本院泌尿器科松尾朋博病院講師が
日本老年泌尿器科学会学会賞を受賞

左から泌尿器科:宮田康好准教授、松尾朋博病院講師、 みんなにやさしいトイレ会議代表:竹中晴美さん

 2019年6月14日、北海道旭川市で開催された第32回日本老年泌尿器科学会において、本院泌尿器科と同診療科の松尾朋博病院講師がアドバイザーを務める、みんなにやさしいトイレ会議が日本老年泌尿器科学会学会賞を受賞しました。
 この賞は、日本老齢泌尿器科学会の学術集会で発表される、高齢者や障害を持つ人の排尿の管理や、泌尿器科疾患を持つ高齢者の様々な問題について研究し、その人たちの生活の質改善を目指す優秀な演題に授与されるものです。
 本院泌尿器科の宮田康好准教授、松尾病院講師、そして長崎市のトイレ環境の改善のために活動している市民団体である「みんなにやさしいトイレ会議」が協力し、高齢者や導尿患者でも安全にストレスなく自己導尿(カテーテルを使って自分で尿を排泄すること)ができる環境整備のために精力的に取り組みました。その努力が実を結び、昨年8月に長崎市のサポートのもとファミリーマート(銀屋町店)に九州の店舗としては初となる自己導尿患者でも利用しやすいトイレが設置されました。これらの活動に関する報告書を泌尿器科の松尾病院講師が発表し、その功績が認められ今回の受賞となりました。
 泌尿器科松尾病院講師は「泌尿器科は学術研究だけでなく、行政や地域住民の方と協力しながら“排尿”というルーチンワークを通して、“みんなにやさしい街づくり”にも努めています。 今回の受賞に関しても産学官民の関係各所、様々な方のご協力があったからこそなし得たものと深く感謝いたします。今後も、日常診療や研究活動のみならず、地域貢献にも尽力したいと思います。」と意欲を語りました。