秋季研究会 趣旨

趣 旨

 電子カルテが診療録として正式に認められたのは1999年である。したがって、3代目、早期導入施設は4代目の電子カルテが

稼働している。オーダーエントリーシステムについては、機能のベンダー間差が乏しくなっているように、20年が経過し、

電子カルテ機能差も少なくなってきているものと思われる。

 本研究会では、電子カルテ機能のベンダー間差について認識を深め、なおも電子カルテとして不足している機能は何なのかを

議論したいと考えている。長崎大学病院においても2021年7月に3代目の電子カルテを運用開始したが、本研究会の第一部では、

2代目電子カルテの導入後運用上の不足を認識した機能について、機能改修あるいは新規開発して対応した。この内容を各担当

より報告し、その価値と効果について共有したいと思う。

 一方、第二部ではパネルディスカッションとして、富士通社、IBM社、ソフトウエア・サービス社およびNEC社の導入施設より、

各社の最新機能をご報告いただき、他社に無い優れた機能を知り、いずれも実装していない今後必要な電子カルテ機能について

も意見交換の場としたい

                                  令和4年9月1日

                                   日本医療情報学会九州・沖縄支部 秋季研究会 大会長 

                                        長崎大学病院医療情報部 部長 松本 武浩