理学療法士の本田さん
電気刺激法研究で受賞

 本院リハビリテーション部の理学療法士、本田祐一郎さんが11月17日に開かれた第5回日本骨格筋電気刺激研究会学術集会で優秀演題賞を受賞した。この賞は同学術集会の一般講演で発表され、電気刺激療法の効果を検証した研究の中で優れた報告に授与される。
 本田さんの今回の研究では、不活動状態に陥った骨格筋にベルト電極式骨格筋電気刺激法(B-SES)を適用すると、関節の運動制限の進行を抑制できることを明らかにした。骨格筋が不活動状態になるとその伸張性が低下し、関節の運動制限(筋性拘縮)を引き起こすことが分かっている。本院では既にB-SESを導入して治療している。受賞対象となった研究タイトルは「B-SESによるラットヒラメ筋の筋性拘縮の進行抑制効果に関する検討」で、卓越した学識と技術に裏付けられた報告が高く評価された。
 本田さんは「これからも質の高いリハビリテーション医療の提供に寄与できるような研究を続け、その成果を患者さんの健康増進に還元できるように研鑽を積んでいきたい」と意欲を見せた。

(病院長企画室)