アイランドナースの経験談
"才木千恵さん(左)と野平佳緒里さん(右)"
アイランドナース事業
アイランドナースは長崎県の離島の病院で1年間勤務を行う事業で、長崎大学病院とは違う職場や環境で、地域医療・看護を経験します。今回は2023年に五島中央病院のアイランドナースに参加したお二人にインタビューしました。
Q 五島中央病院のアイランドナースに応募した動機は?
才木: 離島医療に関心がありました。五島の豊かな自然環境の中で過ごし、豊富な海の幸、山の幸を堪能しリフレッシュしたいと応募しました。
野平: 私も五島で生活をリフレッシュし、自分自身を振り返る機会にしたいと考えました。大学病院と異なる職場を経験することにより、地域医療を含め、さまざまな分野について学び、スキルアップの機会にしたいと思いました。
Q 経験した診療科は?
才木: 内科全般と結核病床です。
野平: 消化器、呼吸器、乳腺外科、整形外科、泌尿器科です。
才木&野平: 地域包括ケア病棟、地域連携室の研修も受けさせていただきました。
Q 特に学んだことは?
才木: 災害や悪天候時の対策として物品の確保や停電時の対応など離島ならではの入念な備えが必要であることです。限られたマンパワーや施設環境の中で工夫しながら日々医療活動が行われていました。
野平: 大学病院と異なり、細かく診療科が分かれていないため看護師に様々な知識と技術が求められます。特に夜間は、看護師から医師へのアセスメント報告は重要でした。
転院やサービスを必要とする状態での自宅退院の調整も多く、多職種連携の重要性をより感じました。今後本土から地域に退院、転院していく患者支援に活かしたいと思います。
Q リフレッシュできましたか?
才木&野平: 6月の五島長崎国際トライアスロン(通称「バラモンキング」)、8月の夕焼けマラソンは救護班として参加し院外で活動しました。 みんなで花火大会に参加したのは楽しい思い出です。コロナ禍を経験し、日常を取り戻したことを実感しました。
Q アイランドナースを経験して今思うことは?
才木: 自身の経験をどう活かせる不安もあったが、新たな人脈や経験の幅が広がりました。
野平: スタッフ、患者さん、島の方々の優しさに触れ、自然に囲まれた環境、美味しい食べ物がたくさんある五島でリフレッシュができ有意義な時間を過ごすことができました。忙しい中でも五島の方と関われた時間は癒しでした。