平成24年度の診療報酬改定により、感染防止対策に関する加算が一部改定されました。感染防止対策チーム(infection control team:ICT)の評価が、医療安全対策とは別に評価(加算)されることとなり、各医療機関における感染防止対策の充実、推進を図ることが目的とされています。
また、これまで、それぞれの医療機関で行われていた感染対策を、地域の医療機関同士で評価し合うことにより、現状を客観的に把握するとともに、より感染対策を強化することが期待されています。
具体的には、施設基準を満たす医療機関は、病院の規模や、ICTの人員要件に応じて、加算1あるいは加算2を算定できます。加算1を算定する医療機関は、感染防止対策に関するカンファレンスを開催することが、また、加算2を算定する医療機関は、これらのカンファレンスへ参加することが必要とされています。
更には、加算1を算定している医療機関同士は、年1回以上、互いの医療機関に赴いて、相互に感染防止対策の評価を行うことも求められています。
つまり、基幹病院が中心となって、地域全体での感染対策への取り組みが求められていると考えられます。
長崎大学病院は、加算1を算定しており、定期的に、加算2を算定する医療機関との合同カンファレンスを開催いたします。
今後は、地域との連携を進める上で、カンファレンスの内容や、医療機関同士のかかわり方などを模索しながらの運営となります。お気付きの点やご要望などございましたら、いつでもご連絡下さい。
今後とも、よろしくお願いいたします。 |