看護部長あいさつ

看護部長/副病院長 小渕 美樹子

看護部長/副病院長
小渕 美樹子

社会人としての第一歩は私たちと一緒に!

 当院は、長崎大学病院の始まりである長崎養生所開設後、現在(2020年)で159年という歴史のある長崎県内唯一の大学病院です。また、長崎県の医療の発展、向上に寄与するという使命があり、急性期治療や高度先進医療を行う特定機能病院です。

どんな時も安心と信頼を得られる看護の提供

 看護部では、平成23年に”看護とは何か”をテーマに、看護職員によるワークショップを行い、「私たちはどんなときも、安心と信頼を得られる看護を提供します」という看護部理念を導き出しました。

常に看護理念に立ち戻る 看護師一人ひとりが考え行動すること

 看護部理念は、”誰もの行動指針の基となるように”という願いが込められています。一人ひとりが、患者さんに向き合う時、どうするべきかを悩んだ時は、「患者さんに安心を得られる看護とは何か」「患者さんの信頼を得られる看護とは何か」を基本に、自分が行うべき看護を考えることができます。また、自分が行った看護を振り返る時は、「患者さんにとって、安心が得られる看護であっただろうか」「信頼が得られる看護であっただろうか」と、看護部理念に立ち戻り、考えることが出来ます。「どんなときも」という言葉は、あらゆる看護の場面で、看護部理念を思い起して自発的に行動できるようにという願いも込められています。

患者さんに寄り添うホスピタリティー精神、医療と生活の両方の視点を大切に

 医学の進歩はめまぐるしく、これから迎える少子高齢化社会を見据えて、医療を取り巻く環境が大きく様変わりしています。地域包括ケアシステムの構築が進む中、医療と生活の両方の視点を持つ看護職への期待はさらに高まっています。私たちは、あたたかい目、ぬくもりのある手、あつい心をモットーに、患者さんに寄り添い、患者さんと共に考える「患者参画型看護計画」を実践しています。医療と生活の両方の視点を活かしてながら、患者さんやご家族と一緒に行う看護ケアは、多くのことを学ぶ機会にもなり、看護へのやりがいにつながり、看護師としての成長にも繋がっています。 

看護師一人ひとりの、キャリアアップ支援

 看護師一人ひとりの自ら学ぶ力を尊重し、専門職としての能力を向上させキャリアアップできるよう、看護キャリア開発室(特定行為研修班、継続教育班)やシミュレーション室(医療開発センター)を設置し積極的に支援しています。また、2020年度には、特定行為研修指定機関にもなります。看護職員にキャリアパスを提示するとともに、医療教育センターや自大学保健学科との連携を強化することにより、充実した教育体制や看護研究支援体制を整備しています。多くの熟練したジェネラリストや専門看護師、認定看護師などのスペシャリストがおり、質の高い専門的な知識や技術を学ぶことができます。さらに、平成24年度から導入した「パートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)」が定着し、お互いの看護ケアを身近で学習(モデリングによる学習)し、相互研鑽できる教育効果が具現化できています。

マグネットホスピタルを目指しています!

 当院では、職員がイキイキと楽しく働けるよう平成21 年3月に「フィッシュ哲学」を導入し、平成23年度には「働きやすい職場:ホスピレート」の認証を受けています。安全・安心で質の高い看護の提供、離職や超過勤務の低減、ワーク・ライフ・バランスの向上等、看護師がやりがいをもってイキイキと働き続けられる職場へと変革しています。 平成27年度からは、育児休業者や長期休業者が、不安や自信不足なく職場復帰できるように「復帰支援スクール」を導入しています。このように、看護師一人ひとりが自己実現できる「マグネットホスピタル」を目指して取り組んでいます。