長崎大学大学院医歯薬学総合研究科総合診療学分野・長崎大学病院総合診療科

  • facebook
  • twitter
  • blog

総合診療科について

総合診療科スタッフ 総合診療科医局受付

総合診療科とは

 医学の進歩に伴い医療の細分化、専門化が進む反面、患者さんに対し心と身体の両面から全人的に医療を行うことが求められています。 その担い手としてのジェネラリスト(総合診療医)のニーズは急速に高まっています。総合診療医は、領域別専門医と連携しながら、プライマリ・ケア、総合内科診療、行動科学的アプローチをベースに、患者の立場に立った医療を実践する医療者として、これからの医療に重要な役割を担っていくものと思われます。
 総合診療は、人々の健康をトータルにマネジメントする領域です。患者の特定臓器に着目するのではなく,地域に住むあらゆる年齢,性別の患者の健康問題に向き合います。総合診療医には、日常的に頻度が高く、幅広い領域の疾病と傷害等について、適切な初期対応と、必要に応じた継続医療を全人的に提供することが求められます。領域別専門医が「深さ」が特徴であるのに対し、総合診療医は「扱う問題の広さと多様性」が特徴といえます。地域の幅広い健康問題について、解決策を提案できる能力を有し、予防や健康増進のための地域ケアが行える医師が総合診療医です。
 米国では、日本より30年早く、総合診療の重要性が叫ばれ、総合診療医は家庭医として、専門家としての地位を確立しています。医療体制、保険制度も家庭医として活動するのに十分な環境を作り上げています。
 わが国においても過度の専門分化、医療費・社会保障費の高騰、医師不足・偏在地域の問題、医師の勤務環境・働き方等様々な医療上の問題が叫ばれる中、総合診療医の必要性が広く認識されることとなり、2018年度から始まった新専門医制度において、19番目の基本領域として「総合診療専門医」が位置付けられました。在宅医療も含めた外来診療と、病院における診断困難事例や多臓器に疾患を持つ患者の入院診療、総合診療はいずれもを包括しています。
 総合診療専門医を育成するため、当科では「ながさき総合診療専門研修プログラム」を立ち上げました。大学病院のみならず地域の医療機関において、臨床現場の第一線で活躍する魅力的な指導医の元、専攻医が生きた教育を受けています。3年間の研修の後に、地域で輝く総合診療医が皆様の元で活躍することとなります。
 長崎大学病院総合診療科は、最新プライマリ・ケアの診療と研究、そして地域医療への貢献を目指し、生きがいを持って楽しく働ける総合診療医の育成、多くの医学生に総合診療の意義や面白さを伝えることに尽力していきます。
お問い合わせ
長崎大学病院 総合診療科
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
先進予防医学共同専攻 総合診療学分野

〒852-8501 長崎市坂本1丁目7番1号
ページのトップへ戻る