2025年6月6日、「ながさき地域医療連携部門連絡協議会」が長崎大学病院 第4講義室にて開催されました。本協議会は長崎医療圏の42医療機関の連携室で構成されており、年に数回、研修会などを行っています。今回は、長崎大学病院脳卒中心臓病等総合支援センターのスタッフが講演を行いました。(参加医療機関 29施設、医師、MSW、看護師や理学療法士など参加者 107名)
池田センター長からは、「脳卒中・心臓病等総合支援センター ~設立の経緯・活動内容~。」と題し、2023年度に厚生労働省のモデル事業である脳卒中・心臓病等総合支援センターが長崎大学病院に設立されたこと、2024年度からは長崎県の委託事業として、前年度から引き続き、患者相談窓口業務、県民公開講座や医療従事者への研修会などの開催、疾患啓発のパンフレット・心臓病手帳の作成や調剤薬局における心房細動啓発活動などを行っていることが報告されました。
矢野理学療法士からは、「地域連携について ―心臓リハビリの立場から―」と題し、心不全パンデミックと言われるこの時代において、特に高齢者心不全患者における心臓リハビリの重要性を話され、そのような状況の中で、地域連携における理学療法士の役割や今後、長崎県として取り組むべき課題について話されました。
聴衆の方からは、「心臓リハビリを心不全患者にどこまで頑張って行っていいのかがよくわからない」、「リハビリを行うにあたり、質問ができたり、教えてもらったりする機会が欲しい。」などの質問や意見がありました。
やはり、他施設や多職種との連携をさらに深めて、様々な心臓病患者の課題への対策を講じていく必要性があることが感じられました。