病院長挨拶



Message from the Hospital Director

長崎大学病院長
増﨑 英明
長崎大学病院長 増﨑 英明
Message from the Hospital Director
長崎大学病院長
増﨑 英明

 長崎は古くから、海外に向けて開かれてきました。西洋や中国から運ばれてくる風をいち早く感じることができるこの地には、先端の知識や情報がもたらされました。長崎大学病院の前身である養生所はわが国最初の近代西洋式病院として産声を上げ、近代医学の素地をつくり上げました。新しいものを柔軟に受け入れてきた先人たちの好奇心には感心するばかりです。
 地域医療構想も大詰めを迎え、国が描く医療地図が大きく変わろうとしています。離島やへき地をはじめ、県内全体の医療崩壊を招かぬよう、本院は地域全体の医療を見据えなければなりません。人材育成、さらには病院ごとの機能分化などを考慮した医師派遣など地域医療を支える大きな責任を担っています。地域の活性化に貢献する研究分野の寄与も大きく関わってくるかもしれません。

 厳しい病院経営が迫られる中、日本の社会全体が働き方改革に注目しており、医療界もその渦中にあります。医師の確保もままならない現状にありながら、職員たちが働きやすい環境を整備する必要があります。
 本年度再び「健康病院」をスローガンに掲げる本院は、まず病院で働くスタッフが健康であってほしいと思います。職員一人ひとりが心身の健康を保ち、自覚と誇りにあふれ、仕事へのモチベーションを高めながら、患者さんに元気を与え続ける病院であってほしいと願っています。
 本院には変革の時代を乗り越えようとするDNAやバイタリティーがあると信じています。医療の原点に立ち返り、スタッフ一同しっかりと足元を確認しながら進んでいきたいと思います。

長崎大学病院概要(2018年度冊子版)のダウンロードはこちら

本院の基本理念・基本方針等

基本理念

長崎大学病院は,最高水準の医療を広く提供するとともに,人間性ゆたかな優れた医療人を育成し,健全なる運営と経営のもと,新しい医療の創造と発展に貢献する。

基本方針

  1. 患者と医療従事者との信頼関係を築き,人間性を重視した医療を実践する。
  2. 倫理性と科学性に基づいた医学・歯学教育を実践する。
  3. 世界水準の医療と研究開発を推進する。
  4. 離島をはじめとする地域医療体制の充実に貢献する。
  5. 医療の国際協力を推進する。
  6. 働きやすく,やりがいの持てる職場環境づくりを推進する。
  7. 合理的で健全な病院経営を推進する。

平成30年4月

患者さんの権利と義務

医療は,患者さんと医療従事者の信頼関係を基礎にした協働作業です。 患者さんは,医療チームの一員です。

すべての患者さんには,以下の《権利》があります。

  1. 受療の権利:個人の尊厳が保たれ,いかなる差別もなく,安全で良質な医療を公平に受ける権利
  2. 知る権利:病状,診断,予後,治療方法などについて,わかりやすい説明を求める権利
  3. 自己決定の権利:納得できるまで説明を受けた後,医療従事者の提案する診療計画などを自らの意思で決定する権利
  4. プライバシーの権利:プライバシーを保護される権利
  5. セカンドオピニオンの権利:他の医師に相談する権利

すべての患者さんには,以下の《義務》があります。

  1. 情報提供の義務:医療従事者に対し,健康に関する情報をできるだけ正確に伝える義務
  2. 診療協力の義務:安全かつ適切な医療を受けられるように,社会的ルールや病院の規則,職員の指示を守る義務
  3. 医療費支払の義務:適切な医療が維持されるように,医療費を遅滞なく支払う義務
  4. 医療人育成協力の義務:医療人の育成という大学病院の役割のため,臨床教育等に対し,可能な限り協力する義務
  5. 臨床研究への協力義務:高度な医療が提供されるように,臨床研究に対し,可能な限りの協力義務

医療サービスポリシー

  1. 病院環境を整備し,安全で信頼される良質な医療を提供する。
  2. 高度先端医療の開発と推進を図り,最高水準の医療を提供する。
  3. 地域医療機関と密に連携し,社会に開かれた病院として貢献する。

これらを実現するための健全な病院経営に向けて,職員一丸となってQMS(品質マネジメントシステム)の有効性を継続的に改善する。

職業倫理に関する方針

本院職員は職責の重大さを認識し,本院の基本理念・基本方針を基に,医療を受ける人々に奉仕します。

  1. 生涯学習の精神を保ち,つねに医療の知識と技術の習得に努めるとともに,その進歩・発展に尽くします。
  2. 職業の尊厳と責任を自覚し,教養を深め,人格を高めるよう心掛けます。
  3. 医療を受ける人々の人格を尊重し,優しい心で接するとともに,医療内容についてよく説明し,信頼を得るように努めます。
  4. 互いの立場を尊重し,多職種間で連携・協働して良質な医療サービスを提供します。
  5. 医療の公共性を重んじ,医療を通じて社会の発展に尽くすとともに,法規範の遵守および法秩序の形成に努めます。
  6. 守秘義務を遵守し,個人情報の保護に努めます。

臨床における倫理に関する方針

本院職員は医療を受ける人々の尊厳,人権に十分配慮し,本方針に従って質の高い医療を提供します。

  1. 関係法規、ガイドラインを遵守し、治療を行います。
    1. 母体保護法を遵守します。
    2. 臓器移植に関わる法規を遵守します。
    3. 胎児診断、生殖補助医療(人工授精、体外受精等)に関わるガイドラインを遵守します。
  2. 医療を受ける人々の権利,尊厳に関わる医療については,倫理委員会等において十分審議し,治療方針を検討します。
    1. 延命治療等の生命の尊厳に関わる問題
    2. 医療を受ける人々の信仰、信条に関わる問題
  3. 医療の発展のために積極的に臨床研究を推進し,その実施においては,臨床研究倫理委員会等において十分審議し,研究方針を決定します。

沿革

文久元(1861)年9月

長崎小島郷稲荷岳に養生所を開設

養生所のスケッチ
文久元年(1861年9月20日)開院長崎大学附属図書館経済学部分館蔵
学生たちとの集合写真
前列右にポンペ、左に松本良順が座わり、後列に学生が立っている(長崎大学附属図書館医学分館蔵)
日本最初の西洋式病院「養生所」
慶応元(1865)年4月 精得館と改称
明治元(1868)年11月 長崎府医学校と改称
明治2(1869)年8月 長崎県病院医学校と改称
明治4(1871)年12月 文部省の所管となり、長崎県病院・長崎医学校と改称
明治7(1874)年11月 長崎県病院、長崎医学校は廃止され、長崎県病院は蕃地事務支局(兵員)病院と改称
明治8(1875)年4月 長崎病院と改称(県管轄)
明治20(1887)年8月 医学校の国立移管に伴い、長崎県立長崎病院と改称
明治35(1902)年4月 現在地に移転
明治36(1903)年10月 長崎県立長崎病院附属看護婦養成所を設置
大正11(1922)年4月 官立長崎医学専門学校附属病院と改称
大正12(1923)年8月 長崎医科大学附属医院と改称
昭和20(1945)年8月

原子爆弾により被災

被爆直後の長崎医科大学附属医院
(米国陸軍病理学研究所返還写真)
養生所開設以後、名称、所管とも幾多の変遷を経て、昭和20 年(1945)8 月9 日原子爆弾により原爆により壊滅的被害を受け、898 名の学生、職員等が犠牲となりました。世界で唯一の被爆経験を有する医学校という悲しい歴史を有することとなりました。
昭和24(1949)年5月

国立学校設置法の改正に伴い、長崎大学医学部附属病院と改称

医学部・附属病院全景(1958 年)
附属病院玄関(1965 年)
昭和57(1982)年4月

歯科口腔外科廃止、歯学部附属病院設置

医学部附属病院全景(1995 年)
平成15(2003)年10月 医学部附属病院と歯学部附属病院を統合し、長崎大学医学部・歯学部附属病院と改称
平成21(2009)年4月

学部附属の病院から、大学直轄の病院となり、名称を長崎大学病院と変更

現在の大学病院

組織・体制

機構図

役職員

職員数

分類 職種 常勤 医歯薬・原研・熱研
所属職員数
非常勤 合計
教員 教授 8 34 0 42
准教授 18 29 0 47
講師 58 9 0 67
助教 179 64 0 243
非常勤講師 医員 0 0 216 216
修練医 0 0 71 71
研修医 0 0 83 83
技術職員 薬剤師 59 0 0 59
栄養士 14 0 0 14
看護職員 967 0 6 973
その他の技術職員 152 0 4 156
技能職員等 技能職員等 13 0 99 112
事務職員 事務職員 108 0 160 268
  合計 1576 136 639 2351

平成30年4月1日現在

病床数

職種別病床数
一般病床 812
普通室 541
特別室 102
重症室 65
無菌治療室※ 42
RI 治療室 2
集中治療室(ICU) 20
新生児集中治療室(NICU) 6
新生児治療回復室(GCU) 9
脳卒中ケアユニット(SCU) 6
高度救急救命センター 19
精神病床 42
結核病床 6
感染症病床 2
合計 862
※重症室との重複6床を除く

法令による指定、施設基準

先進医療承認状況(厚生労働大臣承認)

平成30年4月1日現在
先進医療の名称 承認年月日
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術 平成23年11月1日
歯周外科治療におけるバイオ・リジェネレーション法 平成24年4月1日
ペメトレキセド静脈内投与及びシスプラチン静脈内投与の併用療法 肺がん(扁平上皮肺がん及び小細胞がんを除き、病理学的見地から完全に切除されたと判断されるものに限る) 平成25年5月1日
アルテプラーゼ静脈内投与による血栓溶解療法 急性脳梗塞(当該疾病の症状の発症時刻が明らかでない場合に限る。) 平成27年2月1日
インターフェロンα皮下投与及びジドブジン経口投与の併用療法 成人T細胞白血病リンパ腫(症候を有するくすぶり型又は予後不良因子を有さない慢性型のものに限る。) 平成27年10月1日
FDGを用いたポジトロン断層・コンピューター断層複合撮影による不明熱の診断 不明熱(画像検査、血液検査及び尿検査により診断が困難なものに限る。) 平成27年11月1日
ハイパードライヒト乾燥羊膜を用いた外科的再建術 再発翼状片(増殖組織が角膜輪部を超えるものに限る) 平成30年1月1日
ニボルマブ静脈内投与及びドセタキセル静脈内投与の併用療法 進行再発非小細胞肺がん(ステージがⅢB期、ⅢC期若しくはⅣ期又は 術後に再発したものであって、化学療法が行われたものに限る。) 平成30年3月1日

各種指針

個人情報保護に関する基本方針

安全管理のための指針

安全管理への取り組み

長崎大学病院は、安全安心で、高度な医療サービスを患者及びその家族に提供するために、医療事故防止、医薬品管理及び医療機器管理等の医療にかかる安全を適切に管理し、加えて、良質な医療の提供のために、主たる提供者である本院職員の安全に配慮することで、患者やご家族の皆さまへ適切な医療を実施できる環境作りを行っています。

長崎大学病院医療安全監査委員会について

長崎大学は、医療法施行規則(昭和23年厚生省令第50号)第9条の23第1項第9号の規定に基づき、長崎大学病院医療安全監査委員会を設置しています。

病院感染対策指針