センター長あいさつ

  臨床研究センター長 福島千鶴
  臨床研究センター長
福島 千鶴
   
 “病気を治したい“、これは全ての医療従事者の思いです。臨床研究とは、これまでの方法では治療困難な病気に対する新しい薬や、医療機器の開発、薬の組み合わせによる効果等を検証し医療に役立てようとするものです。つまり、臨床研究は医療従事者の思いを実現させるひとつの方法です。
 2000年4月に発足した治験管理センターは、2012年より臨床研究センターとして新たな一歩を踏み出すこととなりました。臨床研究センターは、治験ユニットと臨床研究ユニットの二つのユニットからなります。
 治験は国に新しい薬や医療機器の承認を得ることを目的として行われる臨床試験です。ここ数年当院に依頼される治験の件数は増加しております。治験ユニットでは、治験が迅速に正確に実施できるよう支援を行っていきます。
 臨床研究ユニットでは、質の高い臨床研究を実施し多くのエビデンスを世界に発信するために、治験以外の臨床研究に関する支援を行います。患者さんの権利と安全性が損なわれることなく倫理指針に則った適切な臨床研究が数多く実施されることを目指します。
 新しい薬・医療機器の開発のためにはその過程において、ヒトに使用した上で安全性と有効性を確認する必要があります。このためには、健康な方や患者さんのご協力を必要とします。臨床研究は、規則に従い手順に則って安全性を最優先し、倫理性を保って実施されます。日本中、世界中に健康をもたらすために、ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。臨床研究センターは皆さんのボランティア精神が新しい医療へとつながるよう精一杯支援致します。
 西洋医学発祥の地、“長崎”から、人々の健康を求めて、今、新たな医療に関する情報発信ができるよう活動していきます。