長崎大学病院検査部 〒852-8501 長崎市坂本1丁目7番1号 |
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(作成:検査部 採血管理WG)
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中央採血室は病院本館1階に位置しており、1日平均350~450人の外来患者さんを採血しています。 採血ブースは合計12ブースあり、臨床検査技師8名・看護師4名で採血業務を行っています。 また、午後からは、外来採血業務以外に「入院患者さんの採血管の準備」も行っています。 |
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採血は、血液を検体とする臨床検査をおこなうために必須の「医療行為」です。 そのため、国際規格(ISO 15189)認定の元、「JCCLS 標準採血法ガイドライン:GP4-A3」を遵守した「採血マニュアル」を検査部で作成し、このマニュアルを元に担当者が採血を実施しています。 また、検査部では採血業務の教育にも力を入れており、「採血上級者」を採血の手技・迅速さなどを元に検査部で選定しています。該当者は「採血バッジ」を付けて採血業務を行っており、他の採血担当者の目標となることで、中央採血室全体の手技向上に寄与しています。 |
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針を刺した血管から血液が漏れてしまい、皮膚の下に内出血してしまう症状です。 原因としては、血管外に血液が漏れた、圧迫止血が不十分、採血後に腕で重いものを持った、出血傾向、抗凝固薬の服用などが挙げられます。 内出血は3週間を過ぎれば、体内に吸収され痣なども薄くなりますが、十分な経過観察が必要です。 |
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採血時の穿刺によって痛みが気になる場合があります。多くの場合2〜3日で気にならない程度になります。 また、採血時に刺した針によって神経が損傷することで手や指に痛み・しびれなどが持続することもありますが、頻度は稀であり、大部分は1週間以内に、多くは3ヶ月以内に改善します。 当院では静脈穿刺後合併症についての対応策を作成しています。 |
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採血への不安・緊張などで急激に血圧が下がるため、めまい・気分不快・意識消失などがおこることがあります。 約100~10000回の採血に1回の頻度で起こるとされており、重大な事故につながる可能性があります。 そのため、採血中に気分不良等あった際には、ただちに採血担当者にお申し出ください。 |
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病院電子カルテのオーダリングシステムを用いて、担当医が検査依頼を行います。 担当医より採血の指示がありましたら、中央採血室までお願いいたします。 |
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中央採血室前の自動受付機に、診察券(診察カード)を挿入してください。 受付機から、番号札と採尿コップ(該当の検査がある方のみ)が出てきますので、受け取り後、中待合室へとお入りください。 採血混雑回避・待ち時間短縮のため、「事前予約制」を設けています。必ず外来診察の「1時間前」に中央採血室にお越しくださいますようお願いいたします。 |
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採血管準備に関しては、病院電子カルテの患者情報を元に、「自動採血管準備装置 BC・ROBO-8001 RFID」を用いて、採血管の自動選択と検体ラベルの自動貼り付けを行っています。 採血管の準備や検査項目などによって、お呼び出しの順番が多少前後することがありますがご了承ください。 |
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自動受付機から番号札を受け取ったら、受付のスタッフの指示に従って、中待合室へとお入りください。 採血管の準備ができ次第、番号順でお呼び出しいたしますの で、スムーズに採血を行うために、上着を脱ぎ、すぐに腕を出せる状態でお待ちいただきますようお願い申し上げます。 |
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番号でお呼び出しした後、採血ブースにて「本人確認」および「必要事項の確認」を行います。 その際に、「採血の時いつも気分が悪くなる」、「採血に対する不安」などがございましたらお申しつけください。ベッドに移動して採血するなど、状況に応じて対応させていただきます。 ※必要事項アルコール消毒および絆創膏のかぶれの有無
血液サラサラの薬(抗凝固薬)を飲んでいないか
過去の採血で気分不良等の経験がないか
採血してはいけない部位(シャント・腋窩リンパ節郭清)について
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採血する場所のアルコール消毒を事前に行い、採血を実施します。通常2~3分ほどで採血は終わります。 採血終了後は、採血部位を揉まないようにお願いいたします。 また、採血担当者も採血部位の止血を確認していますが、ご自身で必ず5分以上は押さえるようにご協力お願いいたします。 |
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採血した検体は、担当者が直ちに搬送し検査を行います。 検査結果が出るまでには、項目や再検査の有無によって異なりますが、約60分程度かかります。 検査結果は電子カルテを通じて、担当医へと報告いたします。 |
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