患者さんへ

公開しなければいけない臨床研究 【 麻酔科 】
臨床研究に関する情報公開について
 当院では、以下の臨床研究を実施しております。この研究は、通常の診療で得られた過去の記録をまとめることによって行います。このような研究は、国が定めた「臨床研究に関する指針」に基づき、対象となる患者さんのお一人ずつから直接同意を得るかわりに、研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開することが必要とされております。
 利用する情報からは、お名前、住所など、直接同定できる個人情報は削除します。また、研究成果は学会や雑誌等で発表されますが、その際も個人を特定する情報は公表しません。
 ご自身の診療データを研究に使用してほしくないという場合や研究に関するお問い合わせなどがある場合は、以下の「問い合わせ先」へご照会ください。研究不参加を申し出られた場合でも、なんら不利益を受けることはありません。
  研究課題名: 心臓手術における術後腎機能の推移
~フェンタニルとレミフェンタニルの比較検討~
  所 属: 長崎大学病院麻酔科
  研究責任者: 戸坂 真也(助教)
  研究期間: 平成25年6月30日~平成25年12月30日
  研究目的と意義: 人工心肺を用いた心臓手術は、身体に強い負担がかかり、ストレスホルモンの一種である抗利尿ホルモンの産生が増加し、術中の尿の産生が低下することが知られている。
近年、臨床使用が可能となった短時間作用型の医療用麻薬レミフェンタニルは、強いストレス抑制効果があり、一般的に手術中の尿の産生が増加することが知られている。
今回の研究では、麻酔方法による手術中の尿の産生量の差異とそれによる術後腎臓機能への影響を後ろ向きに比較検討する。
  研究方法:

●対象となる患者さん
長崎大学病院において 2010 年 1 月 1 日~2012 年 12 月 31 日の間に心臓手術を受けた患者を対象としています。

●利用するカルテ情報
年齢、性別、身長、体重、診断名、術式、術前合併症、術前内服薬、検査データ、心エコーデータ、手術時間、麻酔記録、ICU滞在日数、入院日数

  問い合わせ先: 長崎大学病院 麻酔科  担当医師 戸坂 真也
〒852-8501  長崎市坂本1丁目7番1号
TEL: 095(819)7370  FAX: 095(819)7373
  研究課題名: 生体部分肝移植レシピエント手術においてレミフェンタニルの使用が術中血糖管理に与える影響についての検討
  所 属: 長崎大学病院麻酔科
  研究責任者: 一ノ宮 大雅 (助教)
  研究期間: 平成25年4月26日〜平成25年6月30日
  研究目的と意義: 近年発売された超短時間作用性の麻薬性鎮痛薬であるレミフェンタニルが、生体部分肝移植レシピエント症例における術中血糖管理に与えた影響について後ろ向きに検討する。
  研究方法: ●対象となる患者さん
平成20年2月1日から、平成24年12月31日の間に、生体部分肝移植術を受けた方。

●利用するカルテ情報
下記項目を麻酔記録から抽出する。

性別、年齢、身長、体重、手術時間、麻酔時間、出血量、輸血量、麻酔法、
MELD score、HbA1C、糖尿病の既往、術前インスリン投与歴、
術中フェンタニル投与量、術中インスリン投与量、 術中血糖値(血液ガス検査時に測定した値を用いる)。
  問い合わせ先: 長崎大学病院 麻酔科  担当医師 一ノ宮 大雅
〒852-8501  長崎市坂本1丁目7番1号
TEL: 095(819)7370  FAX: 095(819)7373
  研究課題名: 声門マーカーを指標とした気管チューブ固定の問題点
  所 属: 長崎大学病院麻酔科
  研究責任者: 西岡 健治 (助教)
  研究期間: 平成25年1月1日~平成25年3月31日
  研究目的と意義:

当院採用の気管挿管チューブの適切な固定位置を検討するため

  研究方法: ●対象となる患者さん
2011年10月から半年間に当院で全身麻酔を行った患者さん

●利用するカルテ情報
年齢、性別、身長、体重、胸部レントゲン写真、麻酔記録

研究方法:手術後の安全確認のために全身麻酔中に撮影された胸部X線写真で、気管チューブの先端から気管分岐部までの距離を測定し、その距離と、患者の体格や年齢、性別、緊急手術の割合、気管チューブのサイズなどとの関係を検証する。
  問い合わせ先: 長崎大学病院 麻酔科  担当医師 西岡 健治
〒852-8501  長崎市坂本1丁目7番1号
TEL: 095(819)7370  FAX: 095(819)7373