インフルエンザによる集団感染について

 このたび、長崎大学病院にて、職員を中心としたインフルエンザ(A型)の集団感染が発生しました。14日までに職員と患者合わせて36名の集団感染を確認しました。
 10月7日までに放射線部内での職員のインフルエンザ確定者が拡大したため、本院感染制御教育センターが感染経路などの調査を速やかに開始しました。7日中に感染の確認されていない放射線部職員に対して抗インフルエンザ薬の予防投与を始めると同時に、患者さんへの感染の有無などを追跡。10月4日に放射線部でCT検査を受けた患者さん3名にインフルエンザ発症が見られたことから、同日の検査時の感染が濃厚とみられています。
 4日にCT検査を受けた患者さん132名のうち、入院患者30名には既に抗インフルエンザ薬の予防投与を実施しています。一方、外来患者102名については、インフルエンザ感染の疑いがあるため、現在主治医を介して電話などで感染の有無について調査中です。感染が確定している職員、患者はいずれも快方に向かっています。
 このたびの集団感染では患者さんをはじめ、皆さまにご迷惑をお掛けしております。本院では例年10月下旬、職員全員に対してインフルエンザの予防接種を実施しておりますが、流行期が早まった今年はまだ実施しておりません。今後は流行期に合わせた予防接種の時期なども検討してまいりたいと思います。

患者さんの問い合わせ先:医療安全課 095―819―7200(代)