2019年9月20日、福岡サンパレスホテルで開催された、第49回公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会において、本院冠補綴治療室の早野歯科医師が優秀研究発表賞を受賞しました。

この賞は、公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会での優秀研究発表において口頭発表を行った研究者を対象に授与されるものです。

今回受賞した研究は、マウスを用いた実験で薬剤関連性顎骨壊死（MRONJ）についてです。 MRONJはBP製剤（ビスフォスフォネート系製剤：悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症、骨転移あるいは骨粗鬆症の治療薬）服用患者で起こるBRONJ（顎骨壊死）とデノスマブ（がん患者さんの骨病変に用いられるヒト型抗体製剤）使用患者で起こるDRONJ（顎骨壊死）などがありますが、今回の実験ではBRONJとDRONJのモデルマウスを作製し、両者の病態比較を行い免疫組織学的に異なることを明らかにしました。この新たな知見が今後の顎骨壊死の病因究明や治療方法の発見へと繋がると考えられ、高く評価されました。

早野歯科医師は「当講座（口腔インプラント学分野）が今まで3年連続で受賞していたため、4年連続受賞なるかというかなりのプレッシャーを感じていましたが、受賞することが出来て大変光栄に思います。澤瀬教授、黒嶋准教授ならびに指導してくださった全ての先生に感謝しています。今後も研究活動に尽力したいと思います。」と意欲を語りました。