• 第3回日本臨床薬理学会 九州・沖縄地方会
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ご挨拶

第3回 日本臨床薬理学会 九州・沖縄地方会
会長 山本 弘史
(長崎大学病院 臨床研究センター センター長)

会長:山本弘史
 第3回 日本臨床薬理学会 九州・沖縄地方会を、長崎の地で開催させていただくこととなりました。この九州・沖縄地方会は2015年までに35回開催された「臨床薬理阿蘇九重カンファレンス」の伝統と精神を受け継ぐものとして、第1回の大分、第2回の沖縄に次いで開催されます。
 2018年12月に開催する今回は、「出航、臨床研究の新時代へ ~帆船は向かい風に対して前に進めるのか?~」というテーマを掲げさせていただきました。
 臨床研究を行う病院、大学などの研究機関は、社会からの研究資金、患者の理解と参画、製薬産業などの協力といった風を受けなければ、研究という航海を達成できない帆船のような宿命を負っています。そして、臨床研究法が施行された本年、2018年は、風は簡単には出航を許さないような方角から吹き続けています。
 しかし、臨床薬理学は向かい風の中でも前に進む精神と技術のエッセンスを有しており、このような境遇で研究者の使命を果たす力になり得るものです。また、この向かい風を積極的に力にすることにより前に進まなければならないのだと思います。
 今回の地方会では、種々のテーマについて発表、討論、懇談などを活発に行っていただき、前に進むための風を生みだす場にしたいと願っております。
  なお、長崎は1857年にオランダ軍医ポンペが、松本良順らに西洋医学の教育を開始し、さらにポンペの後を継いだボードインが、ここを出発点に、大阪、東京などで教鞭をとり、日本に西洋医学の体系的教育を根付かせた地です。また、ユネスコ世界文化遺産である「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」、「明治日本の産業革命遺産」など、医学以外でも西欧世界と日本の接点をみることができ、これは現在の食文化などにも反映されています。参加される方々には、こういった長崎の観光も楽しんでいただければと思います。