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センター長ごあいさつ

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1年目を振り返り2年目を迎えて

 感染症医療人育成センターが開設され1年が経ちました。今年4月に第1期生の感染症フェローを2名迎え感染症フェローシップが本格的に始まりました。
今年度は他にも短期間の研修にはなるものの感染症専門医取得を目指す数名の医師を迎える予定です。
また、今年専門医試験を受験予定の医師の受験支援も行っており、様々な形の支援で感染症専門医育成を展開していこうと考えています。
 当センターの重要なミッションとして医学生、若手医師、非感染症専門医、医療従事者へそれぞれに応じた感染症教育の提供があります。
昨年度は初期研修医向けの感染症特化コース修了者も輩出し、今後内科専門研修後、再び感染症フェローシップへの参加予定となっています。
また、医学生や若手医師向けに感染症の面白さと医学英語を習熟する機会としてMKSAP®19を用いた「感染症勉強会」や、熱帯臨床医学を学ぶための「熱帯医学勉強会」、当院医療教育開発センターと共同で医学生、若手医師、指導医などを対象に臨床感染症を学ぶ場として「感染症塾」など開催して来ましたが、新年度になり井手昇太郎先生を当センター講師、副センター長として迎え、感染症フェローの先生も参加してもらう事により更なる臨床教育の強化が期待されます。
 他大学との交流も進めており、大阪公立大学医学部臨床感染制御学講座の掛屋弘教授、同細菌学講座の金子幸弘教授が主宰されている感染症関連の勉強会「ILOHA」への参加、札幌医科大学感染制御・臨床検査医学講座高橋聡教授と相互の感染症人材育成の取り組み、久留米大学医学部感染制御学講座渡邊浩教授との「Case conference」の共催などを通じて、学識、人材の交流、次世代の育成を図っています。
今後も多くの施設との交流も広げて行きたいと思います。

 昨年度は長崎県の委託にて新型コロナウイルス感染症に対応できる医療機関の医療者の人材育成事業で当院感染制御教育センター、当院感染症病棟のスタッフの皆さんと共同して長崎県内中小規模の医療機関の看護スタッフ向けに研修会を開催して来ました。
研修を受けた医療機関からは早期からの診断、治療を実施していただく施設も現れ、また残念ながらクラスターが発生した施設もありましたが、早期の感染終息が得られ研修の効果があったものと思われました。
また、県内でクラスター事例が生じた際、保健所や地域の開業医の医師の皆さんと協力しながら新型コロナウイルス感染症の診療、施設における感染対策を支援させていただきました。
これら活動を通じて、感染症専門職(感染症専門医、感染管理看護師など)が不在の中小の医療機関も多く、新型コロナウイルス感染症のみならず感染症診療、感染対策など啓発、研修が必要である事を更に強く感じました。
今年度以降数年にわたり、長崎県の委託を受け県内の感染症専門職の不在の医療機関を対象に感染症診療・対策を施設内のスタッフによるチーム(所謂ASTやICT)として感染症に対応できるための研修プログラムを現地やオンライン、大学病院でと様々なsiteを用いて提供して行きます。
また、研修を受けていただいた医療機関を中心にその周辺の高齢者介護施設との連携も促進していくことも予定しています。
 今年度は次世代の医師や専門医育成のみならず、既存の医療人材を活かした感染症に強い地域づくりへの貢献の基盤となる一年にして行きたいと考えています。

長崎大学病院感染症医療人育成 センター長
古本 朗嗣

略歴

  • 1988年

    青雲高等学校卒業

  • 1995年

    鹿児島大学医学部医学科卒業

  • 1995年

    長崎大学医学部附属病院熱研内科(感染症内科)

  • 1996年7月-2004年12月

    市中関連病院のローテーション

    長崎大学医学部歯学部附属病院感染症内科医員

    長崎大学熱帯医学研究所臨床感染症分野(助手)

  • 2004年12月-2006年9月

    Department of Microbiology. The University of Iowa
    リサーチフェロー

  • 2006年10月-2015年3月

    長崎大学病院感染症内科(助教、講師)

  • 2015年4月-2020年3月

    長崎労災病院感染症内科(部長)

  • 2020年4月-2021年3月

    十善会病院感染症内科(部長)

  • 2021年4月-現在

    長崎大学病院感染症医療人育成 センター長

資格

日本内科学会内科認定医、総合内科専門医、内科指導医

日本感染症学会感染症専門医、指導医、評議員

ICD(日本感染症学会認定)

抗菌化学療法指導医

日本呼吸器学会呼吸器専門医

厚労省認定臨床研修指導医、プログラム責任者

医学博士