がん治療の皮膚ケア
プロがメイクを伝授

 長崎大学病院は4月17日、がん治療を受けている患者さんを対象としたアピアランスケア講座を開き、スキンケアのコツやメイクの技術をプロが伝授した。
 アピアランスケアとは、がんの治療によって生じる傷あと・脱毛・皮膚の変化・爪の変化などをケアするというもの。患者さんが治療に専念し、治療後でも安心して生活できるよう支援しようと、皮膚科アレルギー科が初めて企画した。
 講座開催に先立ち、皮膚科アレルギー科教授の室田浩之先生が「患者さんのがん治療を支援する初の試み。患者さんご自身の声を反映したい」とあいさつ。製薬メーカーがつくる化粧品のメイク指導員と本院の皮膚科医師が、シミなどを隠すコンシーラーの使い方や肌を傷めないケア方法を丁寧にアドバイスした。参加した2人の患者さんは化粧品を手に取りながらプロのメイク技術を体験。仕上がりを楽しんだ。
 講座後、参加者は「スティックタイプのファンデーションはUV指数が高く、とても使いやすかった。普段からメイクしようと思う」「コンシーラーを使う順番を間違っていたので勉強になった」と感想を話した。同科の福地麗雅先生は「今後も定期開催で、多くの患者さんにアピアランスケアを知ってもらいたい」と語る。
 次回は5月29日午前10時から午前11時30分に開催する予定。申し込みはこちら。

(病院長企画室)