患者さん・一般の方へ

臨床研究に関する情報公開(オプトアウト) 【 光学医療診療部 】
 下記の研究は、通常の診療で得られた診療情報をまとめたり、当院に保管してある検体(血液検体や病理標本等)を用いたりして行います。このような研究は、国が定めた倫理指針に基づき、対象となる患者さんのお一人ずつから直接同意を得るかわりに、研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開し、さらに患者さんが利用について拒否できる機会を保障することが必要とされています。
* 利用する情報や検体からは、お名前、住所など、直接同定できる個人情報は削除します。
また、研究成果は学会や雑誌等で発表されますが、その際も個人を特定する情報は公表しません。
* 研究のためにご自身の情報が使用されることを望まれない方は各研究の「問い合わせ先」へご連絡ください。その際は研究データの中からあなたの情報を削除いたします。ただし、問い合わせの時期や取り扱う情報によっては申し出に対応できない場合がございます。予めご了承ください。
* 情報利用の拒否を申し出ても不利益を受けることはありません。
* 研究に関する情報をお知りになりたい場合は、他の患者さんの個人情報や研究全体に支障となる事項以外はお知らせすることができます。お知りになりたい方は各研究の「問い合わせ先」へご連絡ください。
  研究課題名: 早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術後出血リスクスコアリングシステムの開発に関する研究
  所属(診療科等): 長崎大学病院 光学医療診療部
  研究責任者(職名): 橋口 慶一 (助教)
  共同研究機関: 東北大学病院(代表施設)   氏名:小池 智幸
データは代表施設のみに送付され、他の共同機関では使用されません。本研究の共同研究機関をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
  研究期間: 2018年9月11日~2021年3月31日
  研究目的と意義: 目的:早期胃癌に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection: ESD)を行った患者さんを対象として、どのような患者さんがESD後に出血を起こしたかを明らかにし、ESD後出血リスクスコアリングシステムを開発すること
意義:治療前に出血のリスクがどのくらいであるか予測ができるようになります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
早期胃癌の患者さんで、2013年11月1日から、2016年10月31日の間に、内視鏡的粘膜下層剥離術を受けた方を対象とします。
●利用する情報
性別、年齢、ESD施行日、基礎疾患の有無、抗血栓薬の内服の有無、病変側因子(サイズや部位など)、治療関連因子(治療時間など)、合併症
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法
出血を起こした患者さんと出血を起こさなかった患者さんで上記の項目の比較を行い、どの項目が出血のリスクが高かったかを明らかにし、ESD後出血リスクスコアリングシステムを作成します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:橋口 慶一(医師)  長崎大学病院 光学医療診療部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7489  FAX:095(819)7489
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 外科手術を受けた早期胃癌症例における内視鏡治療の可能性
  所属(診療科等): 長崎大学病院 光学医療診療部
  研究責任者(職名): 大仁田 賢 (准教授)
  共同研究機関: この研究は長崎大学病院のみで実施します。
  研究期間: 2018年4月17日~2019年3月31日
  研究目的と意義: 早期胃癌に対する内視鏡治療後に病理学的に非治癒と判定され追加外科切除の適応になる患者さんがいます。一方で最初から外科切除を行った患者さんにおいても本来なら内視鏡治療が可能であったと考えられる方も存在します。今回外科切除を行った早期胃癌患者さんのうち内視鏡治療が可能だった可能性がある患者さんの内訳、時代的変遷を後ろ向きに検討します。本研究により過剰な手術を減らせる可能性があります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
早期胃癌の患者さんで、2002年1月1日~2017年7月31日の間に、外科手術を受けた方を対象とします。
●利用する情報
年齢、性別、腫瘍因子(サイズ、深達度、組織分化度、潰瘍瘢痕の有無) 本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法
上記のカルテ情報を用いて、内視鏡治療の可能性についてデータ解析を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:大仁田 賢(医師)  長崎大学病院 光学医療診療部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7489  FAX:095(819)7489
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 内視鏡的粘膜下層剥離術で非治癒となった早期胃癌における
リンパ節転移のリスクの検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 光学医療診療部
  研究責任者(職名): 大仁田 賢 (准教授)
  共同研究機関: 長崎医療センター 消化器内科     西山 仁
佐世保総合医療センター 消化器内科  吉田 亮
  研究期間: 2017年9月12日~2018年3月31日
  研究目的と意義: 早期胃癌に対し内視鏡的粘膜下層剝離術を行った患者さんで病理学的に非治癒となった患者さんのリンパ節転移のリスクを検討します。
  研究内容: ●対象となる患者さん
早期胃癌の患者さんで、2016年12月31日までに、内視鏡的粘膜下層剝離術を受けた方で病理学的に非治癒となった患者さんを対象とします。
●利用する情報
年齢、性別、切除標本での腫瘍径・深達度・リンパ管侵襲・静脈侵襲・垂直断端陽性・主組織型、追加手術でのリンパ節転移・胃への癌の遺残、経過観察後のCTでのリンパ節転移、予後
●研究方法
どのような因子がリンパ節転移のリスクが大きいか検討します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:大仁田 賢(医師)  長崎大学病院 光学医療診療部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7489  FAX:095(819)7489
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  研究課題名: 食道表在癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)後狭窄予防としての
ステロイド経口+局注併用療法の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 光学医療診療部
  研究責任者(職名): 山口 直之 (病院講師)
  研究期間: 2016年11月29日~2017年3月31日
  研究目的と意義: ESD後狭窄の予防のため、ステロイドホルモンの内服と局注を併用することの効果を検討するため
  研究内容: ●対象となる患者さん
食道表在癌の患者さんで、2006年4月1日から、2016年8月31日の間に、ESDを行った方
●利用する情報
① 臨床所見(年齢、性別、病歴に関する情報(多臓器癌の合併・併存疾患))、病変周在性
② 病理学的所見(治癒切除・一括完全切除・一括切除、壁深達度)
③ 偶発症(出血・穿孔・狭窄)
④ 治療反応性・予後
●研究方法
 食道表在癌に対して、臨床的に転移のない場合は、ESDという内視鏡的切除術の治療を行っています。しかし、広範囲のESDでは、治療後に食道が狭くなり(食道狭窄)、食物が通過しにくくなるため、痛みを伴う内視鏡的なバルーン拡張術(風船様の拡張機器で食道内腔を広げる治療)が頻回に必要になります。したがって、患者さんに過度の心身的負担をかけてしまうという問題点があります。
 近年、このようなESD後狭窄の予防のため、ステロイドホルモンを内服したり、切除後の病変部に注射(局注)したり、細胞シート移植を行うことが有効であるといわれています。ただし、そのようなステロイド投与や細胞シート移植を行っても、狭窄をきたしてしまう患者さんも存在し、狭窄予防効果が十分であるとはいえませんでした。そこで、内服単独、局注単独や細胞シート移植よりもステロイドの内服と局注を併用することが有用ではないかと思われ、その効果を判断するため、食道表在癌でESDを施行した症例の集計を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:山口 直之(医師)  長崎大学病院 光学医療診療部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7489  FAX 095(819)7489
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  研究課題名: アニサキス症の病態形成機構の解明と原因分子の同定に関する研究
― アニサキス症の原因種の解明 ―
  所属(診療科等): 長崎大学病院 光学医療診療部
  研究責任者(職名): 大仁田 賢 (准教授)
  研究期間: 2016年9月27日~2018年3月31日
  研究目的と意義: 大分県、長崎県で発症したアニサキス症の虫体を集めて、実際の種類を同定し、アニサキス種と臨床症状との関連を調査するため
  研究内容: ●対象となる患者さん
2016年9月27日から2018年3月31日の間に、アニサキス症に罹患した患者さん
●利用する情報/試料
a) 患者情報
年齢, 性別, 病歴, 既往歴, 薬歴, アニサキスの既往歴, アレルギー歴など
b) 現病歴聴取
おなかの症状, 食べた魚の種類, どこで買った(手に入れた)か, 調理方法, 食べた時間, お腹が痛くなった時間, 症状の詳細, 冷や汗やじんましんなどの随伴症状, 症状の経過(どのように症状が推移していったか)など
c) 内視鏡所見
虫体の数, 刺入部位, その他特記すべき内視鏡所見など
●研究方法
アニサキス症の患者さんの虫体を内視鏡で摘出しエタノール固定します。上記情報と虫体を大分大学に郵送し、アニサキスの種類を同定します。虫体の種類と臨床症状との関連、アニサキス症既往症例の症状の程度、アレルギー随伴症状との関連について検討する。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:大仁田 賢(医師)  長崎大学病院 光学医療診療部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7489  FAX 095(819)7489
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)