患者さん・一般の方へ

臨床研究に関する情報公開(オプトアウト) 【 脳神経内科 】
 下記の研究は、通常の診療で得られた診療情報をまとめたり、当院に保管してある検体(血液検体や病理標本等)を用いたりして行います。このような研究は、国が定めた倫理指針に基づき、対象となる患者さんのお一人ずつから直接同意を得るかわりに、研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開し、さらに患者さんが利用について拒否できる機会を保障することが必要とされています。
* 利用する情報や検体からは、お名前、住所など、直接同定できる個人情報は削除します。
また、研究成果は学会や雑誌等で発表されますが、その際も個人を特定する情報は公表しません。
* 研究のためにご自身の情報が使用されることを望まれない方は各研究の「問い合わせ先」へご連絡ください。その際は研究データの中からあなたの情報を削除いたします。ただし、問い合わせの時期や取り扱う情報によっては申し出に対応できない場合がございます。予めご了承ください。
* 情報利用の拒否を申し出ても不利益を受けることはありません。
* 研究に関する情報をお知りになりたい場合は、他の患者さんの個人情報や研究全体に支障となる事項以外はお知らせすることができます。お知りになりたい方は各研究の「問い合わせ先」へご連絡ください。
  研究課題名: 睡眠中発症もしくは発症時刻不明脳梗塞に対する
アルテプラーゼ静注血栓溶解療法試験の個別データ統合解析
  所属(診療科等): 長崎大学病院 脳神経内科
  研究責任者: 立石 洋平 (助教)
  研究機関: ≪研究代表機関≫
ドイツ・ハンブルグ大学エッペンドルフ病院神経内科 Götz Thomalla教授
国立循環器病研究センター 脳血管内科:部長 古賀 政利
≪共同研究機関≫
長崎大学病院 脳神経内科:助教 立石 洋平
その他、世界161施設、国内27施設で実施しています。
詳しい研究機関についてお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
長崎大学病院 脳神経内科 担当医師 立石 洋平
電話 095-819-7200(代表) (内線 7265)
国立循環器病研究センター 脳血管内科  担当医師 古賀 政利
電話 06-6170-1070(代表) (内線 60293)
詳しい国内共同研究機関をお知りになりたい方は下記のURLより確認してください。
http://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/clinical-research/untersuchung/post_396.html
  研究期間: 2019年12月17日~2023年3月31日
  研究目的と意義: 睡眠中発症もしくは発症時刻不明で頭部画像所見に基づいて脳梗塞患者に対するアルテプラーゼ静注血栓溶解療法の有効性と安全性を検討します。
この臨床試験の統合により、約900例の睡眠中発症もしくは発症時刻不明でFLAIR陰性もしくは虚血コア-灌流異常ミスマッチ脳梗塞患者に対するアルテプラーゼ静注療法の安全性と有効性を検討することが可能となります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
「睡眠中発症および発症時刻不明の脳梗塞患者に対する静注血栓溶解療法の有効性と安全性に関する臨床試験(THAWS試験)」に登録された患者さん。

●利用する情報

匿名化してTHAWS試験に登録された以下の観察項目(主に大項目を記載)
割付群、性別、年齢(生年月日)、発症時刻不明の理由(睡眠中発症、その他)、発症日、割付群(tPA治療または標準内科治療)、バイタルサイン、心電図、血液検査、尿検査、日常生活自立度、神経学的重症度、発症前内服薬、急性期治療内容、頭部画像所見、頭蓋内出血、脳梗塞病型、退院日、有害事象、90病日日常生活自立度や治療経過
本研究で利用する情報について詳しい内容をお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
●研究の概要・方法
WAKE-UPの主任研究者であるGötz Thomalla教授(ドイツ・ハンブルグ大学エッペンドルフ病院神経内科)が主導して、THAWS試験、WAKE-UP試験、EXTEND試験、ECASS-4試験、MR WITTNESS試験で収集した臨床情報から、主要な観察項目を収集し統合します。WAKE-UP試験の解析を担当者Florent Boutitie氏(フランス・リヨン市民病院統計学部門)が統計解析を担当します。Götz Thomalla教授とFlorent Boutitie氏に匿名化した電子情報を提供します。本研究用のためにTHAWS試験に登録された観察項目以外の新たな資料・情報を収集しません。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:立石 洋平(医師)  長崎大学病院 脳神経内科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7265  FAX 095(819)7265
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 自己抗体陰性重症筋無力症の病態解析
  所属(診療科等): 長崎大学病院 脳神経内科
  研究責任者(職名): 辻野 彰 (教授)
  共同研究機関: この研究は長崎大学病院のみで実施します。
  研究期間: 2019年11月19日~2029年12月31日
  研究目的と意義: 重症筋無力症の患者さんで、血液検査で特異的な抗体が陰性になる方や診断が難しい場合に、神経筋接合部を生検し、障害部位を実際に病理学的に観察することで、正確な診断方法の検討や治療法につなげるための病態解明を行っていきます。
  研究内容: ●対象となる患者さん
1994年1月1日から、2019年9月31日の間に重症筋無力症が疑われて筋生検をうけられた方、または、2019年11月19日から、2029年12月31日までに重症筋無力症が疑われて筋生検をうける方。
●利用する情報/試料(血清・筋肉)
性別、年齢、既往症、合併症、病歴、臨床所見、画像所見、神経生理学的検査、治療法および治療経過
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法
上記のカルテ情報ならびに残余試料を用いて、臨床データ、神経筋接合部の病理学的解析、自己抗体の有無などから重症筋無力症の病態を調べます。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:辻野 彰(医師)  長崎大学病院 脳神経内科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7262  FAX:095(819)7270
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 潜因性脳梗塞における経食道心エコーの実施状況、病態、長期予後に関する多施設共同後方視的観察研究
  所属(診療科等): 長崎大学病院 脳神経内科
  研究責任者(職名): 立石 洋平 (助教)
  共同研究機関: 【多施設共同研究】
順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経内科(代表施設) 上野 祐司 
岩手県立中央病院、順天堂大学医学部附属浦安病院、昭和大学江東豊洲病院、長崎大学病院、聖マリアンナ医科大学病院、獨協医科大学病院
  研究期間: 2017年8月22日~2024年3月31日
  研究目的と意義: 原因不明の脳梗塞(潜因性脳梗塞)に対する経食道心エコーの施行状況を調べ、その有用性を検討します。
  研究内容: ●対象となる患者さん
脳梗塞で入院された方で、西暦2014年4月1日から西暦2016年12月31日の間に当院脳卒中センターで入院治療を受けた方です。
●利用する情報
利用させていただく評価項目は下記です。
① 患者さんの背景情報:年齢、性別、喫煙歴、脳卒中の既往、脳卒中の家族歴、基礎疾患(高血圧、糖尿病、高脂血症、虚血性心疾患、心不全)
② 臨床、検査所見:虚血性脳血管障害発症日、患者さんの神経徴候(NIHSS)、臨床検査(WBC、LDL-C、HDL-C、TG、HbA1c、glucose、hs-CRP、CRP、BNP、proBNP)、心電図、頭部CT・MRI所見、頸動脈エコー、胸部レントゲン、後遺症の程度(mRS)
③ 経食道心エコー、経胸壁心エコー図検査所見:検査日、塞栓源疾患(卵円孔開存、肺動静脈瘻、心房中隔瘤、心内血栓、大動脈プラーク[4mm以上、潰瘍形成、可働性])、僧房弁逆流、僧帽弁石灰化、大動脈弁逆流、大動脈弁石灰化、左房内モヤモヤエコー、E/A、E/e’、左心耳血流速度、血栓の有無
④ 各種スコア:CHADS2スコア、CHA2DS2-VASCスコア、CAMスコア ⑤ 予後調査:虚血性脳卒中再発日、血管イベント再発日、出血イベント発症日、内服歴、死亡日、心房細動の検出
●研究方法
患者さんから得られたデータを順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経内科に送付し、解析を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:立石 洋平(医師)  長崎大学病院 脳神経内科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7265  FAX:095(819)7265
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)