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センター長ごあいさつ

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3年目を迎えて

 当センターも開設3年目を迎えました。昨年は感染症フェロー1期生3名の研修を開始、当院の感染症診療科(呼吸器内科、感染症内科、小児科)、中央診療部門(臨床検査科・検査部、感染制御教育センター)でのローテーション研修を行いました。フェローの医師は各診療科、診療部門の特色を活かした研修を受けることが出来たものと思います。1期生中2名は日本感染症学会認定感染症専門医の受験資格を得ることが出来、研修を終え、現在は他のキャリアの道へ進んでおり、残り1名は5月からの院外の協力医療機関での研修を開始します。3名は今年の感染症専門医試験を受験する予定です。  また、当センター教員が指導した医師2名が昨年度の日本感染症学会認定感染症専門医試験に両名共無事に合格し、感染症専門医誕生に関わることができ何よりでした。
センター3年目に新たに2期生3名の医師を迎え、当院の感染症研修を開始しました。感染症専門医制度の移行期でありますが、新制度にも応じられるよう院内外のご協力のもと感染症研修プログラムを提供していきます。

 また、昨年より副センター長として井手昇太郎先生が就任され、感染症教育活動が更に質・量ともに発展し、多くの新しい取り組みも開始できました。
その中でも長崎県からの委託を受け、感染症専門医療職(感染症専門医やICNなど)の不在の長崎県内の中小規模の医療機関における新型コロナウイルス感染症の診療、標準的な感染症診療、感染対策を促進するための「地域医療機関における感染症人材育成事業」を開始しました。初年度である昨年度は新型コロナウイル感染症によるクラスターにも対峙しながら、22の医療機関、介護型高齢者施設の職員さんに研修を行いました。研修終了後も新しい情報提供も含めた定期的なフォローが必要と考え、現地訪問やオンラインなどを用いてフォローアップ研修も行っています。また、新型コロナウイルス感染症の重症患者に対する診療のレベルアップを図るため、当院集中治療部、リハビリテーション部、呼吸器内科、感染制御教育センターの皆さんのご協力を得て、県内医療機関の医療従事者対象にハイブリッド形式の研修会も開催でき、好評を得ました。
 センター開設2年目も本当に多くの皆さんのお力を得て、活動を広げていくことができ、感染症医療者の育成を進めていくことが出来ました。3年目も新しい取り組みも行いながら、今まで以上に多くの医学生、医療職の感染症に関する知識、スキルを向上できるようセンタースタッフ一同精進して参りたいと思います。 3年目も、引き続き皆様からのご指導、ご鞭撻の程何卒宜しくお願い申し上げます。

長崎大学病院感染症医療人育成 センター長
古本 朗嗣

略歴

  • 1988年

    青雲高等学校卒業

  • 1995年

    鹿児島大学医学部医学科卒業

  • 1995年

    長崎大学医学部附属病院熱研内科(感染症内科)

  • 1996年7月-2004年12月

    市中関連病院のローテーション

    長崎大学医学部歯学部附属病院感染症内科医員

    長崎大学熱帯医学研究所臨床感染症分野(助手)

  • 2004年12月-2006年9月

    Department of Microbiology. The University of Iowa
    リサーチフェロー

  • 2006年10月-2015年3月

    長崎大学病院感染症内科(助教、講師)

  • 2015年4月-2020年3月

    長崎労災病院感染症内科(部長)

  • 2020年4月-2021年3月

    十善会病院感染症内科(部長)

  • 2021年4月-現在

    長崎大学病院感染症医療人育成 センター長

資格

日本内科学会内科認定医、総合内科専門医、内科指導医

日本感染症学会感染症専門医、指導医、評議員

ICD(日本感染症学会認定)

抗菌化学療法指導医

日本呼吸器学会呼吸器専門医

厚労省認定臨床研修指導医、プログラム責任者

医学博士