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長崎大学病院 救命救急センター
外傷センター 宮本 俊之 |
平成23年10月1日に長崎大学救命救急センターに付属して外傷センターが発足しました。救命救急センターとの違いをよく質問されますが、端的にいうと救命救急センターは生命を助ける部署で、外傷センターは「歩ける」、「動かせる」といった体の機能を助ける部署ということができます。
日本損害保険協会のデーターによると交通事故による死亡者は減少している一方で後遺症者数は増加していると報告されており、その社会的コストは高水準で後遺障害の軽減対策も必要であると提言されています。後遺障害をなくすためには事故した直後から社会復帰へ向け治療方針を立てる部署が必要となります。その部署を担うのが我々外傷センターのスタッフで、整形外科医3名および形成外科医1名で構成されています。大学病院に勤務する外傷センター所属以外の整形外科・形成外科の協力を得て、24時間365日対応できる体制をしいています。
欧米では30年ほど前より整備されている外傷センターでありますが、本邦ではほとんど整備されておりません。西洋医療発祥の地「長崎」で、全国の模範となるような外傷センターを目指し、微力ながら長崎の救急・外傷医療に携わっていこうと考えています。皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。 |
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