周産期医療の充実図る
MFICU開設へ

  

9月27日、本院においてMFICU(母体・胎児集中治療管理室)開設と「総合周産期母子医療センター」の指定を祝う記念式典を執り行いました。

MFICU(Maternal Fetal Intensive Care Unit)とは、切迫早産や胎児異常など、リスクの高い出産に対応するための設備とスタッフを備えた集中治療室のことです。

近年、女性の社会進出等により出産年齢が高齢化し、ハイリスク妊産婦および低出生体重児が増加傾向にあります。 また、長崎県は他県と比較して周産期(妊娠満22週~生後満7日まで)医療にかかる病床数や人材が不足しており、その対応を他県に頼らざるを得ず、問題の解消が喫緊の課題となっていました。

そこで本院は、今年3月にNICU(新生児集中治療管理室)、GCU(新生児回復期治療室)を拡充し、より多くの新生児の受け入れができる体制を整えました。
そして今回のMFICUを6床新設したことで、ハイリスクな妊婦を受け入れることが可能になり、これまで以上に安心安全な医療を提供できるようになりました。

また、これに伴い、9月25日付けで、長崎県より県内で2施設目となる「総合周産期母子医療センター」の指定を受けました。

式典では、河野茂長崎大学長による挨拶のあと、中尾一彦病院長による施設の概要説明、来賓による祝辞等があり、参加者による新設のMFICUの内覧が行われました。
最後は、酒井英樹副病院長(診療担当)から謝辞が述べられ、盛会のうちに閉会しました。

今後は、総合周産期母子医療センターとして、また県内唯一の大学病院として、引き続き安全な医療の提供と、人材の育成に努めてまいりますので、よろしくお願い致します。

[記事:総務課(広報・評価)]