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医科後期臨床研修

心臓血管外科(2017年度までの旧制度)

専門医への軌跡 (ローテーション例など)

スペシャリスト中のスペシャリスト、心臓血管外科。大学でなければやれない超スペシャリストの領域。

もちろん厳しいところもありますが、和気あいあいとしてとても気さくな指導医の先生方の集まる長崎大学心臓血管外科です。
ぜひ、一度見学へ来てください!

リンク :http://www.nagasaki-cvs.com/

下記は腫瘍外科の先輩方がたどったキャリアです。ぜひ、ご参考ください!

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ローテーション例など

専門医修得規定

後期臨床研修

一般目標

心臓血管外科専門医認定機構による心臓血管外科専門医認定を得て、患者に信頼される心臓血管外科専門医になることを目標とする。

行動目標

  1. 循環器の解剖、生理、病理の基礎的な知識を確実にする。
  2. 心臓疾患・血管疾患の症状、病態生理、自然予後など循環器疾患の診断、治療に必要な基本的な知識を身につける。
  3. 心臓疾患・血管疾患の内科的診療の基本的技能を身につけ、病態の評価ができる。
  4. 心臓血管症例の手術適応の判断および術式の選択が正しくでき、チームの一員として安全に実施することができる。
  5. 合併症、予後について説明ができ、また様々な合併症に対して適切な対応ができる。

研修方法・目標

心臓血管外科専門医認定医機構に定める修練施設において、所定の期間の修練を行う。

所定の期間の修練後は、心臓血管外科認定機構が定めた臨床経験評価方式において250点以上の総点数の症例を経験することを目標とする。

1・2年次
  1. 各種の心臓疾患・血管疾患症例を医療チームの一員として経験する。
  2. 心臓疾患・血管疾患診療の基本的技能(病歴聴取、診察法、心電図、超音波検査、虚血肢無侵襲的循環動態評価法等)を身につける。
  3. X線、CT、MRI等の基本的検査法の他に、心臓血管造影法、心臓血管カテーテル検査法、経食道超音波検査法、心筋シンチグラム、肺換気・血流シンチグラム、RIアンギオグラフィー、プレチスモグラフィー等の特殊検査の検査結果を解析できる。
  4. 消毒、局所麻酔、静脈穿刺、動脈穿刺、ドレーン・チューブ類の管理、胃管の挿入・管理、導尿カテーテル挿入、皮膚切開・縫合、創傷処置、気管挿管などの基本的処置が適切にできる。
  5. 心臓疾患・血管疾患の症例提示と討論ができる。
  6. 心臓血管外科認定機構が定めた臨床経験評価方式における、基本的手技および難易度(A)手術の第一助手を、所定の症例数経験することを目標とする。
  7. 心臓血管外科手術の補助手段(人工心肺、体外循環法、心筋保護法など)についてその理論と基本的手技をよく理解する。
  8. 人工呼吸器、除細動器、輸液ポンプ、大動脈内バルーンパンピング(IABP)、経皮的人工心肺補助装置(PCPS)などの原理を理解し、正しい操作法を習得する。
  9. 術後合併症の早期発見ができ、また様々な合併症に対しての問題対応型の思考を行うことができる。
  10. 学術集会において心臓血管外科に関する発表を演者として行う。
3・4年次
  1. 心臓疾患・血管疾患診療の基本的技能および知識を確実なものとする。
  2. 心臓疾患・血管疾患の診断と病態の評価ができる。
  3. 個々の症例の心身両面に対応して心臓疾患・血管疾患に対する手術療法を適切に選択することができる。
  4. 心臓血管外科認定機構が定めた臨床経験評価方式における、基本的手技および難易度(A)・(B)手術の第一助手を所定の症例数経験し、また術者としても難易度(A)手術を経験することを目標とする。
  5. 心臓血管外科手術の呼吸、循環動態を理解し、薬剤による循環管理、呼吸器操作、酸塩基平衡、輸液、輸血、感染対策などの周術期管理が適正にできる。
  6. 様々な術後合併症に対して適切な対応がとれる。
  7. 心臓血管外科に関する研究論文および症例報告を発表する。
5年次〜
  • 高齢者、ハイリスク患者を含む心臓疾患・血管疾患症例を担当医として十分に経験する。
  • 一般状態、加齢、多臓器機能、合併疾患を評価し、心身両面から総合的な治療計画の策定と手術適応の決定、術式の選択ができる。
  • 患者とその関係者に病状と外科的治療に関する術式、合併症、予後について十分な説明ができる。
  • 心臓血管外科認定機構が定めた臨床経験評価方式における、基本的手技および難易度(A)・(B)・(C)手術の第一助手を所定の症例数経験し、また術者としても難易度(A)・(B)手術を経験することを目標とする。
  • 医療事故、アクシデント、インシデントの発生に際してはこれを迅速に遺漏なく対処できる。
  • 症例検討会において主たる討論者となる。
  • 心臓血管外科修練中の後進の外科医を日常的に指導し、その成果を評価することができる。