教授からのメッセージ

長崎大学病院救命救急センター センター長:田﨑修 2013年の幕開けにあたりまして
長崎大学病院救命救急センター
センター長  田﨑 修

 2013年の幕開けに際しまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 長崎大学病院救命救急センターは、2010年4月に開設致しまして、今年3回目の新年を迎えました。この間、脳卒中センターや外傷センターの開設、新病棟への移転、そしてドクターカーの運用開始と、比較的順調に歩みを進めて参ることができました。これもひとえに、地域の皆様をはじめ、消防、連携病院、そして院内各科の御理解と御協力の賜物と心より御礼申し上げます。
 昨年、当救命救急センターより、新たに日本救急医学会指導医1名と救急科専門医2名が誕生致しました。「救急科専門医」という言葉にまだ馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。日本救急医学会のホームページによれば、救急科専門医とは、「病気、けが、やけどや中毒などによる急病の方を診療科に関係なく診療し、特に重症な場合に救命救急処置、集中治療を行うことを専門」とする医師のことです。また、「救急医療の知識と技能を生かし、救急医療制度、メディカルコントロール体制や災害医療に指導的立場を発揮」します。また、指導医とは、専門医や指導医を目指す医師を指導する救急科専任の医師ということになります。長崎はもちろん、九州にはまだまだ救急科専門医や指導医が不足しています。長崎大学病院救命救急センターは、今後も引き続き救急医の輩出に努めて参る所存です。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
平成25年1月7日