患者さん・一般の方へ

臨床研究に関する情報公開(オプトアウト) 【 情報病理学 】
 下記の研究は、通常の診療で得られた診療情報をまとめたり、当院に保管してある検体(血液検体や病理標本等)を用いたりして行います。このような研究は、国が定めた倫理指針に基づき、対象となる患者さんのお一人ずつから直接同意を得るかわりに、研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開し、さらに患者さんが利用について拒否できる機会を保障することが必要とされています。
* 利用する情報や検体からは、お名前、住所など、直接同定できる個人情報は削除します。
また、研究成果は学会や雑誌等で発表されますが、その際も個人を特定する情報は公表しません。
* 研究のためにご自身の情報が使用されることを望まれない方は各研究の「問い合わせ先」へご連絡ください。その際は研究データの中からあなたの情報を削除いたします。ただし、問い合わせの時期や取り扱う情報によっては申し出に対応できない場合がございます。予めご了承ください。
* 情報利用の拒否を申し出ても不利益を受けることはありません。
* 研究に関する情報をお知りになりたい場合は、他の患者さんの個人情報や研究全体に支障となる事項以外はお知らせすることができます。お知りになりたい方は各研究の「問い合わせ先」へご連絡ください。
  研究課題名: びまん性肺疾患における経気管支凍結肺生検法による
病理診断の診断精度評価
  所属(診療科等): 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病理診断科学
  研究責任者: 福岡 順也
  研究機関: 本研究は長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病理診断科学講座を中心に全国の約5施設で実施します。
詳しい研究機関についてお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
  研究期間: 2021年8月24日~2022年12月31日
  研究目的と意義: 目的:
診断において病理組織検査が重要なびまん性肺疾患において、各疾患/病型における経気管支凍結肺生検法(TBLC)の診断精度を明らかにします 意義:
診断精度と患者への侵襲を考慮した肺生検手技の選択が可能となります
  研究内容: ●対象となる患者さん
2018年1月1日~2021年6月31日の間に、共同研究機関より長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病理診断科学講座にTBLC病理組織標本のコンサルテーションが行われた患者さん
●利用する情報
・患者背景:年齢、性別、診断(病名)、膠原病を示唆する身体・血液・画像所見の有無 ・病理診断情報:病理診断、鑑別診断、診断確信度
本研究で利用する情報について詳しい内容をお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
●研究の概要・方法
本研究では、共同研究機関より長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病理診断科学講座にコンサルテーションされた、びまん性肺疾患が疑われてTBLCが実施された症例において、その病理診断報告書より病理診断名および診断確信度の情報を収集します。また、各共同研究機関において実施された臨床・画像・病理の統合診断(病名)を収集し、この診断を正解としたときの各疾患/病型におけるTBLC病理診断の診断精度(陽性的中率、陰性的中率)を比較検討します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:財前 圭晃
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病理診断科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: AI技術の病理診断への応用に関する研究
  所属(診療科等): 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 情報病理学
  研究責任者: 福岡 順也 (教授)
  研究機関: 本研究は長崎大学大学院医歯薬学総合研究科情報病理学を中心に全国約4施設で実施します。
詳しい研究機関についてお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
  研究期間: 2021年5月18日~2025年3月31日
  研究目的と意義: *背景
畳み込みニューラルネットワークなど人工知能(AI)の技術が顕著な成功を収めている一方で、病理組織画像への応用する場合の困難が強く意識され始めています。具体的には現在の技術ではAIと人との間で知見の共有や相互の働きかけを行う枠組みが乏しいことや、AIの判断根拠が人間にわかりづらいことが問題となっています。
*目的
本研究の目的は、AI技術を病理診断分野に適用したときの判定精度を評価し、病理診断支援アルゴリズムとしてのAIの可能性を探り、高度に専門的な分野へAIを応用するときの課題などを明らかにすることです。これにより、人と共に進化するAI技術に基づく病理診断支援アルゴリズムの有効性が定量化され、判断を誤った事例について解析することでAI技術としての課題が明らかとなります。
*意義
上記が実現することにより、新しい病理学的所見の発見や、病理診断の質の向上、病理医の負担軽減などに貢献するものと考えられます。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2013年1月1日~2020年12月31日の間に長崎大学病院病理診断科にて以下の疾患として確定診断された患者さんを対象とします。
「肝胆膵」、「血液」、「呼吸器・胸部」、「頭頸部領域」、「消化管」、「骨・軟部」、「乳腺」、「泌尿器」、「皮膚」、「婦人科」、「脳腫瘍」疾患
●利用する情報
すでに保存されている「病理組織診断(生検検体・手術検体)の病理組織デジタル画像(WSI) 病理診断情報、病理デジタル画像(氏名欄が削除されたデジタル化画像)に加え、日常の診療で得られる各種の臨床情報(性別、年齢、疾患名、各種検査データ(内視鏡、放射線画像データや所見を含む)、各種臨床評価指標)を対象といたします。試料は使用しません。
この研究により得られた情報は、共同研究機関の国立大学法人 山梨大学、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(人工知能研究センター、実験責任者:坂無英徳)および日鉄ソリューションズ株式会社(システム研究開発センター、実験責任者:岩田泰士)でも解析を行うため、個人情報に十分に配慮の上、匿名加工を行い情報の提供を行います。
本研究で利用する情報について詳しい内容をお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
●研究の概要・方法
本研究では、参加機関が開発するAIを病理診断に適用して、判定精度を評価します。判定精度には、病理画像における特定の細胞や核の個数や面積の計測や、異常(病変)部位の特定や分類結果と、病理医の判断との一致度に基づいて定量化します。性能検証には、日常の診断業務において既に確定診断が下された症例を用います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:福岡 順也(医師)
    長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 情報病理学
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療相談室 095(819)7200
 受付時間:月~金 8:30~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: AI(人工知能)による前立腺がんの病理診断の検討
  所属(診療科等): 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 病理学
  研究責任者: 福岡 順也 (教授)
  研究機関: この研究は長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病理学講座のみで実施します。
  研究期間: 2021年3月16日~2024年3月31日
  研究目的と意義: 今回の研究では、Contextvision 社開発のデジタル病理診断支援システムIniFYに搭載されたAIを教育し、教育されたソフトウェアによる解析結果と病理医の診断にどの程度乖離があるかを明らかにします。このことにより、AIを用いた病理診断システムの確立を目指します。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2019年1月1日~2020年9月30日の間に長崎大学病院で前立腺生検検査を受けた方のうち、病理診断で腺癌と診断された方。
●利用する情報/試料
病理標本
病理診断
本研究で利用する情報について詳しい内容をお知りになりたい方は下記の「問い合わせ」までご連絡ください。
●研究の概要・方法
対象患者さんから得られた150症例の病理画像をバーチャルスライドとして読み込みます。これらから個人情報を除いたTIFF画像を作成しContextvision 社開発のデジタル病理診断支援システムIniFYにより画像解析を行います。画像解析により切り分けられたパッチを癌の有無で分けてIniFYに更に教育していきます。
次に、教育されたIniFYソフトウェアを用いてテスト症例10例に対し腫瘍部を認識させます。病理医が腫瘍箇所と判定した部位と比較し、診断の一致率を検討します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:福岡 順也(医師)
    長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 病理学
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7055
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 原発性肺癌と転移性肺癌の周囲間質に関する組織学的検討
  所属(診療科等): 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病理学
  研究責任者: 福岡 順也 (教授)
  研究機関: この研究は長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病理学のみで実施します。
  研究期間: 2020年11月17日~2021年9月30日
  研究目的と意義: 肺原発の扁平上皮癌と別の臓器からの転移性肺扁平上皮癌における組織学的相違を腫瘍周囲の微小環境を含めて明らかにする目的で行います。今回の検討により得られた所見を元に肺扁平上皮癌が原発性か転移性かを病理組織学的に区別することで、放射線治療や抗癌剤治療といった正確な治療法選択が可能となることを目指します。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2001年04月01日~ 2020年03月31日の間に、長崎大学病院に通院または入院し、原発性肺扁平上皮癌あるいは転移性扁平上皮癌に対して手術を受けた方。
●利用する情報/試料
年齢、性別、喫煙歴の有無
血液性化学検査(KL-6)
肺機能(DLCO、FVC、VC、FEV1%)
病期分類、治療経過
病理標本
●研究の概要・方法
本研究は該当する患者さんの手術時の病理標本を用いて病理所見を評価し、臨床データ(年齢、性別、喫煙歴の有無、血液生化学検査、肺機能検査、治療経過データ)と共に、原発性肺扁平上皮癌(primary)群と転移性肺扁平上皮癌(meta)群で比較検討します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:福岡 順也(医師)
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病理診断科学
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 頭頸部腫瘍における細胞分化バイオマーカーの開発
  所属(診療科等): 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病理学
  研究責任者: 福岡 順也 (教授)
  研究機関: ≪研究代表機関≫
静岡県立総合病院 病理学部 草深公秀
≪研究協力施設≫
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病理学:福岡順也
その他、全国約25施設で実施しています。
詳しい研究機関についてお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
  研究期間: 2020年10月20日~2024年3月31日
  研究目的と意義: 今回の研究の目的は当院で手術された頭頸部腫瘍の患者さんの病理検体を用いて、治療経過や治療法を検索する新しいバイオマーカーを探し出すことです。これらを発見することで、より正確な診断やこれらのバイオマーカーをターゲットとした治療法の選択が可能となります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2009年1月1日より2019年3月31日までの10年間に当院で手術された唾液腺の腫瘍、お口や喉の癌、甲状腺の腫瘍、顎の骨の中にできる腫瘍を含む頭頸部腫瘍の患者さんを対象にしています。
●利用する情報/試料
対象となる患者さんの診療録(カルテ)から次の情報を調査します。また、手術で切除された腫瘍の病理標本を研究に用います。
・背景因子(年齢、性別)
・臨床データ(画像検査結果、病理検査結果)
・治療経過
本研究で利用する情報について詳しい内容をお知りになりたい方は下記の「問い合わせ」までご連絡ください。
●研究の概要・方法
各患者さんに識別番号を割り付けて匿名化を行い、情報等の取扱いにはこの識別番号を用います。集めた病理標本や情報は静岡県立総合病院に提供した後、特殊な染色によって腫瘍特有の分子の発現を調べます。さらに、標本からDNAなどを取り出して、腫瘍における遺伝子の異常などを調べます。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:福岡 順也(医師)
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病理診断科学
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: デジタルスキャナーを用いた細胞診診断の比較研究
  所属(診療科等): 長崎大学医歯薬学総合研究科 病理学
  研究責任者: 福岡 順也 (教授)
  研究機関: 本研究は長崎大学病院 病理診断科病理部を中心に2施設で実施します。
詳しい研究機関についてお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
≪研究代表機関≫
長崎大学病院
長崎大学 医歯薬学総合研究科 病理学 教授 福岡 順也
  研究期間: 2020年9月15日~2024年3月21日
  研究目的と意義: 本研究では、細胞診検査に用いられるスライドをデジタルスキャナーで撮影し、ガラススライド標本の診断とデジタル化された標本との間での観察者間での一致率を調べます。
デジタル化された細胞診の画像とガラススライド標本との診断において、診断の一致率に差がないとなった場合には、細胞診も病理診断同様にデジタル化で診断されることが可能になります。デジタル画像は、遠隔診断を容易にすることが可能で、難解な症例に関してはその分野の専門医にコンサルテーションを行うことも容易になり、より正確な診断を下すことが期待されます。また、在宅診断を可能にすることで社会のニーズに応えることが可能になります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2015年1月1日~2019年12月31日の間に長崎大学病院病理診断科にて組織学的に確定診断された患者さんの以下の細胞診検体を対象とします。
「婦人科(子宮頸部)」「泌尿器科(尿)」「体腔液(胸水・腹水)」を対象とします。
●利用する情報/試料
診断に使用した保存されている「細胞診診断の診断情報、病理デジタル画像(氏名欄が削除されたデジタル化画像)に加え、日常の診療で得られる各種の臨床情報(性別、年齢、採取部位、臨床経過)などを対象といたします。また、共同研究機関であるPHC株式会社に細胞診のガラス標本による診断と、スキャン画像による診断を比較検討し、その一致・不一致の原因を共同で検討するために細胞診標本の画像データ、診断情報、解析情報を暗号化したハードディスクドライブにて送付します。
●研究の概要・方法
細胞診の検体をデジタルスキャナーで撮影します。それらを、ガラススライドによる診断とデジタルスキャナーによる撮影されたデジタル画像との間での、診断者間での診断一致率を評価します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:福岡 順也(医師)  長崎大学 医歯薬学総合研究科 病理学
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7562
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: デジタルスキャナーを用いたFISH(Fluorescent in situ hybridization)検査の妥当性の検証研究
  所属(診療科等): 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 病理学
  研究責任者: 福岡 順也 (教授)
  研究機関: ≪研究代表機関≫
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 病理学:福岡 順也
≪共同研究機関≫
PHC株式会社:阿部 晋也
  研究期間: 2020年6月16日~2024年3月31日
  研究目的と意義: 本研究では、FISH検査に用いられるスライドをデジタルスキャナーで撮影し、ガラススライド標本の診断とデジタル化された標本との間での観察者間での一致率を調べます。
デジタル化された細胞診の画像とガラススライド標本との診断において、診断の一致率に差がないとなった場合には、FISH検査も病理診断同様にデジタル化で診断されることが可能になります。デジタル画像は、遠隔診断を容易にすることが可能で、難解な症例に関してはその分野の専門医にコンサルテーションを行うことも容易になり、より正確な診断を下すことが期待されます。また、在宅診断を可能にすることで社会のニーズに応えることが可能になります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2010年1月1日~2019年12月31日の間に長崎大学病院病理診断科にてFISH検査を行われた患者さんを対象とします。
●利用する情報/試料
診断に使用した保存されている「FISH検査診断の診断情報、病理デジタル画像(氏名欄が削除されたデジタル化画像)に加え、日常の診療で得られる各種の臨床情報(性別、年齢、疾患名、各種検査データ(内視鏡、放射線画像データや所見を含む)、各種臨床評価指標)を対象といたします。
●研究方法
FISH検査の検体をデジタルスキャナーで撮影します。それらを、ガラススライドによる診断とデジタルスキャナーによる撮影されたデジタル画像との間での、診断者間での診断一致率を評価します。デジタルスキャンしたFISHの画像データは、匿名加工した上で共同研究機関であるPHC株式会社にも提供します。PHC会社に提供されたデータは、ガラススライドでの診断とデジタル画像による診断の差異を検討するために利用されます。画像データを提供する際は、暗号化した上でハードディスクドライブに記録し、郵送します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:上紙 航(医師)  長崎大学病院 病理診断科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 病理診断用AIに関して病理医および既存のソフトウェアとの比較研究
  所属(診療科等): 長崎大学 医歯薬総合研究科 病理学
  研究責任者: 福岡 順也 (教授)
  研究機関: 本研究は長崎大学病院 病理診断科・病理部を中心に全国2施設(亀田総合病院/日鉄ソリューションズ株式会社)で実施します。
詳しい研究機関についてお知りになりたい方は下記の「問い合わせ先」までご連絡ください。
  研究期間: 2020年4月21日~2024年3月31日
  研究目的と意義: 本研究では、病理画像を用いて特定の病変をその画像から抽出できるAIを開発することで、病理診断業務におけるその適用効果を評価します。
本研究におけるAIの開発では、特定の病変部を病理医がマーキングした病理画像を学習データとして、この問題設定に適切な回答を行うことができるAIを開発します。このAIは新規の病理画像に対して、異常部位をマーキングした形で出力します。これらを病理医の診断と比較することで開発したAIの性能を評価します。開発したAIを統計的に評価した後は、それを用いた業務適用評価を行います。病理診断との比較を行い、業務時間削減および診断精度の維持向上に寄与するかを評価します。これらを行うことで、病理診断の業務上必要な精度のAIを作成し、それを元に適切な業務フローを整理していくことで、AI技術を病理診断においても一般的なものにすることができるようになります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2015年1月1日~2019年12月31日の間に長崎大学病院病理診断科にて以下の疾患として確定診断された患者さん、2016年1月1日~2021年5月31日の間に亀田総合病院臨床病理科にて以下の疾患として確定診断された患者さんを対象とします。
「肝胆膵」、「血液」、「呼吸器・胸部」、「頭頸部領域」、「消化管」、「骨・軟部」、「乳腺」、「泌尿器」、「皮膚」、「婦人科」、「脳腫瘍」疾患。
●利用する情報/試料
診断に使用した保存されている「病理組織診断(生検検体・手術検体)の病理組織デジタル画像(WSI) 病理診断情報、病理デジタル画像(氏名欄が削除されたデジタル化画像)に加え、日常の診療で得られる各種の臨床情報(性別、年齢、疾患名、各種検査データ(内視鏡、放射線画像データや所見を含む)、各種臨床評価指標)を対象といたします。
●研究の概要・方法
病理抽出AIの開発では、特定の細胞や核の個数や面積の計測、異常(病変)部位の特定や分類を付与された病理画像を学習データとして、この問題設定に適切な深層ニューラルネットワークによるAIを開発します。このAIを用いて病理画像に対して、特定の細胞や核、異常部位をセグメンテーションして出力します。出力結果を病理医の回答と比較します。
また、開発したAIを統計的に評価した後は、それを用いた業務適用評価を行う。業務上であるべき検出閾値や業務フロー上でのあり方を整理し、検証用の簡易システムを構築しそれを評価する。評価においては通常の病理診断との比較を行い、業務時間削減および診断精度の維持向上を定量的に評価します。
共同研究施設には、AI開発のために情報を提供します。スライドガラス上の個人情報は専用のソフトウェアを使用して完全に匿名化を行い、ハードディスクで提供します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:福岡 順也(医師)
    長崎大学長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 病理学
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 病理診断を行うための病理画像AIの開発研究
  所属(診療科等): 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 情報病理学
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  共同研究機関: 長崎大学病院(代表施設)          氏名:福岡 順也
フューチャー株式会社(共同研究施設)    氏名:中元 淳
公立陶生病院 呼吸器・アレルギー疾患内科  氏名:近藤 康博
  研究期間: 2019年12月17日~2026年3月31日
  研究目的と意義: 病理診断を行うためのAIを開発し、その正確性を病理医と比較する研究です。人口構成の変化により高齢化はすすみ、また遺伝子検査に代表されるような医療の発展により、病理診断数は増加しています。しかしながら、病理医数は減少しており、病理診断は危機的な状況に今後陥る可能性があります。この研究では、AIを活用することで、病理医の負担軽減や診断精度の向上に貢献することができます。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2013年1月1日~2023年3月31日の間に長崎大学病院病理診断科にて以下の疾患として確定診断された患者さんを対象とします。
「呼吸器・胸部」、「消化管」、「泌尿器」、「婦人科」、「皮膚」疾患。
●利用する情報/試料
すでに保存されている「病理組織診断(生検検体・手術検体)の病理組織デジタル画像(WSI) 病理診断情報、病理デジタル画像(氏名欄が削除されたデジタル化画像)に加え、日常の診療で得られる各種の臨床情報((性別、年齢、採取部位、臨床診断・放射線画像)を対象といたします。
●研究方法
病理画像にアノテーション(癌などにマーキングをすること)を行い、そこに病理診断名を付箋として付けます。それらをAIのトレーニングデータとして、AIを学習させます。完成したAIに新たな病理画像を入力し、結果(診断)を出力します。AIの出した診断と、病理医の診断の一致率を検討します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:福岡 順也(医師)  長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科情報病理学
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療相談室 095(819)7200
 受付時間:月~金 8:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: BioBank systemを用いた遺伝子解析の手法の確立と
デジタルパソロジーとの統合
  所属(診療科等): 長崎大学病院 病理診断科
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  共同研究機関: この研究は長崎大学病院のみで実施します。
  研究期間: 2019年10月22日~2021年3月31日
  研究目的と意義: 本研究では、手術などで患者さんから採取された組織の標本からDNAを抽出するための、新規に開発された方法を用いて遺伝子の解析を行い、その精度を検証する実験を行います。これにより、病理組織を用いた遺伝子検査をより簡便に行う手法を確立します。
  研究内容: ●対象となる患者さん
①肺腺癌の患者さんで、2010年4月1日から、2018年3月31日の間に、長崎大学病院病理診断科で確定診断された方を対象とします。
②1997年4月1日~2010年3月31日の間に長崎大学病院病理診断科で病理解剖を受けられた方を対象とします。
●利用する情報/試料
診断名、年齢、性別、検査結果(画像検査、病理検査、遺伝子検査…)、組織標本 本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法
上記のカルテ情報および標本を利用して、遺伝子抽出の新規の方法に関する検証を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:福岡 順也(医師)  長崎大学病院 病理診断科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 人工知能技術を用いた病理画像解析に関する研究
  所属(診療科等): 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 情報病理学
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  共同研究機関: 長崎大学病院(代表施設)   氏名:福岡 順也
本研究の共同研究機関をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
  研究期間: 2019年8月20日~2025年3月31日
  研究目的と意義: 本研究は、病理診断をより迅速、正確に行うためのAI装置の開発を行います。今回、開発するAIは病理画像AIと病理言語AIです。病理画像AIは、入力された病理画像から、病理画像内のある特徴的な画像(癌など)を出力します。癌の見逃しなどをなくすことが可能になります。また、病理画像AIは学習指針作成AIと連携し、効果的な精度向上を目指します。病理言語AIは、病理画像から特徴的な所見を見つけ、言語で出力します。言語で出力できるので、迅速に診断結果が文章化されるため、より迅速な診断が可能となります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2013年1月1日~2018年12月31日の間に長崎大学病院病理診断科にて以下の疾患として確定診断された患者さんを対象とします。
「肝胆膵」、「血液」、「呼吸器・胸部」、「頭頸部領域」、「消化管」、「骨・軟部」、「乳腺」、「泌尿器」、「皮膚」、「婦人科」、「脳腫瘍」疾患。
●利用する情報/試料
すでに保存されている「病理組織診断(生検検体・手術検体)の病理組織デジタル画像(WSI) 病理診断情報、病理デジタル画像(氏名欄が削除されたデジタル化画像)に加え、日常の診療で得られる各種の臨床情報(性別、年齢、疾患名、各種検査データ(内視鏡、放射線画像データや所見を含む)、各種臨床評価指標)を対象といたします。
この研究により得られた情報は、共同研究機関の国立研究開発法人 産業技術総合研究所(人工知能研究センター、実験責任者:坂無英徳)および日鉄ソリューションズ株式会社(システム研究開発センター、実験責任者:岩田泰士)でも解析を行うため、個人情報に十分に配慮の上、匿名加工を行い情報の提供を行います。
●研究方法
病理医により作成された教師付き病理画像を用いて病理画像AIと病理言語AIを開発します。まずは、病理画像AIに解析画像を入力して出力された結果の正確さを、病理医の評価により精度を観察します。
引き続き、病理言語AIにより出力された所見を、病理医が出した所見と比較し、正確性を評価します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:福岡 順也 (医師)  長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 情報病理学
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【共同研究先担当者】
 氏名:坂無 英徳(医師)  
    国立研究開発法人産業技術総合研究所 人工知能研究センター
 住所:茨城県つくば市梅園1-1-1 中央第1 (本部情報棟)
 電話:029-0861-5883
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療相談室 095(819)7200
 受付時間:月~金 8:30~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 病理診断にAIを応用するためのデータ処理に関する研究
  所属(診療科等): 長崎大学病院 病理診断科
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  共同研究機関: 長崎大学病院(代表施設)   氏名:福岡 順也
ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社
メディカルビジネスグループ(共同研究施設)  氏名:水谷 陽一
  研究期間: 2019年7月9日~2022年3月31日
  研究目的と意義: 病理診断を補助するAIを実際の臨床での使用するために解決するための、問題点を抽出する研究の一つです。現在、技術進歩にともないAIを活用した病理診断を補助するシステムの研究が数多く行われています。しかしながら、技術の課題と臨床での課題が必ずしも一致しておらず、早急な課題整理と解決が望まれています。本研究では、病理診断補助AIを臨床に応用するために、まず根本的な課題を抽出することに挑戦します。本研究であぶりだされた問題点を、今後解決するための新たな研究計画を作ることで、今後AIによる病理画像診断の補助システムが正確になり実際の臨床での使用を行える可能性に繋がります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2013年1月1日~2018年12月31日の間に長崎大学病院病理診断科にて以下の疾患として確定診断された患者さんを対象とします。
「肝胆膵」、「血液」、「呼吸器・胸部」、「頭頸部領域」、「消化管」、「骨・軟部」、「乳腺」、「泌尿器」、「皮膚」、「婦人科」、「脳腫瘍」疾患。
●利用する情報/試料
すでに保存されている病理組織診断(生検検体・手術検体)の病理組織デジタル画像(WSI) 病理診断情報、病理デジタル画像(氏名欄が削除されたデジタル化画像)に加え、日常の診療で得られる各種の臨床情報(性別、年齢、採取部位、臨床診断)を対象といたします。
●研究方法
大まかにつけたアノテーション付き病理画像と詳細にアノテーション付き病理画像により学習されたAI装置が出した答えを、病理医が判断した正解とそれぞれ比較します。AIの出した答えと、病理医が判断した正解がどの程度一致しているかを検討することで、いずれのアノテーションがよりAIの学習に適しているかを研究します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:黒田 揮志夫(医師)  長崎大学病院 病理診断科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: Artificial Intelligenceによる病理診断補助の
診断ワークフロー導入に関する研究
  所属(診療科等): 長崎大学病院 病理診断科・病理部
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  共同研究機関: この研究は長崎大学病院のみで実施します。
  研究期間: 2019年3月12日~2020年9月30日
  研究目的と意義: 本研究は、Artificial Intelligence(以下、AI)を病理診断のスクリーニングとして診断ワークフロー内に入れることにより、病理診断にどのような影響が生じるのかということを評価することを目的とします。
また、本研究で導入されるワークフローは、医療用AIと医療者の関係の最新のモデルケースと考えることができます。それを踏まえれば、AIが実際の診断に与える影響の可視化とAIと人間の関係のモデルケースの提示という二点が本研究の意義となります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
以下の基準をすべて満たす患者さんを対象とします。
① 2013年1月1日~2018年9月30日の間に長崎大学病院病理診断科にて以下の疾患として確定診断された患者さん。
② 2019年2月1日〜2019年6月30日の間に長崎大学病院病理診断科にて以下の疾患であると推測されている患者さん。
〈対象となる臓器と疾患名〉
食道、胃、大腸、直腸、肺、乳腺の良性腫瘍、悪性腫瘍。
(具体的な疾患名に関しては、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。)
●利用する情報/試料
年齢、性別、臨床診断名、病理組織標本
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法 
 本研究では、診断ワークフロー(診断を行うための流れ)の一部にAI機能を持つソフトウェアを入れることで、それらが与える影響を観察、検討します。
1. 診断ワークフローについて
診断ワークフローは以下の段階を持ちます。
a) 病理組織をデジタル画像化するためにデジタルスキャナーによる取り込みを行います。
b) AIソフトへデジタル病理画像を取り込み、それらの解析を行います。
c) 若手病理医が、AIを用いず病理診断を行います(ドラフト診断)。
d) bのAIによる解析結果とcのドラフト診断を元に、病理専門医とともにサインアウトセッション(確定診断のための討論)を行います。
e) サインアウトセッション内で、AIによる解析結果の修正を行います。また、ドラフト診断は正しい診断に修正されます。
f) サインアウトセッション後に、AI学習のためのアノテーション(教師付きデータの作成)を行い、そのアノテーション付き画像を用いてAIソフトの再トレーニングを行い、AIソフトウェアの機能を強化します。
2. 影響の評価について
影響の評価は、以下の項目に則して実施されるものとします。
a) 診断の正確性:AIを使わなかった際の診断との比較を行います。あるいは、他の病理専門医との検討の結果との比較を行います。
b) 時間効率:診断ワークフローにおいて、一例にかかる時間 、もしくは特定の期間(数日、数時間)で何症例診断できたかを評価します。
c) 診断方法:弱拡大と強拡大の使い分けの変化や、診断の際に注目する病理画像の特徴の変化を観察します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:黒田 揮志夫(医師) 古川 智偉(学生)
    長崎大学病院 病理診断科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: Artificial intelligence(AI)を用いた
肺癌リンパ節転移の検出有用性を検証する研究
  所属(診療科等): 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病理学 病理診断科
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  共同研究機関: 長崎大学病院(代表施設)   氏名:福岡 順也
本研究の共同研究機関をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
  研究期間: 2019年2月19日~2022年3月31日
  研究目的と意義: 本研究は、悪性腫瘍の病理診断におけるAIの補助ツールとしての可能性の検討を目的とします。
病理診断における補助ツールとして病理医が利用することで、病理医が診断を行うのに要する時間や診断正答率を検討します。時間の短縮や正答率の向上を明らかとすることで、AIの補助ツールとしての有効性や有用性を示します。これらを達成することで、より迅速で正確な診断を行うことができるようになります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2013年1月1日~2018年9月30日の間に長崎大学病院病理診断科にて以下の疾患として確定診断された患者さんを対象とします。
「肝胆膵」、「血液」、「呼吸器・胸部」、「頭頸部領域」、「消化管」、「骨・軟部」、「乳腺」、「泌尿器」、「皮膚」、「婦人科」疾患。
●利用する情報/試料
すでに保存されている「病理組織診断(生検検体・手術検体)の病理組織デジタル画像(WSI) 病理診断情報、病理デジタル画像(氏名欄が削除されたデジタル化画像)に加え、日常の診療で得られる各種の臨床情報(性別、年齢、疾患名、各種検査データ(内視鏡、放射線画像データや所見を含む)、各種臨床評価指標)を対象といたします。
●研究方法
手術や生検の際に、リンパ節の摘出や郭清を行われた症例を抽出し、その症例をWSI化(画像をスキャンしイメージ化)いたします。病理専門医で専門領域を有する病理医(指導医)が診断したものを正解として、一般の病理が単独で診断したものと、AIによる病変の抽出を参考にして一般の病理医が診断をしたものとで、後者において診断時間の短縮や正答率が向上するかどうかを検討します。AIによる補助が診断を行うために有用化かどうかの検証を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:黒田 揮志夫(医師)  長崎大学病院 病理診断科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 病理診断補助ツールとしてのArtificial Intelligenceの有用性の検証
  所属(診療科等): 長崎大学病院 病理診断科・病理部
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  共同研究機関: この研究は長崎大学病院のみで実施します。
  研究期間: 2018年11月20日~2019年3月31日
  研究目的と意義: 近年“Google Cloud Vision API”に代表されるArtificial Intelligence(人工知能、以下AI)を用いた画像解析技術は優れた性能を示し、実際の日常生活においても至る所で利用されています。さらに、実際にこのようなAIを、医療に応用しようとする試みが多数発表されており、その精度も高い水準に達しつつあることが報告されています。
本研究は、これまで研究されてきたAIの病理診断における有用性を検証するものです。本研究では、肺癌を対象に、その病理像をAIがどれだけ正確に識別できるのかを評価します。さらに、AIによる癌の識別に基づく癌細胞含有割合の算出を通して、AIを実際の臨床ワークフローへの導入する青写真を描くことを目的とします。
また本研究は、これまで研究が重ねられてきたAIを、実際に病理診断に導入する意義を見極める最初のステップとなります。それゆえ、本研究の意義は、これからの病理診断における医療用AIのモデルケースを描き出すことにあるものと言えます。「如何に病理診断の現場で活用するのか」という実用的観点に基づくものです。
  研究内容: ●対象となる患者さん
長崎大学病院を受診された患者さんで2013年1月1日から2017年9月30日の間で、長崎大学病院 病理診断科・病理部で肺癌と病理診断された方が対象となります。
●利用する情報/試料
年齢、性別、臨床診断名、病理組織標本
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法
Indica Labs社製ソフトウェアHALO®を用いて、肺癌の癌細胞含有割合算出を行います。その際、肺癌細胞含有割合の算出過程は、以下の3つの段階に分けられます。第一段階では、HALO®の機械学習機能を用いて、癌細胞の領域を識別します。第二段階では、EGFR mutationを持つ症例に関して、HALO®に備わる画像分析アルゴリズムを用いてフラグメント全体の細胞数をカウントするとともに、識別された癌細胞領域に含まれる細胞数をカウントします。そこで得られた細胞数を基に、癌細胞含有割合の算出を行います。さらに、病理医の主観的な推定により偽陰性がどれほど生じているのかを検証するため、第三段階として、EGFR mutationを持つ症例の内、腫瘍細胞割合が10%程度となるようなフラグメントを対象に、HALO®による腫瘍細胞割合の算出を行います。
評価は、上記の3つの段階それぞれに関して以下のように実施します。第一段階では、HALO®の癌識別が適切かどうかを病理医による識別と比較することで評価します。第二段階では、HALO®の癌細胞含有割合の算出結果、病理医8人による癌細胞含有割合算出の結果、実際に手作業でカウントした数の3つを比較することで、HALO®の正確性の評価や、HALO®と病理医との比較などを行います。さらに第三段階では、対象となるフラグメントの内、病理医によって検査可能とされ、かつHALO®によっては検査不能となるフラグメントを、実際にEGFR mutation検査にかけます。この検査結果において陰性となる割合は、実際の診断で偽陰性が見逃されている割合に近似するものと言えるため、陰性が生じる割合を評価します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:黒田 揮志夫(医師) 小栗 智也(学生) 古川 智偉(学生)
    長崎大学病院 病理診断科
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: AI(人工知能)による前立腺生検組織の病理診断の検討
  所属(診療科等): 長崎大学病院 病理診断科・病理部
  共同研究機関: この研究は長崎大学病院のみで実施します。
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  研究期間: 2017年11月21日~2019年3月31日
  研究目的と意義: 病理診断は、現在、光学顕微鏡を使用して行っています。近年のデジタル画像技術の進歩により病理診断用顕微鏡標本をデジタル画像化(Whole-Slide Imaging: WSI)して観察・研究することが出来るようになりました。 さらに国内外を通じてAI(人工知能)技術を使った研究が盛んに行われている現在、病理診断用デジタル画像からAI(人工知能)技術を使って病理診断を行う研究が行われています。日本では「臨床研究ICT基盤構築研究事業」として、EUではHorizon2020研究・革新プロジェクトの一つとしてそれぞれ国家規模で研究支援されています。 病理診断において光学顕微鏡、病理診断用デジタル画像、およびContextvision社(スウェーデン)が開発中のAI(人工知能)病理診断システムpDSTを使った病理診断について研究します。これから必要とされるAI(人工知能)による病理診断システムの開発に寄与する先進的な研究です。
  研究内容: ●対象となる患者さん
長崎大学病院の泌尿器科を受診された患者さんで2008年1月1日から2017年10月31日の間で、長崎大学病院 病理診断科・病理部で前立腺腫瘍と病理診断された方が対象となります。
●利用する情報/試料
年齢、性別、臨床診断名、病理組織標本
本研究で利用する情報について詳細をお知りになりたい場合は下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
●研究方法
病理診断について、①初めに光学顕微鏡を使って病理組織HE染色標本で診断を行い(スライドガラス病理診断)、②次に、スライドガラス病理診断を行った後2週間程(ウオッシュアウト期間)期間をおいてからWSIのデジタル画像を使った病理診断を行います。そして③AI(人工知能)病理診断システムpDST Contextvision社(スウェーデン)を用いてAI病理診断を行います。以上の①~③の病理診断結果についてスライドガラス病理診断、WSIとAI(人工知能)病理診断の比較検討を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:古里 文吾(医師)  長崎大学病院 病理診断科・病理部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: Whole Slide Imaging(WSI)に特化した医療チームの育成研究
病理医および口腔病理医の育成
  所属(診療科等): 長崎大学大学院医歯薬総合研究科 医療科学専攻生命医科学講座病理学
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  共同研究機関: この研究は長崎大学病院のみで実施します。
  研究期間: 2017年8月22日~2019年3月31日
  研究目的と意義: WSIを用いた診断において、診断制度の向上や診断時間の短縮を目標としたトレーニングの受講が重要であることを検証します。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2012年1月1日~2016年12月31日の間に診断された口腔分野もしくは全身の組織診症例およびその標本スライド。
●利用する情報/試料
ガラススライド、WSIデータ
●研究方法
病理医および口腔病理医にマッチするトレーニングコースを作成し、コースを受講した場合、受講しない場合に比べて優位に診断精度の向上や診断時間の短縮を来すことを示します。この結果を受けて、WSIに基づいて診断を行うための資格審査の判断基準作成や、ガイドライン作成への基盤とします。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:黒田 揮志夫(医師)  長崎大学病院 病理診断科・病理部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)

利用する試料・情報は特定の個人を識別することが出来ないように加工した情報のため、過去の診療データや保管している試料を研究に使用してほしくないと申し出ていただいても個人を特定できないため対応できません。あらかじめご了承ください。研究に関するお問い合わせなどがある場合には上記の「お問い合わせ先」へご連絡ください。
  研究課題名: ハイスループットな組織アレイHigh-density Pile-up Array(HPA)の作製と、
HPAを用いた網羅的探索
  所属(診療科等): 長崎大学病院 病理診断科・病理部
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  研究期間: 2017年6月20日~2028年3月31日
  研究目的と意義: 呼吸器系の腫瘍で病理診断のために作製された病理組織パラフィンブロック標本から、先ず初めに、同時に多くのデータ情報を得ることの出来る病理組織パラフィンブロック標本(組織アレイ (HPA))を作製します。
この作製された組織アレイ(HPA)を使った調査データと患者さんデータとの関連性を検討します。
更に、これからの個別化医療のための診断法開発や、新しい分子発現の探索を行います。
  研究内容: ●対象となる患者さん
長崎大学病院で2008年1月1日から、2016年12月31日の間に呼吸器系の腫瘍摘出術を受けた患者さんを対象とします。
●利用する情報/試料
情報として以下の①~②を使用いたします。
①病理組織検査情報(腫瘍組織型、深達度、リンパ管侵襲、血管侵襲、神経周囲侵襲、リンパ節転移、浸潤様式、組織学的病期分類、免疫組織化学染色、FISH)。
②患者さん情報(臨床診断、画像診断、年齢、性別、症状、既往歴、喫煙歴、家族歴、治療法、予後、臨床病期分類、Performance Status、臨床検査データ)・画像情報。
試料として病理組織パラフィンブロックを使用いたします。
●研究方法
当方が開発した組織アレイ(HPA)作製技術を用いて、呼吸器系腫瘍の病理組織パラフィンブロックから組織アレイ(HPA)を作製します。この組織アレイ(HPA)を用いて呼吸器系腫瘍に発現してくる様々な腫瘍に関係する分子について研究を行います。
このスクリーニングしたデータと病理組織検査情報・患者さん情報・画像情報を用いて調査・研究を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:二反田 隆夫(臨床検査技師) 長崎大学病院 病理診断科・病理部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 前立腺腫瘍診断における Whole-Slide Imaging と
Real-Time Imaging の比較による診断の正確性の評価
  所属(診療科等): 長崎大学病院 病理診断科・病理部
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  研究期間: 2017年6月20日~2023年3月31日
  研究目的と意義:  病理診断は、現在、光学顕微鏡を使用して行っています。近年のデジタル画像技術の進歩により病理診断用顕微鏡標本をデジタル画像化(Whole-Slide Imaging: WSI)して観察・研究することが出来るようになりました。このデジタル画像で日常の病理診断を行う事については、アメリカFDAで認証(2017年)されています。本邦では平成27年度厚生省特別研究・福岡班研究でWSI病理一次診断での有効性が確認されています。 WSIが大きな装置でデジタル画像化するのに対して、Real-Time Imaging(RTI)は、現在保有する光学顕微鏡・パソコンが有れば顕微鏡観察と同時にデジタル画像化出来る便利なシステムで現在開発中です。病理一次診断においてWSIとRTIを比較することで有効性を確認する研究です。
  RTIのこれからの有用性の一つとしては、システムがコンパクトで日常の診断業務と同時並行のタイミングで使用出来る利便性と実用性が有ります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
長崎大学病院の泌尿器科を受診された患者さんで2008年1月1日から2016年12月31日の間で、長崎大学病院 病理診断科・病理部で前立腺腫瘍と病理診断された方が対象となります。
●利用する情報/試料
年齢、性別、臨床診断名、病理組織標本
●研究方法
病理診断について、①初めに光学顕微鏡を使って病理組織HE染色標本で診断を行い(スライドガラス病理診断)、②次に、スライドガラス病理一次診断を行った後2週間程(ウオッシュアウト期間)期間をおいてからWSIとRTIのデジタル画像を使った病理診断を行います。病理診断結果についてスライドガラス病理診断とWSIとRTIの比較検討を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:古里 文吾(医師)  長崎大学病院 病理診断科・病理部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: Whole Slide Imaging(WSI)に適した封入方法を検証するための研究
  所属(診療科等): 長崎大学病院 病理診断科・病理部
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  研究期間: 2017年6月20日~2019年3月31日
  研究目的と意義: 病理標本作製においてWSI技術に適した封入方法を検証します。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2016年1月1日~2016年1月30日の間に提出された病理組織検体から作製された標本スライド。
●利用する情報/試料
ガラススライド、WSIデータ
●研究方法
病理検体より作製したガラススライドにガラス法とフィルム法で封入作業を行い、標本乾燥時間の比較と経時的変化の観察を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:橋迫 美貴子(医師)  長崎大学病院 病理診断科・病理部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7562
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: Whole slide Imaging(WSI)一次診断に適した臓器を検証する為の研究
  所属(診療科等): 長崎大学生命科学域(医学系)大学院 医歯薬学総合研究科医療科学専攻病理学
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  研究期間: 2017年5月16日~2018年12月31日
  研究目的と意義:  これまで病理診断は、光学顕微鏡で診断を行っていました。技術の進歩により病理標本をデジタル画像化(WSI)して観察・研究することが出来るようになりました。
  現在、WSI病理画像の病理一次診断は、ヨーロッパにおいてCEマーク認証(2014年)され日常診断が可能な状況です。本邦では平成27年度厚生省特別研究福岡班研究でWSI病理一次診断の有効性が確かめられています。本研究は、WSIを用いた一次診断の適応臓器を決定することを目的としています。本研究では、WSI病理一次診断の可能性と改善点を確認するための研究です。本邦でのWSI病理診断を行うための基礎研究になります。
  研究内容: ●対象となる患者さん
 長崎大学病院の腫瘍外科(呼吸器外科、乳腺内分泌外科)、泌尿器科、および皮膚科を受診された患者さんで2008年1月1日から、2016年12月31日の間で、長崎大学病院 病理診断科・病理部で病理診断された方が対象となります。
●利用する情報/試料
 年齢、性別、臨床診断名/ 病理組織標本
●研究方法
 病理診断を、①初めに病理組織HE染色標本で行い(スライドガラス一次診断)、②診断困難例については特殊染色・免疫染色を行い、診断を確定させます(スライドガラス最終診断)。
  次にWSIによる診断は、スライドガラス確定診断後2週間ほど(ウォッシュアウト期間)間を開けてから③HE染色WSI病理画像により診断を行い(WSI一次診断)、続いて④特殊染色・免疫染色WSI病理画像による確定診断(WSI確定診断)を行います。WSI確定診断後、ウォッシュアウト期間をへて⑤スライドガラスによる再診断を行います(スライドガラス再一次診断およびスライドガラス最終再診断)。病理診断結果についてスライドガラスを用いた結果とWSIを用いた結果について比較検討を行います。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:古里 文吾(医師)  長崎大学病院 病理診断科・病理部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: AI等の利活用を見据えた病理組織デジタル画像(P-WSI)の
収集基盤整備と病理支援システム開発
  所属(診療科等): 長崎大学病院 病理診断科・病理部
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  研究期間: 2017年5月16日~2026年3月31日
  研究目的と意義: AIの利活用の一環として、病理組織デジタル画像(Pathology-Whole Slide Imaging :P-WSI)のビッグデータを全国の研究参加施設より収集・集約し、これを活用して、National Clinical Database(NCD)との共同作業のもと、病理診断精度管理ツール、病理診断支援ツールの開発を行います。
  研究内容: ●対象となる患者さん
2014年1月1日から、2020年12月31日の間に長崎大学病院にて治療(検査)を受けた方。
●利用する情報/試料
すでに保存されている「病理組織診断(生検検体・手術検体)の病理組織デジタル画像(WSI) 病理診断情報、病理デジタル画像(氏名欄が削除されたデジタル化画像)に加え、日常の診療で得られる各種の臨床情報(性別、年齢、疾患名、各種検査データ(内視鏡、放射線画像データや所見を含む)、各種臨床評価指標)を対象といたします。
●研究方法
患者情報(性別,年齢,採取部位,内視鏡画像情報などの臨床データ,臨床診断,病理診断)と紐付けを行い、専用PCから専用サーバに登録いたします。また,特に優れた人工知能(AI)を開発できた場合には,民間企業と共同して製品化を行い,必要に応じて国の承認を得て,医療機器としてAIを販売することを目指します.
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:福岡 順也(医師)  長崎大学病院 病理診断科・病理部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX 095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
 受付時間:月~金 9:00~17:00(祝・祭日を除く)
  研究課題名: 肺癌における免疫療法関連蛋白の発現および体細胞変異の解析
  所属(診療科等): 長崎大学病院 病理診断科・病理部
  研究責任者(職名): 福岡 順也 (教授)
  研究期間: 2016年7月26日~2025年3月31日
  研究目的と意義: 免疫療法のひとつである免疫チェックポイント阻害剤を用いた治療の、治療効果予測を助ける検査法を検討します。
  研究内容: ●対象となる患者さん
肺癌の患者さんで、1960年1月1日から、2016年5月31日の間に、肺癌の診断を受けた方
●利用する情報/試料
診断名、年齢、性別、身体所見、検査結果(血液検査(血液ガス分析/赤血球数/白血球数/血小板数/CEA、SCC、CA19-9、NSE、シフラ、ProGRPなどの腫瘍マーカー/SP-A, SP-D, KL-6などの蛋白マーカー)、画像検査(胸部X線、胸部CT)、心電図検査、体細胞変異検査、病理組織学的検査)、入院・外来の別、身長、体重、合併症、喫煙歴、既往歴、現病歴、経過(予後)、治療歴(抗がん剤治療や放射線療法などの抗がん治療)
●研究方法
診断・治療時に手術によって摘出された腫瘍組織のうち、肺癌と診断された後の残余組織(保存組織)を用いて研究を行います。最新の癌分類の定義に基づいて病理組織評価を行った後、その残余組織から解析用の検体を採取し、特定のタンパク発現や体細胞変異の有無を測定します。得られた変異に関するデータとその他の調査項目等をデータベース化して解析します。
  問い合わせ先: 【研究担当者】
 氏名:中村 さゆり(検査技師、細胞検査士) 長崎大学病院病理診断科・病理部
 住所:長崎市坂本1丁目7番1号
 電話:095(819)7055  FAX:095(819)7056
【ご意見、苦情に関する相談窓口】(臨床研究・診療内容に関するものは除く)
 苦情相談窓口:医療安全課 095(819)7616
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  研究課題名: ヒト癌組織におけるGPC3ならびに関連タンパク質発現の免疫組織化学的解析
  所 属: 長崎大学病院 病理診断科
  研究責任者: 福岡 順也 (教授)
  研究期間: 平成26年5月30日~平成26年12月31日
  研究目的と意義: 卵巣明細胞腺癌においてGPC3や関連するタンパク質の発現を検討、確認することより、卵巣癌における治療薬の検討を行うため。
  研究方法: ●対象となる患者さん
卵巣明細胞腺癌の患者さんで、昭和60年1月1日から、平成26年5月31日の間に、手術を受けた方
●利用するカルテ情報
年齢、性別、身体所見、検査結果(血液検査、画像検査など)
  問い合わせ先: 長崎大学病院 病理診断科    研究担当者 田畑 和宏
〒852-8501  長崎市坂本1丁目7番1号
TEL: 095(819)7562  FAX: 095(819)7564
  研究課題名: 胸部領域原発性神経内分泌腫瘍に対する新バイオマーカーの免疫組織化学的検索
  所 属: 長崎大学病院 病理診断科
  研究責任者: 福岡 順也 (教授)
  研究期間: 平成26年3月1日~平成30年3月31日
  研究目的と意義: 胸部領域(肺および縦隔)原発性神経内分泌腫瘍を対象に免疫組織化学的検索を網羅的に行い、患者さんの治療反応性の予測を可能にする新たなバイオマーカーを見つけること。
  研究方法: ●対象となる患者さん
腫瘍切除の手術を受けた患者さんで、平成26年2月17日から、平成30年3月31日の間に病理組織検査を受けた方
●利用するカルテ情報
診断名、年齢、性別、身体所見、検査結果(血液検査、画像検査、病理組織学的検査など)
  問い合わせ先: 長崎大学病院 病理診断科    研究担当者 田中伴典
〒852-8501  長崎市坂本1丁目7番1号
TEL: 095(819)7407  FAX: 095(819)7564