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医科後期臨床研修

外科専門医育成ハブセンター

外科専門医育成ハブセンター誕生

長崎大学病院の腫瘍外科、移植・消化器外科、心臓血管外科が連携し、外科専門医育成の教育拠点としてハブセンターを2013年度に開設いたしました。

外科専門医ハブセンター

外科専門医ハブセンター

Q&A

外科専門医育成ハブセンター(通称:外科ハブ)とは何ですか?
外科専門医を目指す研修医に対して、各外科医局への入局の有無に拘わらず、外科3科が垣根を越えて連携し、外科専門医取得に必要な質の高い、 魅力的な育成プログラムを提供し、その教育拠点となるために今回、新設された研修コースです。
なぜ外科専門医育成ハブセンターが必要なのですか?
現在、外科専門医取得を目指す場合、或いはそれに加えて消化器外科専門医、呼吸器外科専門医、小児外科専門医、乳腺内分泌専門医及び心臓血管外科専門医を目指す場合、 腫瘍外科学教室(第一外科)、移植消化器外科教室(第二外科)或いは心臓血管外科教室で研修し、規定の症例を経験しなければなりません。専門領域を決めかねていたり、 入局先を決めかねている場合外科専門医取得のための研修が遅れてしまいます。あるいは入局した場合でも、必要とされる症例を経験するために他の医局で研修する必要があるのです。 初期研修開始時から効率よく外科専門医取得のための規定症例や救急処置を研修登録し、外科専門医あるいはその上級の専門医になるためには、外科医局の枠を超えた研修プログラムが必要なのです。 外科ハブ研修修了後は自由に夢に向かって進路を選択できるのです。
教育体制はどうなっていますか?
外科専門医資格を責任もって指導します。
  1. 外科専門医育成ハブセンター研修者には、教育メンターを付けます。
  2. 入局した場合でもハブセンター後期研修コースに所属して研修することが望ましいです。
  3. 研修者は日本外科学会に登録し、個々の研修症例、業績内容をハブセンターにても管理し指導します。
  4. 外科専門医育成ハブセンターには責任者となるセンター長と、メンターとなる教官役3名、さらに主に研修科、研修病院ローテーション調整を行う担当教官を配置します。
  5. 関連病院研修は腫瘍外科学教室(第一外科)、移植・消化器外科教室(第二外科)或いは心臓血管外科教室の関連病院での必要数も考慮しますが、研修医の希望を優先します。

腫瘍外科学      教授:松本 桂太郎
移植・消化器外科学  教授:江口 晋  
心臓血管外科学    教授:三浦 崇  

セミナー報告

「第3回 次世代の臨床外科医のための特別セミナー」参加報告

長崎大学病院外科専門医ハブセンター
黒木 保

 2015年1月31日から2月1日にかけて東京で開催された日本臨床外科学会主催:第3回次世代の臨床外科医のための特別セミナーに出席した。各支部から推薦された40歳未満の若手外科医2名と臨床外科学会支部長が参加する若手中心の企画である。若手からは長崎大学病院心臓血管外科の嶋田隆志君、同移植・消化器外科の三好敬之君が出席した。小生は江口 晋長崎県支部長の代理として参加した。
 会場はグランドプリンスホテル新高輪、広い会場であったが満員の状態で開始から若い熱気に満ち満ちていた。まず、開会の辞を跡見 裕日本臨床外科学会会長が述べられた。その中で各都道府県に充実した支部を持つ臨床外科学会であるので、その強みを生かして各地域そして臨床外科学会を活性化する必要がある旨を話された。
 プログラムのスタートは桐野高明先生(国立病院機構)が「わが国の医療の選択」と題されて外科医不足から国の医療システムの成り立ちまで分かり易く講演された。続いて山口俊春先生(がん研有明病院)により「外科手術と保険制度」と題されて外科手術保険点数の成り立ちと今後の課題について実際の臨床に基づいて講演いただいた。次世代の臨床外科医には外科の知識のみでなく、このような多岐にわたる幅広い医療の知識が要求されることを改めて感じた。通常、我々が参加する学術集会では聞かれないような本音の、若手に本当に伝えたい内容が盛りだくさんであった。
 続いて「内視鏡下手術の免許皆伝への道:続編」と銘打った企画であった。
 胆摘:森 俊幸先生(杏林大学)、胃:比企直樹先生(がん研有明病院)、大腸:上原圭介先生(名古屋大学)の3つの術式について3名のエキスパートの先生が”pitfall”を含んだビデオを供覧し、どの時点でどのような手段で予防できるのかを選抜された若手6名が討論する形式であった。実際の”pitfall”場面をセミナーで目にする機会は少なく、非常に貴重な討論会となった。討論者から多くの意見が出され、あっという間の2時間であった。長崎から参加の若手二人も熱心にメモを取る姿が印象的であった。
 夜の懇親会は同ホテルの会場で開催された。席はくじ引きで決められ、普段の学会でも顔を合わせることのない年齢層そして専門領域の先生方とお話しする機会を得た。フランス料理のフルコースでワインは小西敏郎副会長による選りすぐりであった。料理もワインも素晴らしく歓談も大いに盛り上がった。
 二日目は「私が理想とする外科医」というテーマのもと二村雄次先生(愛知県がんセンター)、呉屋朝幸先生(小山記念病院)、高野正博先生(高野病院)の3人の先生方よりご自身の経験をもとに、自身の理想とする医師像について語られた。どの先生方の話も、若手外科医を鼓舞するお話ばかりであった。ランチョンセミナーでは宇山一朗先生(藤田保健衛生大学)が今後のロボット手術の展望について講演をされ、演題はすべて終了した。最後は炭山嘉伸副会長が閉会の辞を述べられ、盛大に会を締めくくれられた。
 二日間を通して外科以外の保険や医療制度などの幅広いテーマが取り上げられており、非常に重厚で有意義なセミナーであった。一日目の討論会では、若手外科医がお互いに切磋琢磨する姿が垣間見られ、会場の皆にとっても非常に刺激になったことと思う。今後も年に一回のペースで本セミナーの開催が予定されているが、長崎県の若手外科医の育成に大いに貢献するものと思う。

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