長崎大学病院、第一内科は、神経内科、リウマチ膠原病内科、内分泌・代謝内科の3グループからなる教室です。診断に頭を抱える患者さんが、多数紹介されてくるのが特徴です。大学病院とはいっても、すべての患者さんに、丹念な問診、診察を行い、鑑別疾患を考え、診断していくという内科の醍醐味を学ぶことができる内科学教室であるといえます。糖尿病、脳卒中、リウマチなどのcommon diseaseは、実はよく診る疾患なのだけれども、教科書やマニュアル本ではなかなか治療法がわからない、我流のままやっているということがよくあります。これら、common diseaseの治療の基礎を学ぶという意味においても、三つの科が併設していることは、第一内科を研修する大きなメリットだと思います。高次診療施設であるがゆえ、最後の砦として、難しい疾患にあたることもありますが、誰にもわからないからこそ、問題点をつぶさにリサーチし、叡智を結集して解決していく姿勢こそが、私たち第一内科の“スピリッツ”なのです。
毎週の各グループのカンファランス、回診を通して専門性を高めるだけでなく、どのグループに所属していても、どんな馬鹿な質問でもOKがモットーの新患チャート、難疾患を熱く議論するクリニカルカンフェレンス、必ずホームページにアップされる抄読会など、第一内科全体を網羅したスケジュールをこなすことで、一粒で3度おいしい研修を体験することができます。
将来、内科医、あるいはそれぞれの専門医になりたいという人だけでなく、内科学や診断学の基礎を広く学びたいという先生方には、ぜひ、研修していただきますようよろしくお願い申し上げます。
仕事にも全力投球!遊びにも全力投球! 毎日みんなで明るく、楽しく、元気よくやっています。専門は呼吸器内科と腎臓内科ですが、感染症、腫瘍、アレルギーなどの専門医が多数在籍しており、多くの全身疾患に対応可能です。また、女性医師も多く、働きやすい職場です。毎朝新患紹介の後、早朝講義として20 分程度の専門医によるミニレクチャーがあります。内容は診療の基本から最新の話題まで幅広く行っています。また、呼吸器、腎臓、感染症、腫瘍、びまん性肺疾患 (免疫) などの専門的なカンファランスが多いのも魅力の一つです。専門カンファといっても研修医も気軽に質問できる雰囲気なので大丈夫です(笑)。呼吸器内科と腎臓内科は別々に研修してもらっています。呼吸器内科は3-5名のチーム制で診療しています。どのチームにも頼りがいのあるオーベン、なんでも気軽に相談できるチューベンがいて、研修医ひとりひとりを細やかに指導しています。気管支鏡検査は週2回行っていますが、最新の気管支鏡専用シュミレーターでも研修できます。腎臓内科は小畑陽子先生が紹介します。ぜひ我々と一緒によく学び・よく遊びましょう。
腎臓内科は、体液の調節に限らず、酸塩基平衡や内分泌臓器としての役割を果たす腎臓を扱います。腎臓疾患は、高血圧や糖尿病、膠原病といった全身疾患に伴う病態も数多くあり、内科医としての基本から、輸液の組み方、血液浄化療法にいたるまで、屋根瓦式のチームの一員として研修を行いますので、じっくりと学ぶことができます。あなたもきっと腎臓内科の研修が終わるころには、全身を診ることができる医師となっていることは間違いありません!全身を診るということは、将来どこの科に進んでも必要なことだと思いますし、その情熱とファイトさえあればどんな困難にも立ち向かうことができると思います。あなたの夢は何か、高い志と強い意志さえ持っていれば、その夢は必ず願いは叶います。私たちは、希望に満ちたみなさんと一緒に感動と充実を共有できるような教室を創っていきたいと考えています!
ようこそ循環器内科へ!循環器内科は前村浩二教授を2009年に東京大学から迎え、長崎大学の臓器別診療研究体制の先駆けとして新たな出発をしました。従来、2科で担当していた循環器内科が統合し、さらにパワーアップし、そして今まさにその新たな歴史は日々、刻まれているところです。年々、患者数も増えており、入院患者の約半数が緊急入院という状況です。つまり救急患者の急性期の対応から、慢性疾患の長期管理まで、幅広く診療しています。疾患も不整脈、虚血性心疾患、心筋症、心不全や肺循環障害などとこれまた幅広く、そして最先端の医療を取り入れながら行っています。教育に関しても医学生や研修医に対して教授を筆頭に医局員全員でハートフルに指導しており、特に教授の心電図の講義は学生の間でも評判です!また夕闇が迫りますと、昼間の病院の姿からは想像できない、飲み屋街での別世界もあります。このように”仕事は仕事、遊びは遊び”としっかりメリハリがついた生活を送っております。あなたも是非、一緒に新たな歴史の1ページを刻みませんか?循環器内科はあなたをお待ちしております!
血液学は基礎医学と臨床医学とが密接に連携している領域で、遺伝子検査、ゲノム・エピゲノム解析、分子標的療法、移植・再生医療など最先端の医学が次々と臨床の毎日に飛び込んでくるダイナミックな内科です。私たちはそれらを駆使しながら白血病、悪性リンパ腫など血液悪性腫瘍の治療を行っています。ここでは抗がん化学療法、分子標的療法などによる悪性腫瘍治療の基礎、臨床試験の基礎を学ぶことが出来ます。また移植再生医療としての造血幹細胞移植をみていただきます。血液患者に対する化学療法では感染症、臓器障害などの合併症対策や精神面のケアが欠かせず、いわゆるトータルケアの能力が必要とされます。つまり血液学を通して、内科一般の修練、すなわちプライマリーケアから先端医療まで幅広く内科医としての実力を培っていくことが出来ます。血液内科で医師としての実力アップを目指しましょう!
よく熱研内科って何をする科なの?と聞かれます。大学病院では感染症と呼吸器の診療を中心に行っています。長崎大学熱帯医学研究所での教室名称は「臨床医学分野」です。(詳しくはHPをご覧ください)。
これまでにも「海外で活動したい」、「感染症をやりたい」という医師が全国から有吉教授のもとに集まってきました。当教室では、人材育成においてまず国内外を問わず「目の前の患者を一生懸命診て、良い医療を提供する」という基本姿勢を重視しています。大所帯ではなく、むしろ指導医の目が行き届く規模の教室であることが売りです。毎朝のカンファランスで診断・治療について皆で情報共有し、ディスカッションします。感染症はどの科にもまたがる疾患であるため院内コンサルトに携わることで、各臓器の感染症を経験しマネージメントを学べます。H23年秋には国際医療センターも開設されますのでどうぞ気軽に見学に来てください。
当科の特徴は、他診療科と比べ外来診療に関わる時間が多いところです。外来をなぜ受診したのかというところから患者と接することができます。どの分野の疾患なのか、あるいは本当に器質疾患があるのかといったところから問診を取り、診察・検査に携わることで多くのことを考えることができます。どこの病院でも診断がつかない患者の最後の砦として、非常に珍しい疾患の診断も明らかにしていくハイレベルの診断学が学べます。実際に疾患に接しなくても、鑑別疾患として考えることで1つの症例でたくさんの疾患を勉強することができます。また、心療内科的、社会的側面から検討する必要があることも多く全人的医療を体感することも多いでしょう。診断のための検査手技は、非侵襲的な超音波検査やスクリーニングを中心とした内視鏡検査を行っています。
小さな医局ですが、アットホームで何でも相談しやすい雰囲気です。ぜひ、長崎大学病院の総合診療科で一緒に学びましょう!