ホーム > 医療教育開発センターとは > 医療教育開発センターとは
医療教育開発センターとは
2011年2月1日、長崎大学病院の医師・歯科医師・看護師・薬剤師・コメディカル等の教育部門が集結し、全職員の生涯教育に責任を持つ部署として医療教育開発センターが設立されました。
設立の背景
1 卒後教育から生涯教育という視点
医療職の教育は、医療の進化・複雑化により、卒後から生涯に渡る教育が重視され、欧米では、卒後研修義務化、専門資格更新制度、生涯学習制度化が加速している。
2 職種間の教育の推進
WHO(世界保健機構)は、複雑化する専門分野や細分化する医療職種を統合し、チーム医療を推進するために、職種間教育を推進している。米国、カナダは予算化し推進。
3 日本における状況
平成16年度医師の卒後臨床研修の義務化、平成18年度歯科医師の臨床研修の義務化、平成22年度より看護師の卒後研修が努力義務化となった。今後、看護師卒後研修必修化、さらに薬剤師の研修必修化が予想される。
4 日本の大学病院等における状況
医学部が卒前教育を、大学病院が卒後教育をと分化させる傾向が強くなっている。 さらに、医師、看護師等医療従事者のみならず一般職員の生涯教育を大学病院の専門部署が統括する傾向も出てきている。
設立の目的:3つの柱
1 全職員のキャリア開発を促進するため
若人の集う病院づくりを行うために、大学病院が、全職種の若手職員の教育及びキャリア開発に積極的に関与する。資格修得後のプロフェッショナルを目指す若人が集うためには、長崎大学病院が生涯にわたる全職種の専門職教育プログラムを病院の理念のもとに示し、医療教育開発センターが推進する必要がある。
2 職種間の教育を促進し、チーム医療を推進するため
縦割り的に動く巨大組織の教育部門を、横の軸でつなぐことにより、職種間の連携が促進され、チーム医療の推進ともなる。いわゆる全世界的に推進されている<職種間教育>を実践し、職種の壁を低くし、はたらきやすい風通しのよい職場をつくる。
3 地域の医療人教育を行うため
地域の医療人教育の質を向上させるために、シミュレーションセンター等を活用し、行政と協力しながら、地域医療人の育成を行う。