入院中の患者さんへ
「なめらかすてら」提供

 長崎大学病院摂食嚥下リハビリテーションセンターの歯科医師らが長崎県内の企業と協力して開発した「なめらかすてら」。本院は2018年12月から、嚥下障害のある患者さんたちの入院食の一品として提供を始めた。
 なめらかすてらは食べ物を飲み込む機能が低下する嚥下障害のことを広く知ってもらおうと、本院歯科医師らが中心となって企画開発した商品である。栄養価が高く、長崎名物のカステラを嚥下障害のある人たちにおいしく味わってもらうため、商品化できないかと数年前から県内のさまざまな職業の人たちが関わり、企画を練った。試行錯誤を繰り返しながら、ようやく2018年7月に商品が完成。カステラのパサパサしがちな生地をしっとりした歯ざわりに仕上げ、飲み込みやすさを工夫した。
 本院での提供は月2回程度。栄養管理室が協力して飲み込み具合や味などアンケートを実施して、嚥下食としての質を追求する。なめらかすてらは、院内のコンビニエンスストアでも販売している。

(病院長企画室)