産学連携のかすてら
農水省局長賞を受賞

農水省食料産業局長賞受賞を受け、地元紙の取材に応じる歯科医師の三串先生(右)とみかど本舗副社長の川﨑幸治氏

 本院歯科医師らでつくる「ゆめカステラプロジェクト」の「なめらかすてら」がこのほど、第5回介護食品・スマイルケア食コンクールの農水省食料産業局長賞を受賞した。3月19日にコンクールが開催され、61社104商品が審査された。
 なめらかすてらは本院で嚥下障害治療に取り組む歯科医師らをはじめ、企業や医療・福祉関係者らの産学連携でつくる「ゆめカステラプロジェクト」が企画。本院でも1月から病院食のデザートとして一部提供し、院内でも販売している。
 なめらかすてらは長崎カステラを使っているのが特徴で、ミルク風味の寒天で生地の水分量の少なさを補い、なめらかな食感にしている。「やはりカステラ本物をアレンジして味にこだわった」と製造を担当したみかど本舗。味は甘さを感じにくい方たちに合わせてやや甘めだが、抹茶味など新しい味も開発中である。
 本院歯科医師の三串伸哉先生は「今回の受賞をきっかけになめらかすてらを医療界だけでなく、一般の方たちにも知ってもらい、その中で摂食嚥下障害を多くの人に認知してもらいたい」と話した。 表彰式は4月18日に東京で行われる予定。

(病院長企画室)