よくある質問 FAQ

脳卒中
Q.

脳卒中とはどんな病気ですか?

脳卒中とは、脳の血管病の総称です。脳の血管が詰まって脳組織が働かなくなる脳梗塞、脳の血管が破れて脳組織を壊してしまう脳出血、そして、脳動脈瘤が破裂して脳の表面に出血するくも膜下出血の3種類です。それぞれの発症の割合は、おおよそ脳梗塞60%、脳出血30%、くも膜下出血10%です。実は、脳卒中は心筋梗塞よりも発症率は高く、いわゆる国民病と言われる所以です。脳卒中は日本の死因の第4位(2018年以降)で、後遺症を残す可能性が高く、要介護になる疾患の第2位です。

Q.

若い人でも脳梗塞になると聞きました。
高齢の方の脳梗塞と違いがありますか?

症状は基本的に同じですが、脳梗塞になった原因が違うことがあるので注意が必要です。脳動脈が裂ける脳動脈解離による脳梗塞、心臓内の小さな孔である卵円孔開存が関与した脳梗塞などがあります。治療方針が異なりますので原因検索がより重要となります。ただし、あくまで、これらのタイプの脳梗塞の割合が若い人では比較的多いということであり、ご高齢の方に起きないといいうことでありません。詳しくお知りになりたい方は、本センターにお問い合わせください。

Q.

脳卒中の予兆はありますか?

突然発症する病気であり、予兆は基本的にはないと考えた方が良いです。 発症時の症状として、まずは「ことば」「かお」「うで」を覚えておきましょう。
ことば:突然「ことば」が話しにくくなったり、理解できなくなる。
かお:突然、「かお」半分がゆがむ、動きが悪くなる。
うで:突然、「うで」の片方が動きにくくなる。
これらの症状があったら脳卒中の可能性が高いのですぐに救急車を呼びましょう。

*他にも次のような症状が出現することがあります。

  1. 突然、片側の顔、腕または足の感覚がおかしい、力が入らない。

  2. 突然、片方の目が見えない、ものが二重に見える、見える範囲が半分かけるなどの視覚障害。

  3. 突然、経験したことのない激しい頭痛。

  4. 突然、身体のバランスがおかしくなり、歩けない。

Q.

脳梗塞になったらどんな治療がありますか?

脳梗塞は脳の血管に血の塊(血栓)が詰まる病気で、時間とともに病状が悪化していきます。そのため、最も重要なことは可能な限り早期に詰まった脳血管の血流を再開通させることです。脳卒中の症状(「ことば、かお、うで」)に気づいたらすぐに救急車を呼びましょう。 超急性期の治療は2つあります。血栓を溶かす薬剤を注射する治療、もう一つは、カテーテルを使って血栓を取り除く治療法があります。これらの治療のどちらか、もしくはどちらも使って、早期の再開通を目指します。しかしながら、いずれの治療も合併症として脳出血があります。経過時間や脳梗塞の病変の広がりを勘案し、治療をどうするかを検討します。

Q.

脳梗塞の再発予防で気をつけることはありますか?

血圧管理が最も重要です。脳卒中だけでなく、心臓病、さらには認知症の予防にもつながる可能性があります。目標値は130/80mmHg以下です。家庭での血圧測定を、まず朝(起床後1時間以内)や夜(就眠前)に行いましょう。大切なことは、自分の日頃の血圧を知り、かかりつけの先生と家庭血圧の状況を共有することです。

心房細動がある方は、血栓ができにくくなる抗凝固薬を継続して内服することが重要です。心房細動は、心臓の一部が震えることで心臓内に血栓を作ってしまいます。一度、脳血管をつまらせると、広範な脳梗塞になる可能性が高いです。

その他にも、動脈硬化を悪化させる糖尿病や高コレステロール血症などの管理も重要になってきます。喫煙も動脈硬化を促進させますので、禁煙しましょう。また大量飲酒は、特に脳出血やくも膜下出血の危険因子ですので、飲酒の習慣を振り返り節酒に努めましょう。

Q.

脳卒中になって退院後、また血管が詰まったりしていないか心配です。
定期的に脳の画像の検査などしなくていいのでしょうか?

基本的には、定期的な画像検査は不要です。脳梗塞は、突然、発症する病気です。画像検査を定期的に行うことが予防には繋がりません。頸動脈や脳動脈に動脈硬化がある人など、画像の経過観察が必要な方は、担当の先生から画像検査を行う予定日などの提案があります。

Q.

脳梗塞や脳出血のあとは、脳神経内科や脳神経外科の外来を定期的に受診すべきでしょうか?

基本的には、その必要はありません。かかりつけの病院で、かかりつけ医と一緒に、高血圧や糖尿病、高脂血症などの基本的なリスク管理を行っていくことが必要です。脳神経内科や脳神経外科の定期受診が必要な方には、担当の先生から再診日などを提案されます。

心臓病
Q.

心臓病はどのような病気ですか?

心臓病と一言で言っても、様々な病気が含まれます。虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、急性/慢性心不全、心臓弁膜症、心筋症、不整脈、肺高血圧症、先天性心疾患などの心臓の病気が挙げられます。また、大動脈疾患(大動脈解離、大動脈瘤など)、末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症)などの血管病を含めて、心血管疾患と呼ばれることもあり、広い意味で心臓病と呼ばれることもあります。これらの病気に関しましては、このホームページの「病気について」の項目でも説明していますので、ご参照ください。さらに詳しいことがお聞きになりたい場合には、本センターにお問い合わせください。

Q.

心房細動を治す治療はないのでしょうか?

治療法としましては、薬物治療、カテーテルアブレーションや外科的手術があります。薬物治療では、心拍数を調整する(レートコントロール)薬剤や、心拍数が規則正しくなるようにする(リズムコントロール)薬剤の処方を行います。

カテーテルアブレーション治療は、心房細動の原因となっている異常な電気信号を取り除く治療法です。心房細動では、主に左心房に続く肺静脈付近の異常な電気興奮によって引き起こされる事が分かっており、肺静脈の出口を囲むようにアブレーション(焼灼)する肺静脈隔離術を行うことで、心房細動を抑制できます。

外科的手術では、全身麻酔をかけ、開胸し、心臓を直接、医師が目で確認しながら、心房細動の原因となる異常な電気信号が心臓の中に伝わらないようにするための手術を行います。通常、外科的な心臓手術などを行う際に一緒に行われる場合が多いです。

Q.

心房細動によって心臓弁膜症になっていると言われていました。
一体、どのような病気なのでしょうか?

持続性心房細動に伴って、心房拡大,僧帽弁輪や三尖弁輪の拡大が生じてきますと、僧帽弁(左心房と左心室の間の弁)や三尖弁(右心房と右心室の間の弁)がうまく閉じれなくなり逆流が生じます。治療としましては、いわゆる心不全に対する薬物療法を行います。また、心房拡大があまり著明でなければ、カテーテルアブレーション治療にて、心房細動を治すことも検討されます。薬物療法などで、心不全が改善しない、繰り返す場合には、外科的な手術も検討されます。

Q.

大動脈弁狭窄症と言われていますが、手術が必要でしょうか?

症状のある重症の大動脈弁狭窄症は手術適応です。一般的には、症状がでれば、平均余命は心不全で2年、失神で3年、狭心痛で5年といわれています。ある程度、進行するまで無症状なので、症状が出てはじめて、大動脈弁狭窄症を指摘されることもあります。軽度あるいは中等度とされた場合などは、基本的には手術の適応はありません。この重症度の評価には、心エコー図検査が有用です。大動脈弁を通過する速度や大動脈弁が開いた状態の面積などの指標で判断されます。

Q.

大動脈解離と診断されました。
大動脈解離はどんな病気なのでしょうか?
血圧が高いため、降圧薬を処方されましたが、飲み続けないといけないのでしょうか?

大動脈は、外膜、中膜、内膜の3層構造となっていますが、なんらかの原因で内側にある内膜に裂け目ができ、その外側の中膜の中に血液が入り込んで、大動脈が裂け、新たな血液の通り道(解離腔または偽腔)ができたた状態が、大動脈解離です。解離が生じた部位や大動脈の膨らみの程度によって、外科的な手術あるいは内科的に治療を行います。大動脈解離の原因は、動脈硬化、高血圧、喫煙、ストレス、高脂血症、糖尿病などがあり、特に血圧の管理は重要です。慢性期の血圧管理目標は、130/80mmHg未満で、再発しないためにも、降圧薬の継続は必要です。

Q.

肺高血圧症とはどんな病気ですか?
どのような治療法がありますか?

肺高血圧症は、例えば、心筋症や心臓弁膜症などの心臓の病気、肺気腫や間質性肺炎などの肺の病気、肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)など様々な疾患にて、また原因不明、遺伝性や膠原病などによる肺の動脈自体が狭くなったり、閉塞したりする状態にて、肺動脈圧が上昇した状態のことです。肺動脈自体に変化がある状態(後者)は、肺動脈性肺高血圧症と呼ばれ、予後不良(寿命が短い)の病気ですが、現在、特異的な薬剤が使用可能となっています。しかしながら、よりよい治療効果を得るためには、早期の診断・治療が必要です。初期の症状として多いのは、 “労作時の息切れ” です。気になる症状がある方は、一度、医療機関に相談されてみてください。

Q.

肺血栓塞栓症にて、血をサラサラにする薬を服用しています。
どのくらいの期間、服用する必要があるのでしょうか?

肺血栓塞栓症は、近年、震災などの際に、エコノミークラス症候群としてマスコミなどで取りあげられる病気で、主に足の深部静脈(表面からは見えない静脈)に血の塊(血栓)が生じて、体動などにて血栓が浮遊、移動し、肺の動脈に詰まった状態のことです。そのため、血をサラサラにする薬(抗凝固薬)の服用が必要となりますが、服薬期間はその原因によって異なります。例えば、手術や車中泊などの安静にて生じた場合には、3ヶ月間の服用が必要となり、がんを患っている場合には、基本的にはあまり期限を決めずに長期間の服用が必要となります(がんは血栓を誘発する重要な危険因子です)。

Q.

心房細動と言われて血液サラサラの薬を飲んでいますが、ずっと内服が必要ですか?

基本的に、心房細動に心不全、高血圧、糖尿病の合併や脳梗塞などの既往、高齢(75歳以上)といった脳梗塞発症リスクが高い場合に、血液サラサラの薬剤(抗凝固薬)が処方されます。心房細動が出現する状況では、出血の合併などなければ、脳梗塞予防の為に継続が必要です。心房細動が完全に良くなれば、抗凝固薬の中止も可能となります。その判断や抗凝固薬を中止するまでの期間につきましては、担当の先生とご相談ください。

Q.

心臓病を予防するには、どのようにしたらよいでしょうか?

心臓病は上記のように様々な病気が含まれますので、それに対応した予防が必要となります。特に虚血性心疾患、大動脈・末梢血管疾患などは主に動脈硬化に基づく病気となります。動脈硬化は、いわゆる生活習慣病を予防・改善することが大事です。すなわち、肥満、高血圧、脂質異常症(悪玉コレステロール値、中性脂肪値が高値など)、糖尿病などの管理、禁煙などが重要となります。

高血圧・脂質異常症
Q.

高血圧のため、降圧薬を勧められました。
降圧薬は一度飲み始めるとやめられなくなるとよく聞くので飲みたくないのですが、どうすればよいでしょうか?

降圧薬の薬自体には、依存性のようなものはなく、血圧がしっかり下がれば、薬を減らしたり、中止できる可能性はあります。血圧は、塩分の摂りすぎや運動不足、肥満、喫煙、ストレスなどが原因で高くなっていることも多く、減塩や適度な運動、減量、禁煙など、生活習慣を改善することで血圧が安定すれば、降圧薬を始めた後でも、薬を中止できるかもしれません。一方、血圧が高い状態が続くと脳卒中や心臓病、腎臓病などの危険性が高まるので、むやみに中止することは危険です。

すでに高血圧で降圧薬を勧められている状況であれば、薬を飲み始めた後も生活習慣に注意し、自宅で血圧測定を行って経過を観察しましょう。血圧がよく下がってきたら、担当の先生と薬が減らせるかご相談ください。

Q.

自宅で血圧を測定するように言われましたが、正しい方法がわかりません。
どうすればいいですか?

基本的には家庭血圧の測定は、1日2回、朝・就寝前が推奨されています。朝は起床後1時間以内で朝食前、薬を飲む前が理想です。就寝前は厳密な設定はありません。仕事などで就寝時間が不規則な場合は、測定した時間を一緒に記録しておきましょう。

測定の時は、各2回ずつ測定し、どちらの値も記録してください。薬の効果をみるときは、少なくとも1週間ほどの朝の平均値、就寝前の平均値を元に判断するので1回の測定値だけを気にしすぎる必要はありません。もし測定の時に体調が悪いなど、いつもと違う状況であれば、それも記録しておくと診療の参考になります。

医療機関を受診する際は、記録したノートや血圧手帳を必ず持参して、担当の先生にご提示ください。

Q.

コレステロール値が高いと言われたけど、症状もないし、治療する必要はあるのでしょうか?

コレステロール(通常、LDLコレステロール:悪玉コレステロール)値が高いだけでは、あまり症状が出ることはありません。しかしながら、LDLコレステロール値が高いことは、動脈硬化を進める重要な要因であることが知られています。すなわち、将来的に、心筋梗塞や脳梗塞など動脈硬化に基づく病気を発症しないために、生活習慣の改善を含め、LDLコレステロール値を管理することは必要です。遺伝性の家族性高コレステロール血症などでは特にLDLコレステロール値がかなり高値となり、若い頃から動脈硬化に基づく病気を発症しやすいので、専門(循環器内科や代謝内科)の先生とよく相談してしてください。

薬剤
Q.

抜歯や消化器内視鏡検査などの際には、血液サラサラの薬を中止した方がよいのでしょうか?

基本的に抜歯に際しては、血液サラサラの薬(抗凝固薬)は継続のまま行うことが望ましいとされています。消化器内視鏡検査も観察や粘膜生検程度であれば、抗凝固薬は休薬しなくてもよいですが、出血リスクが高い内視鏡的治療に際しては、休薬が必要になります。このように、内視鏡検査・治療の程度で休薬の必要性が変わりますので、担当の先生とご相談ください。

Q.

血液サラサラの薬を服用すると、納豆や青汁が摂れないと聞きますが、本当でしょうか?

納豆や青汁を摂ってはいけない血液サラサラの薬(抗凝固薬)はワルファリン(ワーファリン®)だけです。それ以外の抗凝固薬は納豆や青汁の制限はありません。

Q.

薬とグレープフルーツの飲み合わせがだめだと聞きました。
他の果物も食べてはだめでしょうか?

薬との飲み合わせに関して、グレープフルーツは一部の薬の血中濃度を上昇させる可能性があるため特に注意が必要です。それ以外にも薬への影響が懸念される果物にはざぼん、八朔、晩白柚などがありますので、避けてもらった方が安全です。温州ミカンやバレンシアオレンジなどは薬への影響は少ないので食べても大丈夫です。

予防
Q.

脳卒中・心臓病を予防するためには、どのようにしたらよいでしょうか?
また食事はどのようなことに気をつければよいですか?

脳梗塞や虚血性心疾患、大動脈・末梢血管疾患などは主に動脈硬化に基づく病気です。動脈硬化に対しては、いわゆる生活習慣病を予防・改善することが大事です。すなわち、肥満、高血圧、脂質異常症(悪玉コレステロール値、中性脂肪値が高値など)、糖尿病などの管理、禁煙などが重要となります。

食事では以下のことに注意してください。

  1. 適切な食事量で、太りすぎず、やせすぎないようにしましょう。

  2. 1日3食、バランスのよい食事を心がけましょう。

  3. 食塩摂取は1日6g未満を目標にしましょう。

  4. 果物を適度に食べ、ジュースなどを飲みすぎないようしましょう。

  5. アルコールを飲みすぎないようにしましょう。

Q.

タバコが心臓病に悪いのは分かっていますが、やめられません。
お薬の治療とかはないのでしょうか?
あるなら、どういう病院を受診すればよいのですか?

日本では2006年から禁煙治療に健康保険が適用されるようになり、貼り薬のニコチンパッチと飲み薬のバレニクリンが使えます。また一般医療用医薬品としてニコチンガムとニコチンパッチが薬局・薬店で市販されています。日本禁煙学会から、禁煙治療に保険が使える医療機関情報

http://www.nosmoke55.jp/nicotine/clinic.html

が掲載されていますので、お近くの医療機関を検索ください。

リハビリテーション
Q.

心筋梗塞を発症したけど、どのくらい運動はしていいいのでしょうか?

心筋梗塞の重症度やいかに早く治療ができたかによって、運動できる程度は異なってきます。重症の場合には、通常、入院中に心臓リハビリテーションを行い、退院前に自転車ペダル踏み運動などにて、どの程度、運動してよいかといった運動処方が行われます。主治医の先生とよく相談して、運動を行われてください。

※心臓リハビリテーションに関しましては、日本心臓リハビリテーションテーション学会のホームページにもQ &Aが載っています。(https://www.jacr.jp/faq-list/general04/
Q.

脳卒中後、仕事に復帰してもいいですか?

脳卒中による後遺症の程度と、仕事内容によって異なります。かかりつけの先生とよく相談してください。私どもは、「脳卒中後の人生を豊かにしてほしい」と願いつつ、脳卒中の診療を行っています。患者さんには脳卒中になったからといって、少なくとも精神的には制限を感じてほしくないと思っています。「できることは何か」をまずは考えるようにしていきたいですね。

Q.

脳卒中を発症しました。
その後、運転してもよいでしょうか?

脳卒中になったことがあるというだけで運転ができないことはありません。ただ症状により、異なりますので、担当の先生と相談されてください。

Q.

脳卒中後、退院してもリハビリテーションを続けたい時はどうしたらいいですか?

退院後のリハビリテーションについては、地域の病院の外来に通院して医療保険で行う「通院リハビリテーション」、介護保険の認定をお持ちの場合は、自宅に理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が訪問してリハビリテーションを行う「訪問リハビリテーション」、デイケアなどに通所し、生活支援や機能訓練を日帰りで受ける「通所リハビリテーション」があります。退院後も身体機能を維持・向上し、自分らしい生活を続けていくためにも、リハビリテーションは非常に大切です。どこで、どのようなリハビリテーションをするかの選定に関しては、介護保険認定の有無など個々の状況によりますので、医療ソーシャルワーカーや、地域のケアマネージャーにご相談ください。

医療連携
Q.

急性心筋梗塞の治療を大きな病院で行ってもらったけど、通院はなかなか難しい。
近くの病院で治療継続を行うにはどうしたらよいでしょうか?

治療を受けた病院の先生に診療情報提供書を書いて頂く必要がありますが、近くのどの病院、診療所などに通院した方がよいかなど、お困りであれば、本センターあるいはかかりつけ医相談窓口にご相談ください。また長崎県では、「あじさいネット」と呼ばれる医療連携システムがあり、それを導入されている施設であれば、様々なデータや情報を治療された大きな病院と共有することが可能となり、病院/診療所間の連携も速やかに行えます。

※あじさいネットに関しましては、ホームページをご参照ください。(http://www.ajisai-net.org/ajisai/
Q.

退院後の心臓病の経過観察のためにも、かかりつけ医をつくるように言われました。
なぜかかりつけ医も必要なのでしょうか?

かかりつけ医とは「健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師のこと」です。退院した後の健康状態のこと、生活の中で注意すべきこと、体調不良時など、なんでも相談することができます。また、かかりつけ医をつくって定期的な受診をすることで、先生が日頃の状態を知ることができ、ちょっとした体調の変化にも気づきやすいため、病気の予防や早期発見、早期治療が可能になります。かかりつけ医をもつことは、ご自身の健康の維持・増進のためにも大切なことです。また、かかりつけ医は必要に応じて、適切な医療機関を紹介してくれます。

※厚生労働省 上手な医療のかかり方jp. (https://kakarikata.mhlw.go.jp/)を参照