平時から災害に備えろ
UNLOST 2期が修了

 東日本大震災から8年を迎え、長崎大学病院災害医療支援室は3月14日、災害時に医療活動を支えるロジスティクスの総合演習を実施した。ロジスティクスとは医療活動を円滑に支援する業務調整員のことで、被災地での医療チームの宿泊手配や交通手段の確保、情報の発信・受信などを担う。本院ではロジスティクス育成を目指して、2017年にUNLOST(University of Nagasaki Logistics Support Team)研修を開始。年度ごとにメンバーを養成し、本院のロジスティクスとして認定する。
 本年度は看護師や事務職員8名が2期生として2018年7月から、計8回にわたり災害時の情報伝達手段の技術などを習得してきた。最終回にあたる総合演習は長崎市内で最大震度7の地震が発生したという想定で、災害対策本部での活動を実践した。各病棟や外部から集まってくる情報の処理に追われた。本年度の研修には貞方三枝子看護部長も参加。「約半年間の研修を受け、災害対策本部での情報処理は幹部として知っておく必要があると感じている。有意義だった」と振り返った。
 災害医療支援室副室長の山下和範医師は「来年度も継続してUNLOST隊員を増やす予定。災害医療支援室では他の医療機関などからの研修依頼があれば、積極的に受けるようにしていきたい」と話した。 これで1期生も含め、UNLOST隊員は24名になる。

(病院長企画室)