ごあいさつ

地域連携児童精神医学講座 教授
長崎大学病院地域連携児童思春期精神医学診療部
(地域連携児童精神医学講座)診療部長

教授 熊崎 博一

 2022年4月1日をもちまして、長崎大学病院地域連携児童思春期精神医学診療部(地域連携児童精神医学講座)の部長を拝命いたしました。同診療部は2015年10月1日に、組織としては長崎大学病院精神科神経科内に開設されたものです。その後2022年4月1日に長崎大学病院本部内に設置される運びとなりました。開設されて6年半が経過致します。同診療部は今村明先生はじめ先輩方の努力により、主に地域連携、人材育成の2つの使命を果たしてきました。地域連携では大学病院で診療を行う傍ら、県内の各医療機関や児童相談所との連携を強化し、ネットワーク構築に努めてまいりました。人材育成では、研修事業を行い、長崎県子どもの心のサポート医を今日までに延べ48名育成してきました。

 私たちには6年半という短期間で十分な役割を担い、発展してきた自負があります。一方でこの間の時代の変化も予想を上回るものでした。少子高齢化の加速、ひきこもりの増加に加えてCOVID-19の流行により子どもたちを取り巻く状況も大きな変化を遂げております。子どもたちの健やかな成長のための医療、教育環境の整備は依然として喫緊の課題になっております。

 私たちは長崎大学病院精神科神経科及び学内各機関、県内、国外の各機関と適宜連携を図りながら人材育成、地域の医療充実に向けたさらなる事業を進めてまいります。子どものこころメンタルヘルス分野の発展に寄与するとともに,増加する患者のメンタルヘルス需要にも対応できる人材育成を目指します。
皆様方と共同して今後の長崎県での児童精神医学領域に貢献し、それを全国に発展させていきたいと考えております。今後ともご指導の程よろしくお願い申し上げます。