患者さん・一般の方へ

臨床研究に関する情報公開(オプトアウト) 【 腫瘍外科(第一外科) 】
 下記の研究は、通常の診療で得られた診療情報をまとめたり、当院に保管してある検体(血液検体や病理標本等)を用いたりして行います。このような研究は、国が定めた倫理指針に基づき、対象となる患者さんのお一人ずつから直接同意を得るかわりに、研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開し、さらに患者さんが利用について拒否できる機会を保障することが必要とされています。
* 利用する情報や検体からは、お名前、住所など、直接同定できる個人情報は削除します。
また、研究成果は学会や雑誌等で発表されますが、その際も個人を特定する情報は公表しません。
* 研究のためにご自身の情報が使用されることを望まれない方は各研究の「問い合わせ先」へご連絡ください。その際は研究データの中からあなたの情報を削除いたします。ただし、問い合わせの時期や取り扱う情報によっては申し出に対応できない場合がございます。予めご了承ください。
* 情報利用の拒否を申し出ても不利益を受けることはありません。
* 研究に関する情報をお知りになりたい場合は、他の患者さんの個人情報や研究全体に支障となる事項以外はお知らせすることができます。お知りになりたい方は各研究の「問い合わせ先」へご連絡ください。
研究課題名 研究責任者
リンパ脈管筋腫症患者における肺移植登録後および移植後成績に関する後ろ向き多施設研究PDF 松本 桂太郎
地方大学における肺移植の現状調PDF 谷口 大輔
乳癌転移巣における組織学的特徴と予後の関係PDF 稲益 英子
高齢者大腸癌患者における Gustave Roussy Immune Score の短期・長期成績に対する有用性PDF 富永 哲郎
肺癌手術におけるロボット手術の有用性の検討PDF 松本桂太郎
結腸癌手術におけるロボット手術の腹腔鏡手術および開腹手術に対する非劣性の検討PDF 野中 隆
気道狭窄に対する気道ステント留置術と術後成績に関する後方視的全国調査PDF 永安 武
食道癌術後の栄養状態の変化と予後の関連についての研究PDF 田上 幸憲
食道癌術後患者の長期的栄養状態の変化PDF 濵﨑 景子
JCOG2208A cIA期肺癌を対象として薄切CTと臨床所見から人工知能で病理・予後予測アルゴリズムを探索的に構築する統合解析研究PDF 永安 武
2021年に外科治療を施行された肺癌症例のデータベース研究: 肺癌登録合同委員会 第11次事業PDF 松本 桂太郎
ロボット支援超低位前方切除術又は経肛門吻合を伴うロボット支援直腸切除術の手術成績に関する後向きコホート研究PDF 野中 隆
抗体関連型拒絶反応治療にIVIGを使用した症例の調査PDF 永安 武
降下性壊死性縦隔炎の予後予測因子の検討PDF 市川 宏美
ロボット支援下肺切除手術数増加に伴う問題点への対策と効率化に関する研究PDF 永安 武
転移性肺腫瘍に対する治療戦略と予後についての検討PDF 永安 武
高齢者胃癌における低侵襲手術の有用性の検討PDF 荒井 淳一
JCOG0707A1:早期肺癌切除後の長期的転帰に関する観察研究PDF 永安 武
胃癌術後十二指腸断端縫合不全に関する多施設調査PDF 荒井 淳一
完全切除されたリンパ節転移陰性の非小細胞肺癌(> 2cm)患者に対する、UFTを用いた術後補助化学療法におけるEGFR遺伝子変異の影響:CSPOR-LC03試験副次解析としての多施設共同後ろ向き観察研究PDF 永安 武
  研究課題名: 胃癌におけるロボット支援下手術の有用性の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者: 荒井 淳一
  研究機関: この研究は長崎大学病院 腫瘍外科のみで実施します。
  研究期間: 2021年10月19日~2026年12月31日
  研究目的と意義: 今日、さまざまな外科領域において、開腹手術から内視鏡を応用した低侵襲手術(腹腔鏡手術、ロボット支援下手術)へと変換されつつあります。2018年4月より胃癌の手術においてもロボット支援下手術が保険診療としてみとめられ、通常の診療として施行することが可能となり、当科でも2019年6月よりロボット支援下手術を行っています。ロボット支援下手術は、その特性によって安全で根治性の高い手術が可能になると考えられています。しかし、まだ少数で詳細は不明であり、今後データが蓄積されて解析される予定です。本研究は胃癌におけるロボット支援下手術の合併症発生に関連する因子を明らかにすることにより、ロボット支援下手術の有用性を明らかにし、患者に最適な治療を提供できるようになります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2019年6月1日~2023年5月31日の期間で、長崎大学病院腫瘍外科にて胃癌と診断され手術を受けた成人の患者さんが対象となります。
●利用する情報
診断名、年齢、性別、併存疾患、既往歴、検査結果(血液検査、画像検査、病理結果)、手術関連情報、進行度など
●研究の概要・方法
対象となっている症例の情報を診療録(カルテ)から収集し、術後合併症の有無、在院日数などの治療成績を明らかにします。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:荒井 淳一(医師) 長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 肺移植後予後に関する多施設レジストリ研究
  所属(診療科等): 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 腫瘍外科学
  研究責任者: 永安 武
  研究機関: ≪研究代表機関≫
研究代表機関名 東北大学加齢医学研究所 呼吸器外科学分野:
岡田 克典 (教授)
≪共同研究機関≫
長崎大学病院 腫瘍外科:永安 武 (教授)
その他、全国の約10施設で実施しています。
詳しい研究機関についてお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
  研究期間: 2021年8月17日~2026年4月30日
  研究目的と意義: *目的;長崎大学病院および全国の肺移植実施施設において、肺移植の周術期合併症や長期予後に影響を与える要因を網羅的に探索し、明らかにすることを目的とします。
*意義:
本研究により、日本全体の肺移植成績の向上につながる可能性があります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
1998年1月1日~2025年4月30日の間に長崎大学病院で肺移植を受けた患者さんとドナーの方が対象になります。
●利用する情報/試料(検体)
患者情報(年齢、性別)、移植手術情報、移植手術前および手術後情報、ドナー情報などの項目です。
本研究で利用する情報について詳しい内容をお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
●研究の概要・方法
上記のデータを用いて、肺移植の周術期合併症や長期予後に影響を与える要因について網羅的探索を行います。今回の研究は「観察研究」と呼ばれるもので、標準的な治療を行う治療前、治療中、治療後の検査結果などをデータとして集める(観察する)ものになります。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:松本 桂太郎
    長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 腫瘍外科学
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: National Clinical Database (NCD)を用いた気管および気管分岐部切除再建術の成績および周術期合併症におけるリスク因子の解析
  所属(診療科等): 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 腫瘍外科学
  研究責任者: 永安 武 (教授)
  研究機関: 本研究は長崎大学病院 呼吸器外科(腫瘍外科)のみで実施します。
  研究期間: 2021年6月22日~2024年12月31日
  研究目的と意義: 現在本邦の外科手術のほとんどが、NCD(National Clinical Database)というweb上のデータベースに様々な情報を加えて登録されています。今回、このNCDに登録された情報を用いて、本邦における最近の気管および気管分岐部切除再建術の手術成績および周術期合併症のリスク因子について明らかにします。
日本における気管及び気管分岐部切除再建術の成績および周術期合併症のリスク因子を明らかにすることは、高度な手術手技、周術期管理の技術が要求されるこれらの手技における成績向上へと貢献すると考えています。
  研究内容: ●対象となる患者さん
気管気管支病変をもった患者さんで、2014年1月1日から2020年12月31日の間に、気管もしくは気管分岐部切除術を受け、NCDに登録された方を対象とします。
●利用する情報
患者情報(年齢、性別)、手術情報(術前:呼吸機能、併存症、術中:術式、出血量、術後:合併症、病理病期)、退院時情報(退院時転帰)などの項目です。
本研究で利用する情報について詳しい内容をお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
●研究の概要・方法
上記のNCDデータベースからの情報を用いて、気管および気管分岐部切除再建術の手術成績および周術期合併症のリスク因子についてのデータ解析を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:松本 桂太郎(医師)
    長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 腫瘍外科学
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)

利用する試料・情報は特定の個人を識別することが出来ないように加工した情報のため、過去の診療データや保管している試料を研究に使用してほしくないと申し出ていただいても個人を特定できないため対応できません。あらかじめご了承ください。研究に関するお問い合わせなどがある場合には上記の「お問い合わせ先」へご連絡ください。
  研究課題名: 乳癌に対する手術・薬物療法の治療成績に関する検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 乳腺・内分泌外科
  研究責任者: 久芳 さやか (講師)
  研究機関: この研究は長崎大学病院 乳腺・内分泌外科のみで実施します。
  研究期間: 2021年5月18日~2030年12月31日
  研究目的と意義: 乳癌は日本人女性で最も罹患数の高い癌であり、年間9万人以上が乳癌と診断されています。好発年齢は45-50歳と60-65歳の二峰性を示すが、若年であるAYA世代(Adolescent and Young Adult)の患者が多いことが乳癌の特徴です。
初期の乳癌治療では手術・薬物療法・放射線治療などの治療を組み合わせて行っています。手術には乳房全切除術と乳房部分切除術があり、乳房全切除術を行う場合では患者の希望により乳房再建を行っています。インプラントを用いた乳房再建では、ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫が報告されており、術後も長期的な経過観察が必要です。薬物療法では、内分泌療法や化学療法を行っています。乳癌は若い世代にも患者が多く、妊孕性の温存、就労や子育てと乳癌治療との両立など様々な困難に直面しながら治療を行っています。
遠隔再発治療では、患者の生活の質(QOL)を保ちながら治療を行い、生存期間の延長を目指すことが治療の目標となります。新規薬物療法の出現で治療の選択肢は増えましたが、経済的な負担も増えていることが報告されています。このように癌治療だけでなく患者の価値観を共有しながら、治療方針を立てていくことが求められています。それゆえ、手術手技や薬物療法の治療成績のデータを蓄積し、解析したデータを報告する事が将来に向けての治療成績の改善に必要であると考えられます。
本研究の目的は、乳癌に対する手術、薬物療法、放射線治療を含めた術後成績を解析することにより、長崎大学病院 乳腺・内分泌外科における乳癌治療における現状を把握し、その治療効果を明らかにすることです。
さらに本研究により解析したデータを報告する事が将来に向けての治療成績の改善を行う事ができると考えています。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2009年1月1日から2026年12月31日までの間に当科で乳癌に対して手術を行った患者さん1500名。
●利用する情報
① 臨床所見(年齢、性別、身長、体重、ECOG Performance Status)
② 既往歴、生活歴、家族歴、
③ 血液学的所見
血球分画、CRP、肝機能(Bil、LDH、AST、ALT、ALP、Alb、TP)、腎機能(BUN、Cr、Na、K、Cl)、腫瘍マーカー(CEA、CA15-3)、BRCA 画像検査所見(MMG、CT、MRI、PET-CT)
④ 手術所見(術式、手術時間、出血量)
⑤ 病理学的所見(組織学的分類、腫瘍径、リンパ節転移、根治度、核Grade、ER, PGR, HER2, Ki-67)
⑥ 有害事象内容
⑦ 術前術後補助療法の有無・術後経過・合併症の有無
⑧ 治療経過
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法 
上記データを用いて、乳癌に対する手術、薬物療法と乳癌の治療成績、有害事象の関連について検討し、治療の臨床的意義を明らかにします。
抽出した情報は、パスワード付きファイルを用いて管理を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:大坪 竜太(医師)、久芳 さやか(医師)
    長崎大学病院 乳腺・内分泌外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話 095(819)7304(大坪)、095(819)7316(久芳)
 FAX 095(819)7306(大坪)、095(819)7319(久芳)
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 長崎大学病院では、患者さんとそのご家族を対象とした相談窓口を設置しております。
 長崎大学病院 医療相談室
 住所:長崎県長崎市坂本1-7-1
 電話:095(819)7200
 受付時間:月~金 8:30~17:00(祝・祭日除く))
  研究課題名: 空腸瘻造設症例の有用性と適応の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者: 荒井 淳一 (助教)
  研究機関: この研究は長崎大学病院 腫瘍外科のみで実施します。
  研究期間: 2021年3月16日~2025年12月31日
  研究目的と意義: 上部消化管狭窄や機能障害、上部消化管の術後に対して空腸瘻栄養管理は、術後の全身状態を改善させ術後感染症合併症を減少させ、縫合不全などの合併症発症時でも栄養状態を維持できます。しかし、腹部症状、チューブトラブル、腸閉塞などの合併症の報告もあります。空腸瘻造設された患者さんの空腸瘻関連合併症発生の因子や術後栄養状態推移、化学療法の治療経過を明らかにすることにより、適切な空腸瘻造設患者さんを選択し、合併症発生率を下げることができます。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2010年1月1日~2020年8月31日の間に長崎大学病院で空腸瘻造設術を受けられた患者さんが対象となります。
●利用する情報
診断名、年齢、性別、併存疾患、既往歴、検査結果(血液検査、画像検査、病理結果)、手術関連情報、化学療法関連情報、進行度など
詳しい情報をお知りになりたい方は下記の問い合わせ先へご連絡ください。
●研究の概要・方法
対象となっている症例の情報を診療録(カルテ)から収集し、腸瘻関連の合併症の有無、栄養状態推移や化学療法の治療成績を明らかにします。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:荒井 淳一(医師) 長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 胃癌ESD後追加切除症例の治療成績の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者: 荒井 淳一 (助教)
  研究機関: この研究は長崎大学病院 腫瘍外科のみで実施します。
  研究期間: 2021年1月19日~2025年12月31日
  研究目的と意義: 胃癌においては、内視鏡技術の進歩により、早期胃癌の一部対象症例に対しESD(内視鏡的粘膜下層剥離術:Endoscopic Submucosal Dissection)が広く行われています。そして、その病理結果を評価し、癌の遺残や周囲リンパ節転移が疑われるような場合は追加切除適応と判断し、定型手術を追加で行います。しかし、追加切除適応症例の内、そのまま経過観察をした場合と追加切除を行った場合で、治療経過が変わらない症例群がいることも報告されています。当院での胃癌ESD後追加切除症例の経過を明らかにして、胃癌ESD後追加切除の適応をよりよいものにします。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2010年1月1日~2020年8月31日の間に長崎大学病院で胃癌に対しESD後追加切除を受けられた患者さんが対象となります。
●利用する情報
診断名、年齢、性別、併存疾患、既往歴、検査結果(血液検査、画像検査、病理結果)、手術関連情報、化学療法関連情報、進行度など
詳しい情報をお知りになりたい方は下記の問い合わせ先へご連絡ください。
●研究の概要・方法
対象となっている症例の情報を診療録(カルテ)から収集し、手術療法の治療成績とそれに関わる因子を明らかにします。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:荒井 淳一(医師) 長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: がん幹細胞系マーカー及びTumor mutation burdenと術後再発の
関連性を評価する後ろ向き観察研究
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者: 松本 桂太郎 (准教授)
  研究機関: ≪研究代表機関≫
研究代表機関名 近畿大学医学部腫瘍内科:武田 真幸
≪共同研究機関≫
長崎大学病院 腫瘍外科:松本 桂太郎
その他、全国約100施設で実施しています。
詳しい研究機関についてお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡して頂くか、詳しい共同研究機関をお知りになりたい方は下記のURLより確認してください。
西日本がん研究機構http://www.wjog.jp/
  研究期間: 2021年1月19日~2023年12月31日
  研究目的と意義: 手術可能と診断された II-IIIA 期の非小細胞肺がんの方には手術による切除、その後術後補助化学療法を行います。一方でIV 期やIII 期の非小細胞肺がんの方の治療では人がもともと有する免疫力を利用した抗がん薬(抗体薬)である免疫チェックポイント阻害薬(PD-1・PD-L1 阻害薬)が標準治療の一部として使用されるようになってきています。また、免疫チェックポイント阻害剤の効果を予測するための様々な因子(バイオマーカー)の研究も広く行われています。本臨床研究の目的は、手術可能病期の非小細胞肺がんにおいてがん幹細胞系マーカー(バイオマーカー)を解析することで将来のより良い治療方法の開発に役立てることにあります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
過去に非小細胞肺がんII-IIIA 期と診断され、WJOG4107(West Japan Oncology Group:西日本がん研究機構、非小細胞肺癌術後アジュバント治療における TS-1 vs. CDDP+TS-1の無作為化第Ⅱ相臨床試験;化学療法効果予測因子の探索研究)に登録された患者さんのうち、試験の際に保存された組織検体、DNA検体が使用可能な患者さん
●利用する情報/試料/遺伝子情報
研究に使用されるカルテ情報(これらは既に参加頂いている WJOG4107 試験で収集されたものを使用します。)年齢、性別、performance status (PS)、組織型、原疾患に対する手術歴、喫煙歴、TNM 分類、術後病理病期、術後助補化学療法に関する情報 (抗がん剤レジメン、治療開始日、投与サイクル数、最終投与日、疾患進行確認日、治療中止日、治療中止理由、有害事象、臨床検査値、治療経過、後治療情報
腫瘍組織検体は、病理医により腫瘍が確認できたパラフィン包埋切片(スライス厚 4-5μm 程度)を20 枚もしくはパラフィン包埋ブロックを用いる。
次世代シークエンサーにて体細胞変異解析を行い、免疫組織染色にて幹細胞系マーカー、PD-L1(免疫チェックポイント阻害薬投与の適応の判断となります)を測定します。
本研究で利用する情報について詳しい内容をお知りになりたい方は下記の「問い合わせ」までご連絡ください。なお、遺伝子解析に関する不安に対して相談の希望がある場合には、担当医が適切な遺伝相談外来をご紹介いたします、希望される場合は下記の問い合わせ先へご連絡ください。
●研究の概要・方法
本研究では、過去の臨床試験で得られた臨床情報・診療情報と保存された組織検体、DNA検体から測定される項目の関連性を統計学的手法により解析します。本研究で利用する検体は過去の臨床試験で採取・保存された残余組織検体、DNA検体であり、試験に伴って新たに生じる身体への危険や不利益はありません。腫瘍組織検体は近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門第一研究室へ送ります。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:宮崎 拓郎(医師)  長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療相談室 095(819)7200
 受付時間:月~金 8:30~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 「非小細胞肺癌術後補助療法としてのTS-1 vs. CDDP+VNRの無作為化第2相比較試験」の附随研究 費用対効果の探索的研究 (LOGIK-1702-B)
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者: 土谷 智史 (准教授)
  研究機関: ≪研究代表機関≫
長崎大学医歯薬総合研究科 腫瘍外科:永安 武
≪共同研究機関≫
「非小細胞肺癌術後補助療法としてのTS-1 vs. CDDP+VNRの無作為化第2相比較試験」研究に参加し、参加施設の機関長の同意を得た上で診療情報(写)が提出可能な施設で実施します。
詳しい研究機関についてお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
  研究期間: 2020年12月22日~2027年5月31日
  研究目的と意義: わが国の国民医療費は年々増加しています。この原因は、薬価が他国に比べ医療費に占める薬剤費の割合が飛び抜けて大きく、入院日数も長いことが挙げられています。そのため、薬剤費の安い、入院のいらない治療が、医療経済的にも求められています。非小細胞肺癌術後補助療法では、シスプラチンを含む2剤併用療法4コースが標準治療とされていますが、一方で小規模ではありますが幾つかの臨床試験によって、外来で行える医療コストの少ないTS-1による1年間の外来化学療法も、治療効果は遜色ないと予想されています。TS-1による1年間の術後補助療法と、シスプラチンを含む2剤併用療法4コースの医療費を前向き研究によって比較検討するため、「非小細胞肺癌術後補助療法としてのTS-1 vs. CDDP+VNRの無作為化第Ⅱ相比較試験(LOGIK1702)」の附随研究として、探索的に実際の術後補助療法にかかる医療費を調査することを計画しました。
  研究内容: ●対象となる患者さん
*LOGIK1702「非小細胞肺癌術後補助療法としてのTS-1 vs. CDDP+VNRの無作為化第Ⅱ相比較試験」に登録されている患者さん
●利用する情報
*収集される費用データは、術後補助療法開始から1年と6ヶ月間にかかった総ての医療費※とします。
 ※再発や有害事象にかかる医療費、術後合併症にかかる医療費、患者がもともと持っている基礎疾患にかかる医療費等を含むすべての医療費
本研究で利用する情報について詳しい内容をお知りになりたい方は下記の「問い合わせ」までご連絡ください。
●研究の概要・方法
*「LOGIK1702:非小細胞肺癌術後補助療法としてのTS-1 vs. CDDP+VNRの無作為化第II相比較試験」で登録された症例で、それぞれの術後補助療法における費用対効果を探索します。探索的評価項目として、費用最小化分析、費用効果比、増分費用効果比、費用効用比、増分費用効用比を解析します。
*方法:費用データは、①各登録患者の保険点数の記載された “診療料金通知書” と “院外処方箋” 1年6ヶ月分(治療開始月を1ヶ月目として18ヶ月目まで)のコピーを収集し、②個人を同定できる部分をマスキングして、③郵送でCres九州へ一括送付します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:土谷 智史(医師) 長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 肺葉切除高リスクの臨床病期Ⅰ期のうち手術中に縦隔リンパ節転移を認めた
非小細胞肺癌における縮小手術の可能性の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者: 永安 武 (教授)
  研究機関: この研究は長崎大学病院 腫瘍外科のみで実施します。
  研究期間: 2020年11月17日~2025年12月31日
  研究目的と意義: 診療ガイドラインにおいて、標準手術(肺葉切除)高リスクの臨床病期Ⅰ期非小細胞肺癌の患者に対しては縮小手術(区域切除または楔状切除)を行うことが勧められていますが、リンパ節転移を認めた場合は肺葉切除へ移行するのが一般的です。その場合、もともと肺葉切除高リスクであるため、手術関連死亡、合併症の増加、術後のQOL低下などが懸念されます。そこで、手術中にリンパ節転移を認めた肺葉切除高リスクの臨床病期Ⅰ期非小細胞肺癌切除例における、肺葉切除および区域切除後の治療成績を比較評価することで、適切な治療戦略の立案への手がかりとすることを目的とします。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2001年1月1日から、2016年4月30日の間に、臨床病期Ⅰ期の原発性肺がんに対して解剖学的切除(肺葉切除、または区域切除)を受けた患者さんで、かつ病理組織学的にリンパ節転移を認めた方を対象とします。
●利用する情報
診断名、年齢、性別、身体所見、検査結果(血液検査、画像検査、心電図検査、呼吸機能検査)、画像診断結果、病理学的所見
本研究で利用する情報について詳しい内容をお知りになりたい方は下記の「問い合わせ」までご連絡ください。
●研究の概要・方法
上記のカルテ情報を用いて、手術中にリンパ節転移を認めた肺葉切除高リスクの臨床病期Ⅰ期非小細胞肺癌切除例における、肺葉切除および区域切除後の治療成績を比較解析します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:永安 武(医師) 長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: IV期肺癌に対する治療戦略と予後についての検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者: 永安 武 (教授)
  研究機関: この研究は長崎大学病院のみで実施します。
  研究期間: 2020年10月20日~2026年3月31日
  研究目的と意義: 肺癌診療ガイドラインにおいては、病気が全身に拡がり、遠隔転移がある様なIV期進行肺癌に対する治療は薬物療法が推奨されています。しかし、その中でも遠隔転移数が小数個(Oligo-metastatic disease)や手術時に診断された胸膜播種など、症例によっては手術を併用した治療法を行うことでの治療効果が大きかったという報告もあります。本研究は、当院で手術を実施し、IV期進行肺癌と診断された症例に対する治療の成績を検討します。
  研究内容: ●対象となる患者さん
肺癌に対し2001年1月1日から2020年7月31日の間に当院で手術を受け、病理学的にIV期肺癌と診断された方を対象とします。
●利用する情報
診断名、年齢、性別、身体所見、検査結果(血液検査、画像検査、心電図検査、呼吸機能検査)、画像診断結果、病理学的所見
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究の概要・方法
上記のカルテ情報を用いて、治療法と治療経過についてデータ解析を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:朝重 耕一(医師)  長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 胃癌症例における術前評価と手術療法の治療成績の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者: 荒井 淳一 (助教)
  研究機関: この研究は長崎大学病院 腫瘍外科のみで実施します。
  研究期間: 2020年10月20日~2025年12月31日
  研究目的と意義: 術前後の進行度診断の相違が起こるリスク因子を明らかにすることにより、患者に適切な手術を提供することができます。更に診断の相違が予後に与える影響を明らかにし、予後に影響しなければ、現在推奨されているリンパ節郭清度を縮小でき、影響があるのであれば、深達度やリンパ節転移、遠隔転移の術前診断法を再考します。腹腔鏡手術と開腹手術の比較により、進行癌に対しても低侵襲手術である腹腔鏡手術の適応を進めていくことができます。非治癒切除症例の比較より原発巣切除が予後に与える影響もあきらかにし、原発巣切除を行うべきかどうか、明らかにします。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2000年1月1日~2020年8月31日の間に長崎大学病院で胃癌の診断で手術を受けられた患者さんが対象となります。
●利用する情報
診断名、年齢、性別、併存疾患、既往歴、検査結果(血液検査、画像検査、病理結果)、手術関連情報、化学療法関連情報、進行度など
詳しい情報をお知りになりたい方は下記の問い合わせ先へご連絡ください。
●研究の概要・方法
対象となっている症例の情報を診療録(カルテ)から収集し、手術療法の治療成績を明らかにします。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:荒井 淳一(医師) 長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 切除可能非小細胞肺癌II-IIIA 期における
血漿検体を用いた可溶性免疫因子のバイオマーカー研究
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者: 永安 武 (教授)
  研究機関: ≪研究代表機関≫
近畿大学医学部内科学 腫瘍内科部門:林 秀敏
≪共同研究機関≫
長崎大学病院 腫瘍外科:永安 武
その他、全国約30施設で実施しています。
詳しい研究機関についてお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
  研究期間: 2020年2月12日~2022年3月31日
  研究目的と意義: 手術可能と診断されたII-IIIA期の非小細胞肺がんの方には手術による切除、その後術後補助化学療法を行います。一方でIV期やIII期の非小細胞肺がんの方の治療では人がもともと有する免疫力を利用した抗がん薬(抗体薬)である免疫チェックポイント阻害薬 (PD-1・PD-L1阻害薬)が標準治療の一部として使用されるようになってきています。また、免疫チェックポイント阻害剤の効果を予測するための様々な因子(バイオマーカー)の研究も広く行われています。
本臨床研究の目的は、手術可能病期の非小細胞肺がんにおいて免疫に関連する血液中の因子(バイオマーカー)を解析することで将来のより良い治療方法の開発に役立てることにあります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
WJOG4107 試験に登録された症例のうち、余剰血漿検体もしくは保存血漿検体が使用可能な症例
●利用する情報/試料(※情報のみの場合は試料を削除)
本研究では、過去のWJOG4107 試験の際に同意をされて記録された臨床情報・診療情報(生年月日/年齢、性別、ECOG performance status (PS)、組織型、原疾患に対する手術歴(治療内容、最終手術日)、喫煙歴(年数、本数)、TNM 分類、術後病理病期、臨床検査値)と、その際に採取され、近畿大学医学部ゲノム生物学教室に保管されている血漿検体を利用します。
本研究で利用する情報について詳しい内容をお知りになりたい方は下記の「問い合わせ」までご連絡ください。
●研究の概要・方法
WJOG4107 試験で術後補助化学療法開始前に採取・保存された血漿検体の残余検体もしくは保存検体を用いて可溶性PD-L1、可溶性PD-1、可溶性CTLA-4 の項目の測定を行います。測定手法としてはシスメックス社にて開発されている高感度アッセイ(CLEIA)を使用し、測定はシスメックス社で実施します。可溶性PD-L1、可溶性PD-1、可溶性CTLA-4 と術後経過の関連を検討します。また可溶性PD-L1、可溶性PD-1、可溶性CTLA-4 と安全性、忍容性(有害事象、重篤な有害事象、臨床検査値異常を用いて評価)、臨床背景因子(組織型、病期、年齢、性別、PS、喫煙歴)との関連を検討します。
そしてWJOG データセンターで管理されているWJOG4107 試験の臨床データと、血漿検体の測定結果のデータの統合・解析を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:土谷 智史(医師)  長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 腹腔洗浄細胞診陽性胃癌に対する治療別成績の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者(職名): 橋本 泰匡 (助教)
  研究期間: 2019年12月17日~2024年12月31日
  研究目的と意義: 腹腔洗浄細胞診陽性のstageIV胃癌に対する治療として、化学療法単独群と手術と化学療法の併用群のどちらの方が治療成績が良いのかを調べます。結果によっては、不要な手術を減じることが出来ると考えられます。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2000年1月1日~2018年12月31日の間に長崎大学病院で外科的切除材料あるいは腹腔洗浄細胞診において腹腔洗浄細胞診陽性と診断され、胃切除あるいは化学療法をうけた患者さん。
●利用する情報
診断名、年齢、性別、身長、体重、検査結果(血液検査、画像検査)、既往歴、手術、術後合併症、化学療法投与薬剤、病理学的診断、進行度
詳しい情報をお知りになりたい方は下記の問い合わせ先へご連絡ください。
●研究方法
対象となっている症例の情報を診療録から収集します。腹腔洗浄細胞診陽性のstageIV胃癌に対する治療として、化学療法単独群と手術と化学療法の併用群のどちらの方が治療成績が良いのかを調べます。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:橋本 泰匡(医師)  長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 腹腔洗浄細胞診陽性胃癌に対する治療別成績の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者(職名): 橋本 泰匡 (助教)
  研究期間: 2019年12月17日~2024年12月31日
  研究目的と意義: 腹腔洗浄細胞診陽性のstageIV胃癌に対する治療として、化学療法単独群と手術と化学療法の併用群のどちらの方が治療成績が良いのかを調べます。結果によっては、不要な手術を減じることが出来ると考えられます。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2000年1月1日~2018年12月31日の間に長崎大学病院で外科的切除材料あるいは腹腔洗浄細胞診において腹腔洗浄細胞診陽性と診断され、胃切除あるいは化学療法をうけた患者さん。
●利用する情報
診断名、年齢、性別、身長、体重、検査結果(血液検査、画像検査)、既往歴、手術、術後合併症、化学療法投与薬剤、病理学的診断、進行度
詳しい情報をお知りになりたい方は下記の問い合わせ先へご連絡ください。
●研究方法
対象となっている症例の情報を診療録から収集します。腹腔洗浄細胞診陽性のstageIV胃癌に対する治療として、化学療法単独群と手術と化学療法の併用群のどちらの方が治療成績が良いのかを調べます。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:橋本 泰匡(医師)  長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 食道切除再建術における食道胃管吻合法の比較研究
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者: 橋本 泰匡 (助教)
  研究機関: この研究は長崎大学病院 腫瘍外科のみで実施します。
  研究期間: 2019年11月19日~2021年12月31日
  研究目的と意義: 食道癌の食道切除再建術では食道胃管吻合がおこなわれます。近年は、直線型の縫合器を使用した三角吻合とCollard変法という吻合方法が主に行われています。各方法に縫合不全や狭窄などの合併症の発生に違いがあるかなどは、まだ明らかではありません。そのため、この研究で各吻合方法とその治療成績を比較して検討することで、食道の手術において、特徴をいかした最適な吻合法を選択することが可能となります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2008年1月1日~2019年9月30日の間に、長崎大学病院腫瘍外科で食道癌に対して食道切除胃管再建術を施行され、直線型の縫合器を使用して吻合が実施された患者さん
●利用する情報
性別、年齢、身長、体重、術前併存疾患、胸腔鏡、腹腔鏡使用の有無、食道空腸吻合方法、リンパ節郭清度、郭清領域、再建経路、手術時間、出血量、術中輸血の有無、腫瘍の深達度、リンパ節転移、遠隔転移、術後合併症、縫合不全、狭窄
本研究で利用する情報について詳しい内容をお知りになりたい方は下記の「問い合わせ」までご連絡ください。
●研究の概要・方法
上記の情報を診療録より収集して、食道胃管吻合方法の種類において、縫合不全発症率、吻合部狭窄発生率、術後合併症発症との関連を評価して、吻合方法における特徴を検討いたします。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:橋本 泰匡(医師)  長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX 095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 直腸癌手術における低侵襲アプローチ手術の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者(職名): 野中 隆 (講師)
  共同研究機関: この研究は長崎大学病院のみで実施します。
  研究期間: 2019年10月22日~2028年12月31日
  研究目的と意義: 当院の直腸癌手術は現在開腹手術と低侵襲手術(腹腔鏡手術・ロボット手術・経肛門アプローチ手術)が行われています。世界的な比較試験でも、どの方法の治療成績が優れているかは明らかにされていません。今回は当院で行われている直腸癌手術症例を検討し、直腸癌手術における低侵襲性手術の意義を明らかにします。
  研究内容: ●対象となる患者さん
当院で直腸癌手と診断された患者さんで、2016年4月1日から、2024年12月31日の間に、直腸癌手術を受けた方を対象とします。
●利用する情報
・術前情報:年齢、性別、BMI、Performance status、併存疾患、手術既往、腫瘍の占居部位・肉眼型、術前診断、術前治療、腫瘍マーカー
・手術情報:術者、アプローチ法、術式、リンパ節郭清度、再建方法、合併切除臓器、手術時間、出血量、covering stomaの有無、経肛門的減圧チューブの有無、術中合併症
・術後情報:リンパ節郭清個数、組織型、病理診断(T、N、H、P、M、PM、DM、RM、ly、v、PN、Cur)、腫瘍径、環周断端、術後合併症、再手術、経口摂取開始日、術後在院日数、術後補助療法
・治療経過
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法
上記のカルテ情報を用いて、直腸癌手術の治療成績についてデータ解析を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:野中 隆(医師) 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: StageIV大腸癌患者に対する腹腔鏡手術の有用性に関する検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 医歯薬学総合研究科 腫瘍外科
  研究責任者(職名): 富永 哲郎 (助教)
  共同研究機関: この研究は長崎大学病院のみで実施します。
  研究期間: 2019年10月22日~2024年12月31日
  研究目的と意義: StageIVと診断された大腸癌に対し、現在のガイドラインでは手術を行わず、抗がん剤治療を行うことが推奨されています。しかし、中には治療の途中で残った大腸癌による症状で手術治療が必要となる患者さんがおられ、はじめに原発巣を手術でとることが見直されてきています。腹腔鏡手術は術後合併症の軽減や術後回復の改善に効果があるといわれています。今回、StageIV患者さんに対する腹腔鏡手術の有用性について調べます。
  研究内容: ●対象となる患者さん
大腸癌StageIVの患者さんで、2016年1月1日から、2022年12月31日の間に、大腸癌の診断を受けた方を対象とします。
●利用する情報
診断名、年齢、性別、身体所見、検査結果(血液検査、手術情報、病理検査)
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法
上記のカルテ情報を用いて、腹腔鏡手術の有用性についてデータ解析を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:富永 哲郎(医師)  長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX:095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 肺尖部胸壁浸潤肺癌に対する集学的治療と予後の関係の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者(職名): 永安 武 (教授)
  共同研究機関: この研究は長崎大学病院のみで実施します。
  研究期間: 2019年10月22日~2024年12月31日
  研究目的と意義: 肺癌診療ガイドラインにおいて、切除可能な肺尖部胸壁浸潤肺癌は唯一、術前化学放射線療法後に外科治療を実施する集学的な治療が勧められています。しかし、稀な疾患のために、ほかの胸壁浸潤肺癌と比較すると治療成績に関する報告や、治療法を比較する臨床研究も少ないのが現状です。そのため、当院における肺尖部胸壁浸潤肺癌に対する集学的な治療の成績を検討します。
  研究内容: ●対象となる患者さん
肺尖部胸壁浸潤肺癌の患者さんで、2001年1月1日から、2019年7月31日の間に、手術を受けた方を対象とします。
●利用する情報
診断名、年齢、性別、身体所見、検査結果(血液検査、画像検査、心電図検査、呼吸機能検査)、画像診断結果、病理学的所見
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法
上記のカルテ情報を用いて、治療法と治療経過についてデータ解析を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:土谷 智史(医師)  長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX:095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 長崎大学病院胃・食道外科における残胃癌症例の臨床病理学的因子と
治療成績の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者(職名): 若田 幸樹 (助教)
  共同研究機関: この研究は長崎大学病院のみで実施します。
  研究期間: 2018年12月11日~2023年12月31日
  研究目的と意義: 残胃癌は、初発胃癌とは異なる臨床病理学的特徴を有するため、標準治療が確立されていません。残胃癌の臨床病理学的因子や予後の解析をして、術後合併症発生の予測や、術後再発の危険因子などの解明を行うことで、生命予後に関わるリスク評価が予測できるようになる可能性があります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
残胃癌の患者さんで、1998年1月1日から、2018年10月31日の間に、長崎大学病院で外科的切除材料において残胃癌と診断され、残胃全摘術をうけた方を対象とします。
●利用する情報
診断名、年齢、性別、身長、体重、検査結果(血液検査、画像検査)、既往歴、手術、術後合併症、臨床病理学的因子、手術関連因子、進行度
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法
対象となっている症例の情報を診療録から収集します。
各種因子の統計解析を行っていきます。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:若田 幸樹(医師)  長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX:095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 大腸癌術前化学療法後切除標本を用いた免疫チェックポイント分子及び
癌関連遺伝子異常のプロファイリングの研究(KSCC1301-A2)
  所属(診療科等): 長崎大学病院 大腸・肛門外科
  研究責任者(職名): 永安 武 (教授)
  共同研究機関: 九州大学 消化器・総合外科(代表施設)   氏名:沖 英次
データは代表施設のみに送付され、他の共同機関では使用されません。 本研究の共同研究機関をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
一般社団法人九州臨床研究支援センター(CReS 九州)
TEL:092-631-2920    FAX:092-631-2929
  研究期間: 2018年10月16日~2021年3月31日
  研究目的と意義: われわれが行っている研究は、根治切除可能な進行下部直腸癌に対する術前化学療法としての SOX療法とmFOLFOX6 療法のランダム化第Ⅱ相臨床試験です。長崎大学病院を含めた多施設共同研究となります。直腸癌で海外では標準的な放射線治療が併用されておらず、化学療法単独療法後の臨床検体をまとめて解析できるという大きなメリットがあります。大腸癌の通常の臨床では、化学療法後に手術される症例は肝転移以外では稀なため、本試験の標本は極めて貴重であります。今回化学療法後という貴重な検体を用いて腫瘍微小環境、腫瘍関連免疫、癌関連遺伝子異常をまとめて解析することで、まったく新しい治療法の開発に繋がる可能性があると考えています。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2013年9月1日から 2015年10月21日までに根治切除可能な 進行直腸癌に対する術前化学療法として SOX 療法と mFOLFOX6 療法を受けられた方を対象とします。
●利用する情報/試料
診断名、年齢、性別、身体所見、検査結果、パラフィンブロック/切片
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
長崎大学病院 大腸・肛門外科 野中 隆(医師)
TEL:095 (819) 7304    FAX:095 (819) 7306
●研究方法
九州大学病院に上記のカルテ情報およびパラフィンブロック/切片を送付し、癌関連遺伝子および病理組織についてデータ解析を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:野中 隆(医師)  長崎大学病院 大腸・肛門外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX:095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 肺移植例における非結核性抗酸菌症とアスペルギルス症の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者(職名): 永安 武 (教授)
  研究期間: 2017年1月24日~2019年12月31日
  研究目的と意義:

肺移植は呼吸不全に対する効果的な治療法の一つです。非結核性抗酸菌症や肺アスペルギルス症などの慢性肺感染症は肺移植前後に一定の頻度でみられますが、その頻度や転帰は日本では報告されていません。

肺移植前後の非結核性抗酸菌症や肺アスペルギルス症の頻度と転帰を後方視的に検討します。
  研究方法: ●対象となる患者さん
2000年1月から2015年12月までに長崎大学病院で肺移植をうけた8例に該当する患者さんを対象とします。
●利用する情報/試料

下記の項目について検討します。

肺移植前後の非結核性抗酸菌症や肺アスペルギルス症の菌の臨床情報(菌の同定、画像、治療内容、治療効果)
●研究方法

非結核性抗酸菌症の診断はATS/IDSAの診断基準に基づき行います。
肺アスペルギルス症の診断は深在性真菌症のガイドラインに基づき行います。

肺移植前後の非結核性抗酸菌症や肺アスペルギルス症の菌の臨床情報(菌の同定、画像、治療内容、治療効果など)を基に頻度と治療内容・効果を検討します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:山崎 直哉(医師)  長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX:095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 高齢者非小細胞肺癌切除症例の術後補助化学療法に注目した前向き観察研究
  所属(診療科等): 長崎大学病院 腫瘍外科
  研究責任者(職名): 永安 武 (教授)
  研究期間: 2016年6月28日~2020年12月31日
  研究目的と意義: 日本人口の高齢化が進む中、がん死亡原因の第1位である原発性肺がんの患者さんも高齢化が急速に進行しています。年齢に依らない治療選択の基準の必要性が求められていますが、従来の臨床試験の対象外であった高齢者の方に対する肺がん切除後の治療、特に術後補助化学療法の可否については、その判断を行う上での必要なエビデンス(臨床試験によって確認された知見)が皆無です。そのため、高齢者の方で非小細胞肺癌患者さんの術後補助化学療法になにが使用されているのか調べます。
  研究方法: ●対象となる患者さん
75歳以上の方で2016年1月1日から2017年12月31日までに原発性肺がん(非小細胞肺がん病理病期 T1b-IA 期以上)で手術をされた方を対象に研究します。 
●利用する情報/試料
年齢(登録時)、性別、身長、体重、Karnofsky Performance Status、喫煙歴、既往歴、合併症、病理病期、p-TNM 分類、組織型、EGFR 遺伝子変異の有無、手術日、術式、原発巣、合併切除、リンパ節郭清、根治性、腫瘍径(手術時の最大の腫瘍・複数ある時はそれぞれの最大径)、 術後補助化学療法の有無(有の場合はそのレジメン)。
●研究方法
1)診療録や検査レポートから本研究に必要な臨床データを抽出し、個人が特定できないように匿名化してデータセンター(一般社団法人九州臨床研究支援センター)に登録します。
2)本研究に参加している九州肺癌研究機構(LOGIK)グループ施設から集められたデータを集計して、以下の項目を評価します。
3) 評価項目:術後の全身状態の変化、術後(無再発)生存割合、術後補助化学療法の完遂割合と有害事象。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:土谷 智史(医師)  長崎大学病院 腫瘍外科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7304  FAX:095(819)7306
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)