長崎大学大学院医歯薬学総合研究科総合診療学分野・長崎大学病院総合診療科

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ごあいさつ

教授:前田隆浩
 2018年2月1日付けで長崎大学病院総合診療科を担当することになりました。2000年10月から3年半ほど長崎大学病院総合診療科に所属しておりましたので、約14年ぶりに戻ってきたことになります。
 総合診療は比較的新しい診療分野ですが、これからの日本の医療において重要な役割を担う存在として大きな期待が寄せられています。2013年4月に示された専門医の在り方検討会報告書には、総合診療専門医の特徴として「扱う問題の広さと多様性」があげられ、多様なニーズに対応する視点を持ち、包括的かつ柔軟に医療サービスを提供する専門医とされています。
 長崎大学病院総合診療科では、幅広い疾患領域の患者さんに対して柔軟性と先進性・専門性を織り交ぜた診療を行っています。そして、多様なニーズに応え、患者さんを丸ごと診ることのできる医療人の育成に力を入れています。高度な症候診断能力とプライマリ・ケアで要求される幅広い診療スキルを身につけ、様々な職種と連携しながらBio-Psyco-Socialモデルを実践できる能力を磨きます。もちろんその内容は現代日本社会にマッチした最新医療でなければなりません。そのために、長崎大学病院総合診療科の専門研修プログラムでは、大学病院だけでなく長崎県全域から多くの医療機関に協力して頂き、多彩なフィールドで研修ができるような仕組みになっています。
 また、プライマリ・ケアの実践を考えた場合、感染症分野は総合診療において大変重要な疾患領域になります。長崎大学病院総合診療科では感染症内科との連携を進め、お互いの得意分野を持ち寄って双方がスキルアップすることのできる体制を整えました。総合診療能力を高めると同時に感染症内科のスキルを吸収し、感染症診療に強い総合診療医の育成を目指します。
 研究については、これまで総合診療科で行ってきた臨床研究を充実させていきますが、地域医療学分野と連携して主に生活習慣病を対象としたコホート研究や地域医療に関するビッグデータ解析研究に取り組み、社会医学や予防医学に関する研究にも力を入れていきます。また、感染症内科の協力を得て国際保健に関する研究にも参画し、世界各地のグローバル研究拠点との連携も進めたいと考えています。
 日本の医療の動きをみていると、これから益々総合診療が重要視されてくるものと思われます。長崎大学総合診療科は、最新プライマリ・ケアの診療と研究、そして地域医療への貢献を目指し、周りから信頼され、頼りにされる総合診療医を育成します。

長崎大学病院 総合診療科
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 地域医療学分野
教授 前田 隆浩

教授プロフィール

お問い合わせ
長崎大学病院 総合診療科
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
先進予防医学共同専攻 総合診療学分野

〒852-8501 長崎市坂本1丁目7番1号
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