患者さん・一般の方へ

臨床研究に関する情報公開(オプトアウト) 【 高度救命救急センター 】
 下記の研究は、通常の診療で得られた診療情報をまとめたり、当院に保管してある検体(血液検体や病理標本等)を用いたりして行います。このような研究は、国が定めた倫理指針に基づき、対象となる患者さんのお一人ずつから直接同意を得るかわりに、研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開し、さらに患者さんが利用について拒否できる機会を保障することが必要とされています。
* 利用する情報や検体からは、お名前、住所など、直接同定できる個人情報は削除します。
また、研究成果は学会や雑誌等で発表されますが、その際も個人を特定する情報は公表しません。
* 研究のためにご自身の情報が使用されることを望まれない方は各研究の「問い合わせ先」へご連絡ください。その際は研究データの中からあなたの情報を削除いたします。ただし、問い合わせの時期や取り扱う情報によっては申し出に対応できない場合がございます。予めご了承ください。
* 情報利用の拒否を申し出ても不利益を受けることはありません。
* 研究に関する情報をお知りになりたい場合は、他の患者さんの個人情報や研究全体に支障となる事項以外はお知らせすることができます。お知りになりたい方は各研究の「問い合わせ先」へご連絡ください。
  研究課題名: 病院外心停止に対する包括的治療体制の構築に関する研究
  所属(診療科等): 長崎大学病院 高度救命救急センター
  研究責任者(職名): 上村 恵理 (助教)
  共同研究機関: ≪研究代表機関≫
事務局:京都大学社会健康医学予防医療学分野
京都大学 環境安全保健機構 健康科学センター  石見 拓
≪共同研究機関≫
本研究は全国の救急病院で実施しています。
詳しい研究機関についてお知りになりたい方は下記のURLをご確認いただくか、「問い合わせ先」までご連絡下さい。
URL:http://www.jaamohca-web.com/
  研究期間: 2015年2月6日~2028年3月31日
  研究目的と意義: 全国の救急病院の院外心停止例の病院前救護情報、治療体制、集中治療内容をまとめて、院外心停止例の社会復帰率向上のための治療戦略の検討を目的としております。本研究は、世界的な課題である院外心停止例の社会復帰率向上に寄与することができ、救急医療体制構築の方針に貢献することができるという点でも医学的に大変意義深いと考えられます。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2015年6月1日から、2028年3月31日の間に、全国で発生した院外心停止例のうち、救急隊が蘇生処置を行い、本研究登録医療施設に搬送された患者さんを対象とします。
●利用する情報
①病院情報(病床数、集中治療室病床数、スタッフ数など)
②患者情報(性別、年齢、身長・体重など)
③病院前救護情報(救急隊時間経過、心肺停止の目撃、発生場所、市民による除細動、 救命士・医師による2次救命処置、病院収容前の心拍再開など)
④病院到着後記録(病院収容時刻、ドクターカー・ドクターヘリ出場、心電図波形、病院収容後処置(除細動、気管挿管、体外循環、補助循環、心血管カテーテル検査etc)など)
⑤病院搬入後の状態、治療経過など
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法
院外心停止症例の受け入れ後、症例登録を行い、上記のカルテ情報を用いて、「院内登録記録票」の項目に従い、必要事項を匿名化された情報として事務局へデータベース化します。主に病院前蘇生記録+搬送先病院の治療体制+病院到着後の治療について調査し、治療経過、神経学的予後との関連を調べます。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:上村 恵理(医師)  長崎大学病院 高度救命救急センター
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7765  FAX 095(819)7978
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 日本外傷データバンクへの外傷患者登録と登録データを用いた臨床研究
  所属(診療科等): 長崎大学病院 高度救命救急センター
  研究責任者(職名): 田﨑 修 (教授)
  共同研究機関: 佐賀大学医学部救急医学講座(代表施設) 氏名:阪本 雄一郎
日本外傷データバンク ホームページ
https://www.jtcr-jatec.org/traumabank/index.htmNewWindow
  研究期間: 2017年11月21日~2026年03月31日
  研究目的と意義: 外傷診療にかかわるデータを全国の医療施設から収集し、各医療施設の診療の質評価や 診療行為の効果を評価するための分析を行います。
  研究内容: ●対象となる患者さん
日本外傷データバンクへの参加登録した医療施設を受診した外傷患者さん
●利用する情報
患者基本情報(年齢、性別、受傷日時など)、受傷機転、病院前情報(現場バイタルサイン、処置など)、転院搬送情報、来院時情報(バイタルサイン)、既往歴、検査所見、救命処置、輸血、手術、診断名、合併症、入退院情報、退院時機能評価
利用する項目について詳細を知りたい方は担当医にお尋ねください。
●研究方法
個人を特定できる情報(氏名、住所、生年月日)を除外した診療録から抽出し(匿名化)、専用ウェブサイト上で日本外傷データバンクのデータベースへ入力を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:猪熊 孝実(医師)  長崎大学病院 高度救命救急センター
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7765  FAX 095(819)7978
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 長崎県下三次救急医療施設におけるドナー適応症例の実態調査:系統的な臓器提供の意思表示確認および選択肢提示方法確立のための多施設研究
  所 属: 長崎大学病院 救命救急センター
  研究責任者: 平尾 朋仁(助教)
  研究期間: 平成26年4月17日〜平成28年3月31日
  研究目的と意義: 2010年7月の改正臓器移植法施行により臓器提供数の増加が期待されましたが、実際は脳死下臓器提供と心停止下臓器提供の合計件数は法改正前とほぼ同数で推移しています。このため移植適応疾患の拡大や移植希望患者の増加に対して、ドナー不足はますます深刻な問題となっています。そこで本研究では、臓器提供症例数が低迷している現状を正確に把握し、その原因を明らかにするとともに、講じうる対策を検討していくことを目的としています。今後臓器提供の意思確認や選択肢提示がなされる症例数が増加し、より確実に患者本人あるいは家族の意思をくみ取ることができるようになれば、結果として臓器提供の機会の増加や、移植医療の活性化が期待できます。
  研究方法: 多施設による後方視・観察研究という方法を用います。平成28年3月31日までに救命救急センター等に入院し、その後死亡退院された方を対象とします。対象となる患者さんにおいて、様々な情報(年齢・性別・病名・バイタルサインの経過・インフォームドコンセントに関する事項・臓器提供の意思表示確認や選択肢提示の有無など)を診療記録等より抽出します。得られた情報から、ドナー適応の有無の評価や、意思表示確認・選択肢提示の現状を把握します。そしてその結果をもとに、より確実な臓器提供の意思確認や、主治医等からの選択肢提示の方法について検討いたします。個人情報(プライバシー)保護には十分留意し、収集したデータは匿名化のうえ厳正に管理します。本研究で知り得た情報は研究以外の目的には一切使用せず、研究結果を公表する場合にも個人が特定されないようにいたします。研究終了後、学会・医学雑誌等で発表したあとは、すべてのデータを破棄します。この研究に関して、より詳細な情報を希望される場合は、遠慮なく研究担当者まで御連絡ください。
  問い合わせ先: 長崎大学病院救命救急センター  研究担当者 平尾朋仁(医師)
〒852-8501  長崎市坂本1丁目7番1号
TEL: 095(819)7765  FAX: 095(819)7542