2024年度初めのご挨拶

看護部長/副病院長 小渕 美樹子

看護部長/副病院長
小渕 美樹子

2024年4月1日からの病院スローガン
               『 Go forward! ~一歩、前へ!~ 』

 4月は新しい門出の季節で、新芽が伸び始め生命の息吹をもっとも強く感じる季節でもあります。春には、桜が毎年いつもと変わらずに花を咲かせ、明るい気持ちにさせてくれます。これまでの新型コロナウイルス感染症の世界的パンデミックの影響をうけた3年間のあと、新型コロナウイルス感染症が5類に変わった移行期を経て、世の中もアフターコロナへと変化してきました。病院もコロナ禍前の状態に完全に戻るというよりは、また、新たな進化した病院の体制への変化が求められる年になります。この2024年度4月からは新しい病院長が就任されました。新しい病院のスローガンは、“Go forward! ~ 一歩、前へ!~”です。
皆様、新スタートに合わせて、一歩、前へ進んでいきましょう。

<5つのスローガンを達成するための体制づくりとは>

 本院は育休中も含めると約1000人の看護職員が在職しています。全員を一つの方向に導いていくために、年度初めの4月に1年間の看護部の方針を示しています。病院理念、看護部理念に基づき、看護部のスローガンを決め、そのスローガンを実現するための5つの目的を掲げています。
   看護部理念:私たちはどんなときも、安心と信頼を得られる看護を提供します。
   看護部スローガン:患者、家族が長崎大学病院でよかったと思う看護をしよう!
   5つの目的:活き活きと働こう
         安全な職場をつくろう
         自分の枠を超えよう
         研究成果をみんなと共有しよう
         タスクシェア

 部署ごとに目標値を設定し、このスローガンを達成するために、自分の部署ではどのようなことをすればいいのかを考えてもらっています。5つの目的に沿っていれば、部署ごとの課題によって、目標値は何を出してもOKとしています。“活き活きと働くため”“安全な職場をつくるため”には、自分の部署では何が必要か、何が足りないのかを考え、それを目標に頑張っています。

<各部署、各世代のリーダーシップを発揮しよう>

 個々人の能力を尊重することがすごく大切だと思っています。スタッフ全員に役目を与えることが、責任感も持ちモチベーションをあげることに繋がると思います。各部署において、①それぞれの仕事を明確にする、②権限を与える、③みんなにリーダーシップを発揮させる、そういうシステムを管理者には期待しています。小さな達成感の積み重ねは、やがて自信となり、成長していく糧となっていくことでしょう。
 「患者さんの力になりたい」「ありがとう、と笑顔で帰ってもらいたい」、そういう気持ちが始まりで看護師になったスタッフがほとんどだと思います。自分がどんな看護師になりたいのかを考えて、足りない部分を伸ばしていき、仲間から良い刺激を受け、みんなで今よりもワンランク上の看護が出来るようになっていって欲しいです。ジェネラリストとスペシャリスト、相乗効果で育っていくことが理想的です。
 私の座右の銘は、“合わせ鏡”です。自分の焦りや不安、ニコニコな笑顔、イライラな感情は相手に伝わります。相手を見て自分を振り返るようにしており、いつも心に余裕をもって対応することを心がけて接するようにしています。みなさん、心に余裕を持って笑顔で過ごしましょう。そして、自分の歩幅でいいので、一歩一歩前へ進んでいきましょう。