Nagasaki University Hospital Emergency Medical Center
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脳卒中センター 辻野彰  
長崎大学病院 救命救急センター
脳卒中センター  辻野 彰

脳卒中は、本邦においては死亡原因第3位、臓器別の死因第1位、寝たきりの原因第1位、さらに国民医療費の約10%を占める重大な疾患です。今後高齢化社会を迎える中で、脳卒中医療は地域をあげて取り組まなければならない問題です。とくに特に長崎は脳血管疾患による死亡患者が多い県と知られています。そのような背景の中で、近年、頭部MRIや神経超音波などによる診断技術の進歩、脳梗塞治療における血栓溶解療法や血管内治療におけるデバイスの開発など、新しい治療法の開発によって、脳卒中は可能な限り早急に適切な治療を行えば、“崖っぷちから救える病気”となってきました。

そこで、長崎大学病院は、脳卒中急性期診療に中心的な役割を果たすべく、平成23年10月1日から脳卒中センターを開設しました。24時間365日、脳卒中内科医・脳神経外科医・救命救急医が垣根なく一つのチームを作って迅速に脳卒中患者の対応をします。これらの医師のチームに加え、救命救急センターやStroke Care Unit(SCU)の看護師、放射線技師、リハビリ療法士、医療ソーシャルワーカーなど多職種の専門スタッフが脳卒中センターを要として最善・最速の脳卒中医療を提供します。

以下に、脳卒中センター設立の3つの基本理念を記します。

理念)
1)集学的な脳卒中診療体制の確立と維持:多職種の専門スタッフによる脳卒中診療チームが常に先進的な脳卒中医療が行えるように体制を確立し維持する。
2)脳卒中医療の集約化と標準化:近隣の病院と密接に連携を取りながら脳卒中患者を集約し、脳卒中医療の標準化を目指す。脳卒中急性期病院として長崎大学病院を拠点とした脳卒中医療地域連携システムを構築する。
3)脳卒中教育システムの構築:大学病院のマンパワーと指導体制を集約し、体系だった脳卒中教育ができるシステムを構築する。全国から人材が集まる一大拠点なることを目指し、市中病院への安定的な脳卒中専門医を排出する。

このように先進的な取り組みをしつつ、地域の方々に信頼される脳卒中センターとして認めて頂けるよう努力していく所存です。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。


 
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