長崎大学
養生所跡の発掘物を視察

  

 長崎大学病院と同大学は17日、長崎市埋蔵文化財整理所(長崎市松が枝町)を訪れ、養生所跡地の発掘物を視察しました。
 養生所跡地に建設される小学校の一部に展示室を設置する予定で、現在、長崎市と長崎大学は共同で展示品などを検討しています。 長崎大学病院の増崎英明病院長と長崎大学の下川功理事、同大学多文化社会学部の野上建紀教授が現地から出土した遺物を見ながら、長崎市より発掘状況の説明を受けました。
  発掘物は医療器具の一部とみられるガラス管、土鍋、ワイン瓶、陶磁器など約1万点。増崎病院長らは興味深そうに時代別に分けられた発掘物を手に取り、発掘物から想像される当時の生活の様子などについて質問しました。分析究理所跡からは雨水を流す排水溝に使われていたとみられる瓦も出土。当時の公衆衛生に対する考察を深めました。
  増崎病院長は「養生所だけでなく、唐人屋敷や丸山など周辺の土地の歴史を紐解く遺物があり、興味深い」と話しました。

(広報戦略室 大浦)