Program

看護師 研修プログラム

HOME/ 看護師 研修プログラム

多職種診療チームの
感染症研修プログラム

感染症専門職(感染症専門医、感染管理看護師、感染制御専門薬剤師、認定臨床微生物検査技師等)不在の
中小医療機関における多職種による感染症診療・対策チーム育成研修プログラム

< 研修内容 >
センター教官が各医療機関を訪問し、多職種によるチームを対象に感染症診療・対策についての講義、実習を実施
連携している地域の高齢者施設関係者と合同での個人防護具装着訓練
大学病院でのシミュレーション訓練(敗血症、院内クラスター発生時の対応など)
< 目 標 >
感染症専門職の不在でも、職種間での感染症対策を共有し、チーム診療力を高め、新型コロナウイルス感染症を含めた感染症診療や感染対策を適切に行える
診療チームにより地域のクリニックや高齢者介護施設等との連携を図り、介護現場での感染対策支援ができる
地域の感染症対応力の強化を図る
※注意
本研修プログラムは長崎県の委託事業である「新型コロナウイルス等に対応する多職種診療チームの育成事業」であり、募集医療機関は長崎県内に限定しています。

新型コロナウイルス感染症等に対応する
多職種診療チームの育成支援事業

< 研修プログラムの一例 >
1-2週間前 事前アンケート
第1週
施設訪問
アンケート調査のフィードバック 
院内ラウンド
講義① 感染症診療の原則1
講義② 感染症診療の原則2
質疑
第2週
施設訪問
PPE・N95 装着実習①
実習:院内におけるゾーニング設定
講義③ 感染予防策について
講義④ 広域抗菌薬適正使用支援
質疑
第3週
施設訪問
実習:環境ラウンド(再評価)
PPE・N95 装着実習②
講義⑤ COVID-19の概要
講義⑥ COVID-19の受け入れ体制について
質疑
第4週
長崎大学病院
講義⑦ 敗血症診療・血液培養
シミュレーション実習(SimMan 3G)
講義⑧ 院内アウトブレイクの対応
感染症病棟・TED棟 見学
総括・修了式
2-3ヶ月後 ご希望に応じて、再度施設を訪問してフィードバックを行います。

※訪問の回数、実習および講義の時間、内容に関してはご希望に応じて変更いたします。

< 当センターで予定している研修内容 >




感染症診療の原則①★ 患者背景、問診、身体所見、システムレビューからの診断学など、感染症診療の第一歩についての講義です。
感染症診療の原則②★ 臓器と微生物の関係、検体提出・微生物検査・診断について説明します。
感染症診療の原則③★ 抗菌薬選択の基本について、PK/PDやTDMも含めて説明します。
感染症診療の原則④★ 主な感染症の治療機関や効果判定について説明します。
抗菌薬適正使用支援★ 広域抗菌薬、抗MRSA薬、抗真菌薬などの適正使用支援について説明します。
院内感染症・医療関連感染症① 院内肺炎、尿路感染症、カテーテル関連感染症といった頻度の高い院内感染症について説明します。
院内感染症・医療関連感染症② MRSA、ESBL、CRE、MDRP、MDRAといった耐性菌による感染症について説明します。
入院中の発熱対応
非感染性疾患について
入院中の発熱で頻度の高い非感染性疾患にって概説します。
不明熱 不明熱診療の考え方と鑑別疾患、専門医へのコンサルトのタイミングについて説明します。
敗血症・血液培養★ 敗血症診療、血液培養を採取するタイミング、血液培養が陽性になったときの対応、考え方について説明します。
肺炎 市中肺炎・医療介護関連肺炎・院内肺炎・誤嚥性肺炎・肺炎予防など、病院の規模やご希望に応じた肺炎の解説をします。
新興感染症★ 新型コロナウイルス感染症を始めとした新興感染症について説明します。(今シーズンはCOVID-19について説明します)
結核・非結核性抗酸菌症 長崎県は全国的に結核罹患率が高い状態が続いています。診断、治療、疑わしい場合の対応、感染症法について説明します。
I
C
T












新興感染症の受け入れ体制★ COVID-19や新型インフルエンザといった感染症の受け入れ体制について、病院の実情に応じた対応を実地で協議します。
環境ラウンド★ 耐性菌への対策やゾーニングなどについて説明、実地研修します。
JSIPHE・サーベイランス J-SIPHEやJANISといったサーベイランス事業について説明します。
クラスターの経験 院内感染症クラスター発生時の当院での経験について説明します。
院内アウトブレイクが起きたら★ 院内でアウトブレイクが起きた際の対応について、講義のほかの現場や机上でのシミュレーションを行います。
環境整備・消毒薬 環境整備および消毒薬について説明します。
感染予防策について★ 感染予防の基本である標準予防策を始め、経路別予防策について説明します。
経路別感染対策・ゾーニングについて★ 経路別感染対策に加え、実地・机上でのゾーニング演習を行います。
職業感染 針刺し事故やCOVID-19・結核など職業感染が問題となる疾患について説明します。
地域の高齢者施設との関わり(討論)★ 高齢者で問題となる感染症とその対策について、病院や地域の実情に応じた対策について討論、演習を行います。
職員のワクチン接種 COVID-19だけではなく、職業感染に関わるワクチンについて説明します。
院内感染対策マニュアルの整備 施設の実情に合わせた院内感染対策マニュアルの作成・更新をサポートします。
チームビルディング ICT・AST・リンクナースといった、院内感染対策をスムーズに勧めるためのチームビルディングについて説明します。

※★の項目は、当センターが標準的な講習・実習として設定したものです。ご希望に応じて研修内容を調整いたします。