患者の臨床的類似性とその医療資源の均一性に着目して疾患が分類されています。この18分類に属する506の基礎疾患を、重症度、年齢、手術・処置の有無、定義副傷病名などで分け、 さらに4244の診断群(2003年発足当時は1860)に分類しています。(2016年3月18日付厚生労働省告示代73号)。
 DPC点数表による算定においては、診断群分類は「医療資源を最も投入した傷病名」により決定されます。一入院中に複数の傷病に対する治療を行った場合でも、 対象患者の入院全期間を通じて人的・物的医療資源を最も投入した傷病名に基づき、診断群分類を1つだけ主治医が選ぶことになります。
 「医療資源を最も投入した傷病名」が確定すると、その分類に対してどんな手術や処置等が行われたか、またどんな併存症(定義副傷病名)が存在したかなどによって細分化され、14桁の診断群分類が決定されます。[「DPC点数早見表 2016年4月版」(医学通信社)より]

目的
 国は医療保険制度において、DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、HP上で情報公開を進めています。診療の状況などを具体的に数値化し公表した指標は、本院の診療の特徴を理解していただくことを目的としています。

注意点
・高度急性期病院である本院は重症の患者さんの入院が多いこと、また県内唯一の大学病院として遠方の入院患者を多く受け入れていることなどの事情があり、平均在院が全国平均と比べて長くなる傾向です。
・本院は高度先進医療を担う特定機能病院です。他の施設で手術・治療などが困難と思われる患者さんの紹介を受け診療しているため、単純に他の施設と比較することはできません。
・複数の疾患を抱えている患者さんや重症な患者さんには術前・術後の管理に時間を要することがあり、術前・術後日数が長くなる場合が多く見られます
・手術目的の入院以外の経過中に受けた手術が指標に含まれるため、術前日数が長くなっているケースもあります。

集計条件
 平成28年10月1日時点で公開する病院指標は、平成27年4月1日から平成28年3月31日までに退院した患者さんで、一般病棟に1回以上入院した患者さんを対象としています。 退院した後24時間以内に死亡した患者または生後1週間以内に死亡した新生児、臓器移植(「厚生労働省が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法の一部を改正する件(平成28年厚生労働省告示第88号)」、 自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんのデータは含まれません。

1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1269 702 496 806 1144 1977 3924 3544 1687 152
 <定義>

 一般病棟の退院患者さんの人数を10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢は入院日の満年齢です。

特定機能病院の大学病院である本院は高度急性期病院として質の高い医療を目指し、幅広い年齢の患者さんに医療を提供しています。

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード

<定義>
 DPCでは入院患者さんの情報が病気と治療方法(手術や処置など)によって診断群に分類されます。診療科ごとに症例数上位3つの診断群分類について集計しています。指標に示されるそれぞれの項目は以下のとおりです。

○DPCコード
 診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばDPCコードが異なります。

○名称
 どのような病気と治療方法で分類されているかを表します。

○平均在院日数(自院)
 病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。

○平均在院日数(全国)
 厚生労働省が公表している平成27年度における全国のDPC対象病院の在院日数の平均値です。

内分泌・代謝内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 66 13.74 15.35 0.00% 59.09
100020xx99x2xx 甲状腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり 33 12.33 6.82 0.00% 59.58
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 20 14.25 14.30 0.00% 34.65
 内分泌・代謝内科では、1型・2型糖尿病や甲状腺・下垂体・副腎等の内分泌疾患の検査・治療をしています。取り扱った診断群の件数TOP3は表のとおりです。他の診療科と連携しながら大学病院ならではの診療を行っています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 100 13.59 11.98 4.00% 72.74
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 98 12.65 9.20 2.04% 73.19
060050xx99x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 55 10.22 10.55 7.27% 69.09
 消化器内科では、消化管領域、肝胆膵領域の悪性疾患の診断、治療をはじめ、多岐にわたる消化器疾患を診療しています。

リウマチ科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 135 13.71 18.15 3.70% 53.48
070470xx99x5xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等25あり 38 4.32 6.72 0.00% 66.76
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2なし 22 18.59 14.90 0.00% 64.41
 リウマチ科は、関節リウマチに代表される慢性関節炎や、全身のさまざまな臓器に障害をおこす膠原病(全身性エリテマトーデス、強皮症、ベーチェット病、多発性筋炎・皮膚筋炎、血管炎症候群など)に対して専門的に診断、治療を行っております。関節リウマチは早期診断、早期治療が重要であり、生物学的製剤をはじめとした専門的な治療を積極的に行っております。膠原病はその診断が難しいケースが多くありますが、専門的に診断し、治療に関しても免疫抑制剤を使った専門的加療に積極的に取り組んでいます。

脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等24あり 副傷病なし 17 24.00 19.87 29.41% 53.71
020370xx99xxxx 視神経の疾患 手術なし 14 20.57 11.74 0.00% 51.64
010090xxxxx0xx 多発性硬化症 手術・処置等2なし 11 15.55 14.83 9.09% 43.09
 神経内科疾患全般を診療の対象とする中、特に免疫性神経疾患、特にHTLV-I関連脊髄症(HAM)、重症筋無力症、ランバート・イートン筋無力症候群、ギラン・バレー症候群、多発性硬化症などの診療と研究に積極的に取り組んでいます。難治例に血漿交換療法、ステロイドパルス療法、免疫グロブリン大量静注療法などを取り入れ、良好な成績を得ています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 124 14.43 20.63 8.87% 67.19
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 122 14.86 13.38 1.64% 66.47
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 90 4.19 3.29 0.00% 70.66
 呼吸器内科では細菌、ウイルスや真菌などの病原微生物による肺感染症、間質性肺炎、肺の悪性腫瘍、喘息等のアレルギー疾患といった幅広い疾患に対して診療ガイドラインに準拠した検査や治療を行っています。検査の多くは疾患の診断を目的とする気管支鏡検査です。患者数上位3位は間質性肺炎、肺がん(化学療法)、肺がん(検査)です。

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 84 8.50 13.64 3.57% 63.83
110280xx99020x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 32 7.09 9.81 0.00% 63.31
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 23 8.35 7.47 0.00% 49.91
 腎臓内科の診療は、慢性腎不全、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、ループス腎炎など多岐にわたっています。 慢性腎不全に対しては、腎不全の進行を抑制する目的で教育入院を行い、日常生活や食事内容の指導、降圧剤を含めた薬剤調整などを行っています。末期腎不全に対しては、血液透析や腹膜透析を導入していますが、 特に高齢の患者さんには通院回数が少なく、心負荷も少ない腹膜透析を積極的に導入しています。 慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群に対しては、積極的に腎生検を行い、病理診断に基づいた治療を行っています。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 124 3.48 3.07 1.61% 67.47
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 102 7.19 4.87 0.98% 67.35
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 94 6.60 5.68 0.00% 59.10
 循環器内科では狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全、弁膜症、心筋症、高血圧、肺動脈疾患、大動脈疾患などの診療を行っています。心臓血管外科とも常時連携を密にして迅速、的確な治療を可能にしています。 長崎大学病院の従来からの得意分野である不整脈診療では、カテーテルアブレーション、植え込み型除細動器(ICD)の症例がさらに増加しています。また虚血性心疾患の分野でも長崎県の拠点病院として、関連の病院、診療所と連携をとりながら、急性心筋梗塞など一刻を争う急性疾患にも積極的に取り組んでいます。

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 58 22.24 17.69 6.90% 66.41
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 56 56.55 43.59 1.79% 50.68
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等23あり 36 36.14 37.64 0.00% 59.00
 血液内科は、長崎県の血液疾患診療の中心として幅広く血液疾患全般を取り扱うと同時に、分子診断、免疫学診断等の新たな診断法、 造血幹細胞移植や新規薬剤・新規治療法の臨床応用研究など最先端医療の開発に力を入れています。県内の血液疾患の患者さんに、標準的治療と並んで高度かつ総合的な血液診療を提供しています。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 150 15.17 13.03 20.67% 68.31
040180xx99xxxx 気管支狭窄など気管通過障害 手術なし 11 3.73 8.09 0.00% 37.27
040020xx97xxxx 縦隔の良性腫瘍 手術あり - - - - -
 呼吸器外科では肺の悪性腫瘍に対して手術や化学療法等、診療ガイドラインに準拠した治療を基本としています。 また新しい治療法の開発にも積極的に取り組んでいます。取り扱った診断群の件数は表のとおりがTOP3 でした。

乳腺・内分泌外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
100020xx01x0xx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2なし 53 7.72 9.55 0.00% 55.68
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2なし 48 10.85 10.37 4.17% 56.96
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし 32 11.28 11.36 3.13% 57.94
 乳がんは増加中の疾患であり、現在、日本人女性の罹患率は12人に1人です。当科では、乳房温存手術やセンチネルリンパ節生検等の標準的手術から、 適応例では形成外科と合同で乳房再建術も行っております。さらに乳がんは集学的治療を必要とし、手術、薬物療法、放射線治療を組み合わせ、他部門と連携した包括的な診療を心掛けています。

胃・食道外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 38 17.18 16.02 39.47% 69.24
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 31 9.32 9.95 0.00% 62.84
060020xx01x0xx 胃の悪性腫瘍 胃全摘術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 28 18.59 20.63 28.57% 67.43
 胃・食道外科では、胃がんと食道がんに代表される悪性疾患から良性腫瘍および機能障害などの良性疾患が対象です。 開腹外科手術のみならず、内視鏡下手術、化学療法を中心とした集学的治療も行います。QOLの改善を目指した低侵襲手術を積極的に取り入れています。

大腸・肛門外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 92 19.58 17.41 18.48% 72.24
060040xx02x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 19.89 18.36 10.91% 63.38
060040xx03x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 直腸腫瘍摘出術(ポリープ摘出を含む。)等 手術・処置等2なし 副傷病なし 28 18.70 13.41 0.00% 63.74
 大腸・肛門外科では、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸までつづく結腸および、直腸、肛門の疾患に対する診療を行っています。 特に近年、大腸がんは増加傾向にありますが、腹腔鏡手術や肛門温存手術を積極的に取り入れています。

肝胆膵外科・肝移植外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
060050xx02x1xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 手術・処置等21あり 53 23.94 21.05 9.43% 65.49
060340xx99x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 10.07 9.21 11.11% 67.26
06007xxx0101xx 膵臓、脾臓の腫瘍 膵頭部腫瘍切除術 血行再建を伴う腫瘍切除術の場合等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 23 25.52 34.21 26.09% 67.39
 肝胆膵・肝移植外科では、肝臓、胆道、膵臓の悪性疾患をはじめ、胆嚢・胆管結石、膵炎等の良性疾患、門脈や脾臓の疾患に対する診療を行っています。 また臓器不全に対する肝移植、生体肝ドナー手術を行っております。取り扱った診断群の件数TOP3は表のとおりでした。

小児外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
14044xxx99x0xx 直腸肛門奇形、ヒルシュスプルング病 手術なし 手術・処置等2なし 22 3.77 6.67 0.00% 4.86
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 16 3.13 8.85 0.00% 7.75
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 副傷病なし 13 4.62 5.56 0.00% 10.00
 取り扱った診断群の件数TOP3は表のとおりとなります。小児外科で取り扱う症例は、鼠径ヘルニアや虫垂炎などの一般的な小児外科疾患から、 直腸肛門奇形や食道閉鎖などの新生児外科疾患、手術が必要な小児悪性固形腫瘍、さらに救急疾患に対する緊急手術や肝移植など、さまざまな病態に対して外科的治療を行っています。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 64 27.59 25.69 31.25% 64.48
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 30 25.17 23.57 33.33% 68.80
050080xx0111xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等11あり 手術・処置等21あり 25 36.64 38.99 40.00% 71.36
 心臓血管外科では年間300症例弱の心臓・胸部大血管手術を行っています。心臓弁膜症手術や顕微鏡下冠動脈バイパス手術、低侵襲心臓手術(MICS手術)などを指導的、 教育的病院として積極的に進めています。多領域のスタッフ間の信頼関係がしっかりと醸成され、大学病院そのものが長崎大学循環器病院といえるほど大規模ハートチームになり、患者さんの診療を行っています。今年より経カテーテル大動脈弁移植術(TAVI)も長崎県で唯一本院にて施術が可能になりました。

泌尿器科・腎移植外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 75 6.60 7.59 0.00% 76.26
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 64 11.06 14.03 7.14% 64.68
180040xx02x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし 52 3.00 3.40 4.35% 75.70
 泌尿器科では腎がん、膀胱がん、前立腺がんをはじめとする泌尿器悪性腫瘍に対して、進行度や全身状態を考慮して、 手術、放射線療法、がん化学療法、分子標的治療など種々の治療を行っています。また、8名の腹腔鏡技術認定医のもと、ほとんどの手術に腹腔鏡下手術を採用しています。慢性腎不全に対して透析療法を行うとともに、腎移植にも力を入れています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 35 3.46 3.15 0.00% 63.60
010030xx01x00x 未破裂脳動脈瘤 脳動脈瘤頸部クリッピング等 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 17.33 16.15 13.33% 61.60
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 13.07 19.32 72.41% 61.28
 脳血管障害においては、ハイブリッド手術室を整備し、地域における質の高い急性期医療を提供しています。 また大学病院の役割は地域医療の砦としての難治例の診断・治療と考え、脳腫瘍診療では最先端技術を駆使し安全で確実な診断治療を全国に先駆けて導入しています。それぞれの分野で専門医を配置し、医療を提供していきます。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 157 10.19 11.08 1.27% 59.44
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 118 8.64 7.99 0.00% 67.21
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり片眼 112 14.17 9.57 0.00% 69.27
 眼科では、総合的にあらゆる疾患に取り組む中、特に黄斑疾患の治療や重症網膜疾患の加療を行っております。 地域において困難な症例も数多く診ており、あらゆる眼科疾患において治療の成果を上げています。

耳鼻いんこう科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
030425xx97xxxx 聴覚の障害(その他) 手術あり 43 8.72 9.64 0.00% 23.30
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 41 9.80 7.94 0.00% 58.02
030250xx970xxx 睡眠時無呼吸 手術あり 手術・処置等1なし 39 8.54 8.77 0.00% 10.08
 耳鼻いんこう科の守備範囲はめまい、中耳炎から頭頸部がんまでと非常に広く、人工内耳や頭頸部がんの摘出・再建などをはじめとして、耳鼻いんこう科のほぼすべての分野で最先端の診療ができる体制をとっています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
03001xxx0110xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 25 14.89 14.02 0.00% 76.26
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 28 8.39 8.97 7.14% 64.68
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 23 17.87 10.49 4.35% 75.70
 皮膚悪性腫瘍の患者さんに対しては、診断、手術、術後の化学療法・放射線治療など、皮膚科医が一貫して関わっています。皮膚科のほぼすべての分野をカバーし、最先端の診療ができる体制をとっています。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 35 8.83 9.88 0.00% 8.80
060565xxxxx0xx 顎変形症 手術・処置等2なし 30 7.10 10.24 0.00% 24.60
140620xx97xxxx その他の先天異常 手術あり 23 9.74 11.79 0.00% 27.09
 唇顎口蓋裂をはじめとした体表面の先天異常に対する治療、頭蓋顎顔面外科手術、皮膚腫瘍、手外科、組織欠損に対する再建手術などに積極的に取り組んでいます。 特に手外科とマイクロサージャリー(四肢の神経・血管損傷、切断手指再接着)は先天異常から外傷、拘縮にいたるまで、機能と整容の回復を目指していきます。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
07040xxx01xx0x 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 副傷病なし 110 16.41 24.95 95.45% 65.68
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 102 11.30 11.98 16.67% 34.02
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 46 16.91 27.21 91.30% 73.46
 整形外科で取り扱った診断群の件数では、股関節・膝関節の疾患、膝の外傷が多くなっています。 世界最高の解像度を有するHR-pQCTを導入し、骨粗鬆症・リウマチ・骨折・スポーツ外傷・腫瘍など骨関節疾患の解明、診断、治療法の開発など患者さんのADL向上に努めています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 59 8.08 5.72 0.00% 3.80
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 39 6.82 7.03 0.00% 4.97
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 32 6.84 18.15 0.00% 11.00
 小児科では肺炎・気管支炎など呼吸器疾患、てんかん、自己免疫疾患等が件数において上位3位を占めました。 長崎大学病院では他院から専門性の高い疾患、集学的治療の必要な患者さんを受け入れ、地域医療における高度急性期、急性期、回復期と慢性期いずれのニーズにも対応しています

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 168 5.85 5.33 0.60% 55.20
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 副傷病なし 49 5.82 5.17 12.24% 62.65
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 39 6.67 6.17 0.00% 0.00
 産婦人科では、婦人科腫瘍、生殖医療、周産期、それに更年期医療を含めた女性医学全般を診療の対象としています。 がん治療では、完遂度の高い、より繊細で術後のQOLに配慮した手術が可能です。取り扱った診断群の件数は表のとおりがTOP3 でした。子宮頸・体部の悪性腫瘍は化学療法の繰り返し入院治療が必要な診療となるため、件数が多くなっています。

放射線科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 26 8.73 9.95 3.85% 66.92
060010xx99x30x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 16 34.19 23.57 0.00% 68.19
040040xx9902xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり - - - - -
 当科の入院診療の主体は、がん患者に対する放射線治療です。 化学療法と併用した化学放射線治療や脳腫瘍、肺腫瘍や肝腫瘍に対する定位放射線治療(ピンポイント治療)を入院で行うことが多いです。 通常は外来で放射線治療を行う症例も、毎日の通院が難しい場合は入院しながら放射線治療を受けることができます。近年、強度変調放射線治療(IMRT)や定位放射線治療などの高精度治療の割合が増えています。

麻酔科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
010120xx99xxxx 特発性(単)ニューロパチー 手術なし 14 2.00 6.73 0.00% 75.0
070343xx99x01x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり - - - - -
06007xxx99x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - - -
 麻酔科の入院診療では、神経ブロック療法や薬物療法などを採用し、有害な痛みを緩和する診療を行っています。

救急科

DPCコード DPC名称 患者数 平均

在院日数

(自院)

平均

在院日数

(全国)

転院率 平均年齢
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 82 18.65 18.08 57.32% 74.96
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 33 14.52 15.80 24.24% 64.61
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 24 11.50 28.70 91.67% 77.54
 救急科では外傷ユニット、脳卒中ユニットを備えているため、外傷性疾患や急性期の脳血管障害を多く扱っています。

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類

基準(※)

版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 116 12 17 48 75 23 1 7
大腸癌 37 53 74 33 121 25 1 7
乳癌 47 49 - - 25 84 1 7
肺癌 70 22 41 88 127 219 1 7
肝癌 22 40 28 13 84 117 1 7
※ 1:UICC TNM分類、2:癌取扱い規約
<定義>
 5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さんの初発のUICC病期分類別、および再発患者は期間内の患者数を集計しています。

○UICC病期分類
 国際対がん連合(UICC)によって定められた病期の分類法。①T:原発巣の大きさと進展度 ②N:所属リンパ節への転移状況 ③M:遠隔転移の有無の3つの要素によって各がんをⅠ期(早期)~Ⅳ期(末期)の4病期(ステージ)に分けて評価するものです。
* UICC病期分類が「不明」に分類されている症例は、治療前の検査入院に該当する患者さんが多くなっています。入院中に検査結果が出なかったり、退院後に遠隔転移の有無を評価したりする症例もあることから、当該入院中の情報だけでは病期を分類できていないことなどが理由として挙げられます。

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均

在院日数

平均年齢
重症度 0 - - -
重症度 1 17 15.47 69.88
重症度 2 - - -
重症度 3 10 17.30 73.20
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
<定義>

 成人の市中肺炎の患者さんの人数を重症度別に集計しました。成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)によるA-DROPスコア(重症度分類システム)を用いています。この指標では細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎などは集計対象外です。また小児肺炎も集計していません。

○市中肺炎
  普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
○平均在院日数
  病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。

Age(年齢)         男性70歳以上、女性75歳以上
Dehydration(脱水)    BUN21mg/dL 以上または脱水あり
Respiration          SpO2<=90%(PaO2 60Torr 以下)
Orientation(意識障害) 意識障害あり
Pressure(収縮期血圧) 収縮期血圧90mmHg以下
※5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点。

 肺炎は罹患率が高い上、死亡率も高く、悪性新生物、心疾患に次いで国民の死亡原因の上位にある疾患です。成人市中肺炎診療ガイドラインでは軽症の患者さんは外来治療の対象疾患となっているため、入院治療の適応ではないことがあります。しかし、軽症の患者さんであっても基礎疾患があったり、がんの合併があったりして重症化が危惧される場合には入院が必要となるケースもあります。

 市中肺炎・医療介護関連肺炎・院内肺炎ガイドラインに準じて、病原微生物の同定と適正な抗菌薬の選択によって、入院期間の短期化・耐性化予防をはかる一方、重症例では人工呼吸管理も含めた集中治療を実施し、救命率の向上に努めています。

5.脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 22 10.45 69.95 9.09%
I63$ 脳梗塞 3日以内 227 22.26 73.76 49.26%
その他 43 13.86 67.56 3.33%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄、脳梗塞に至らなかったもの 46 9.63 72.09 10.87%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄、脳梗塞に至らなかったもの - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 23 8.22 30.61 0.00%
<定義>

脳梗塞等の分類にあたる患者さんをICD-10コード別に集計しました。

○ICD-10コード
国際疾病統計分類-第10回修正(ICD-10)に基づいて、さまざまな傷病名が分類され、コード化されています。例えば、「I633(コード)」といえば「アテローム血栓性脳梗塞(病名)」のようにコードによって病名が表されています。

○平均在院日数
病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
○転院率

該当する症例数のうち、本院から他の病院に移動して継続入院(転院)することとなった患者さんの割合です。
 脳血管疾患も死亡原因の上位を占める疾患であり、脳梗塞の場合、早期に治療を開始することが効果的とされています。I63$(脳梗塞)に分類される症例の割合が高く、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計対象全体の8割以上を占めます。急性期脳梗塞の患者さんの平均年齢は70歳以上であり、高齢者の方が多くなっています。平均20日間程度の入院期間に治療とリハビリを実施し、自宅もしくは施設に帰るか、リハビリを専門とする病院に転院しています。

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード

<定義>
診療科ごとの手術について症例数上位3つを集計しています。指標に示されているそれぞれの項目に関しては以下の通りです。

○Kコード
 手術術式の点数表コードです。
*輸血関連(K920$)や手術の加算、その他創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術等の指定された手術は除外

○平均術前日数
入院日から手術日までの日数の平均。手術日当日は含まれません。

○平均術後日数
手術日から退院日までの日数の平均。手術日当日は含まれません。

○転院率
該当する症例数のうち、当院から他の病院に移動して継続入院(転院)することとなった患者さんの割合です。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 116 1.22 1.85 0.00% 66.09
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 98 2.02 9.90 2.04% 72.90
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 97 2.62 10.37 5.15% 72.84
 消化器内科では、食道、胃、大腸の悪性腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術切除術、 結腸ポリープ切除術、及び肝腫瘍に対する血管塞栓術など治療を中心とし、多岐にわたる消化器疾患治療を施行しています。

呼吸器内科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) 10 3.40 6.30 30.00% 68.80
K386 気管切開術 - - - - -
K6261 リンパ節摘出術(長径3センチメートル未満) - - - - -
 呼吸器内科に関連する手術の症例数は多くありませんが、気管支拡張症や喀血に対して血管塞栓術を行います。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K610-3 内シャント設置術 15 16.47 19.07 46.67% 65.93
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
 腎臓内科では、血液透析の際に必要な内シャントに関して、 適切な時期に泌尿器科へ紹介し、内シャント作成を依頼しています。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 101 3.99 3.89 2.97% 67.07
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他のもの) 60 3.12 4.00 0.00% 59.40
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 48 2.81 4.02 2.08% 61.08
 循環器内科では、カテーテルによる診断治療やカテーテルアブレーションを多く行っています。また虚血性心疾患の分野でも県内の拠点病院として、関連病院や診療所と連携をとりながら、急性心筋梗塞など一刻を争う急性疾患にも積極的に取り組んでいます。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 92 4.07 11.30 23.91% 69.33
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 26 3.65 7.96 7.69% 67.96
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 15 3.53 9.27 6.67% 67.47
 呼吸器外科では肺の悪性腫瘍に対して胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術など低侵襲の手術が増加し、全体の60-70%を占めます。適応は小型肺がん、転移性肺がん、良性腫瘍、縦隔腫瘍などで、広い範囲で行っています。

乳腺・内分泌外科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 38 1.71 7.53 5.26% 54.92
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用埋込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 32 0.31 3.34 0.00% 52.63
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 31 1.61 5.13 0.00% 60.19
 当科では、乳房温存手術やセンチネルリンパ節生検等の標準的手術から、適応例では形成外科と合同で乳房再建術に取り組んでいます。

胃・食道外科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 41 3.83 12.56 39.02% 69.44
K529-21 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術(頸部、胸部、腹部の操作によるもの) 25 5.76 35.32 40.00% 64.52
K657-22 腹腔鏡下胃全摘術 悪性腫瘍手術 19 3.58 12.58 21.05% 65.11
 胃・食道外科では、胃の悪性腫瘍手術、食道の悪性腫瘍手術が主な手術です。ほとんどの症例で胃は腹腔鏡、食道は胸腔鏡を用い、患者さんに負担の少ない手術を選択しています。

大腸・肛門外科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 103 4.41 15.54 22.33% 72.11
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術 低位前方切除術 47 3.36 24.85 14.89% 62.19
K7322 人工肛門閉鎖術(腸管切除を伴うもの) 31 3.06 22.65 9.68% 64.61
 大腸・肛門外科では、結腸・直腸の悪性腫瘍手術が主な手術です。8割以上の症例で腹腔鏡を導入し、患者さんに負担の少ない手術を採用しています。また、直腸がんでは、肛門を温存できる術式も取り入れています。

肝胆膵外科・肝移植外科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 39 5.64 11.77 2.56% 66.08
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 36 4.36 6.75 11.11% 64.08
K7032 膵頭部腫瘍切除術(リンパ節・神経叢郭清等を伴う腫瘍切除術の場合) 27 6.15 31.96 25.93% 64.70
 肝胆膵・肝移植外科では、患者さんに優しい鏡視下外科手術(胸腔鏡や腹腔鏡を用いた傷の小さい手術)を手掛けております。また胆嚢炎や胆管炎などの胆道疾患については内視鏡的治療を多く採用しています。

小児外科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 90 1.03 1.38 0.00% 4.14
K6333 ヘルニア手術(臍ヘルニア) 17 1.00 1.12 0.00% 6.88
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 13 0.38 3.23 0.00% 10.00
 小児外科では腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術がトップを占めていますが、一般的小児外科手術に加え、新生児外科手術や緊急手術も行います。特に侵襲が少なく術後回復の早い内視鏡手術も積極的に取り入れています。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K5551 弁置換術(1弁のもの) 50 5.44 26.10 42.00% 73.30
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)(2吻合以上のもの) 26 4.46 20.46 50.00% 71.77
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 25 4.16 27.04 36.00% 65.32
 心臓血管外科では、心臓弁膜症手術や、顕微鏡下冠動脈バイパス手術を多く実施しています。

泌尿器科・腎移植外科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 84 2.32 3.82 3.57% 73.55
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 73 1.05 1.55 9.59% 66.32
K843 前立腺悪性腫瘍手術 53 2.62 7.47 0.00% 67.77
 早期の膀胱がんに対して経尿道的膀胱悪性腫瘍手術を行い、膀胱筋層まで進行した症例に対しては腹腔鏡下膀胱全摘除術を行っています。また、前立腺がんの治療としてロボット支援前立腺全摘除術以外にも密封小線源治療および強度変調放射線治療があり、根治と機能温存の両立を目指しています。さらに、慢性腎不全患者における内シャント手術、副甲状腺摘除術など、腎移植を含む腎不全外科を行っています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 45 4.13 33.38 22.22% 58.29
K1781 脳血管内手術(1箇所) 45 2.62 18.38 40.00% 67.69
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 33 2.55 20.21 33.33% 61.67
 頭蓋底手術では、耳鼻いんこう科・形成外科など他分野の専門家との共同手術を積極的に進めています。脳血管障害においては、ハイブリッド手術室を整備し、従来の脳神経外科手術に加え脳血管内手術を駆使して治療困難な症例の治療に取り組むとともに脳神経内科との密な連携のもと、地域における急性期医療を提供していきます。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 427 1.30 7.47 0.00% 64.30
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 313 1.21 2.14 0.64% 69.93
K2683 緑内障手術(濾過手術) 68 2.72 14.91 0.00% 68.82
 眼科手術件数のTOP3は表のとおりです。網膜硝子体疾患を中心に眼科領域の幅広い疾患において数多くの症例を扱っています。

耳鼻いんこう科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 67 1.10 6.55 0.00% 18.45
K319 鼓室形成手術 45 1.22 8.20 0.00% 41.93
K328 人工内耳植込術 42 1.24 6.52 0.00% 23.57
 耳鼻いんこう科では、手術件数は口蓋扁桃手術、鼓室形成手術、人工内耳植込手術がTOP3となっていました。診療分野のほぼすべてをカバーしています。

皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 72 2.64 12.57 2.78% 76.74
K0152 皮弁作成術・移動術・切断術・遷延皮弁術(25以上100未満) 11 3.09 10.36 0.00% 66.09
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4㎝以上) 10 1.10 6.20 0.00% 54.20
 手術件数は、皮膚悪性腫瘍の切除術を多く行っております。皮膚外科では、直接行う視診や触診による臨床診断、皮膚科医自身が行う病理診断が特徴であり、これらの情報を十分取り入れた術式を考案します。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K0481 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(顔面(複数切開を要するもの)) 24 1.58 4.13 0.00% 26.25
K0482 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(その他の顔面) 13 1.23 4.00 0.00% 24.23
K4263 口唇裂形成手術(片側)(鼻腔底形成を伴う場合) 11 1.18 6.45 0.00% 9.91
 形成外科ではで頭蓋顎顔面外科手術、手外科、組織欠損に対する再建手術などに積極的に取り組んでいます。特に手外科とマイクロサージャリー(四肢の神経・血管損傷、切断手指再接着)は先天異常から外傷、拘縮にいたるまで、機能と整容を回復することを目指しています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K0821 人工関節置換術(股) 119 1.50 14.44 95.03% 69.05
K0821 人工関節置換術(膝) 57 1.24 5.88 6.12% 46.35
K068-2 半月板切除術(関節鏡下) 49 1.00 13.06 27.66% 23.64
 整形外科では手術は年間約1000件行い、年々増加傾向にあります。当科のTOP3は人工関節置換術(股)、人工関節置換術(膝)、半月板切除術(関節鏡下)です。

小児科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K7151 腸重積症整復術(非観血的なもの) 15 0.07 1.40 0.00% 1.07
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用埋込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) - - - - -
 小児科で実施した手術では、腸重積症整復術(非観血的なもの)が多くみられました。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 56 2.27 4.46 3.57% 49.93
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 55 1.40 7.22 0.00% 32.58
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 44 2.23 5.45 2.27% 45.14
 産婦人科手術件数のTOP3は表のとおりです。産科領域では、大学病院として高度な管理を要する分娩症例を取り扱っています。婦人科領域では、良性疾患には低侵襲な腹腔鏡下手術を積極的に実施し、内視鏡を婦人科悪性腫瘍にも応用した手術に取り組んでいます。

救急科

Kコード 名称 患者数 平均

術前日数

平均

術後日数

転院率 平均年齢
K0461 骨折観血的手術(上腕) 40 2.18 14.03 82.50% 68.20
K0462 骨折観血的手術(下腿) 36 3.28 8.75 41.67% 52.61
K178-4 経皮的脳血栓回収術 25 0.04 22.72 92.00% 78.64
 救急科の手術では、外傷による手術が主なものです。脳卒中ユニットによる脳梗塞急性期における経皮的に血栓を取り除く手術も実施しています。

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 35 0.22%
180010 敗血症 同一 40 0.25%
異なる 41 0.26%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 191 1.22%
異なる 14 0.09%
 <定義>

播種性血管内凝固、敗血症、真菌症、手術・処置等の合併症の患者数と請求率を集計しました。

○入院契機とは
DPCコードにて分類される包括請求の対象となる病名(DPC病名)とは別に、入院契機となった病名(入院契機病名)がそれぞれ入院患者さんに付けられています。 DPC病名と入院契機病名が「同一」か「異なる」かにより分けて集計しています。「同一」ということは、ある疾患に対する診療目的で入院して、その疾患に対して治療したことを表します。 一方「異なる」とは、ある疾患に対する診療目的で入院したが、併発していた、もしくは入院中に発症した違う疾患(この指標の場合は、播種性血管内凝固や敗血症、手術・処置などの合併症)による治療が主だったものになったことを表します。

○発生率
全入院患者さんのうち、該当するDPCで入院費の請求となった患者さんの割合です。
表のDPCコードは、医療保険制度において明確な根拠のもと選択すべきコードとされています。この指標は、DPCデータの質の確保のために必要な指標となっています。

更新履歴

2016/9/29
平成27年度 病院指標を公開いたしました。