長崎大学病院ゲノム診療センター

遺伝カウンセリング部門

遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)

遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)とは

乳がん、卵巣がん、膵臓がん、前立腺がんを発症される方の中で一部に、遺伝的にがんになりやすい体質をもっている方がいらっしゃいます。
その特徴として、ご本人もしくはご親族が
 ① 若くして乳がんを発症する
 ② 年齢を問わず卵巣がんを発症する
 ③ 複数回乳がんを発症する
 ④ 男性乳がんを発症する
 ⑤ 前立腺がんや膵がんを発症する

などが挙げられます。

当院ではHBOCのご心配がある方に
 ・遺伝カウンセリング
 ・遺伝学的検査(遺伝子検査)
 ・リスクに応じた医学管理の継続
 ・予防的な対策(リスク低減手術など)

に対応しております。
遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)をご存知ですか?
「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)をご理解いただくために(ver.2022_2)」 PDF
(一般社団法人 日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構 広報部会 編集)
 ※一般社団法人 日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構から許可を得て転載
当院では2013年から遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の診療体制を整備し、遺伝カウンセリング、BRCA遺伝子検査、HBOCと診断された患者の定期的な検診ならびにリスク低減手術を行っています。遺伝カウンセリングだけでなく、診断からリスク低減手術まで提供できる施設は全国的にも限られており、2018年には遺伝性乳癌卵巣癌総合診療基幹施設 NEW WINDOW に認定されました。
HBOC診断後にリスク低減手術を希望した方にはリスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)、リスク低減乳房切除術(RRM)を行っています。
RRSOは腹腔鏡下手術で行っており、開腹手術と比べ入院期間も短く、患者さんにとって侵襲が少ない手術法です。RRSOは婦人科腫瘍専門医と産婦人科内視鏡技術認定医が連携して行っています。
RRMに関してはご希望があれば同時再建術も対応しております。人工物再建と自家組織再建の方法があり、術前に乳腺外科医・形成外科医とよく話し合ってそれぞれのご希望に併せた術式を選択していきます。また予防的切除を希望されなかった場合にはガイドラインに準じてMRIを用いたサーベイランス(検診)も行っています。
これからの健康管理を行う上で大変重要となりますので、気になることがございましたらいつでもご相談ください。

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お問い合わせ

長崎大学病院ゲノム診療センター 遺伝カウンセリング部門
〒852-8501 長崎市坂本1丁目7番1号
お問い合わせ窓口: 遺伝カウンセリング部門
telephone 095−819−7548
(受付時間 平日9:00〜15:00)
TEL:095-819-7200(代表)・FAX:095-819-7535
〒852-8501 長崎市坂本1丁目7番1号
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