高齢者施設向け
新型コロナ感染防止策動画を配信

 長崎大学病院は3月6日、高齢者施設向けに新型コロナウイルスの感染防止対策をまとめた動画を配信しました。動画制作は日本環境感染学会の新型コロナウイルス院内感染対策プロジェクトチームの活動の一環として、同学会と長崎県社会福祉協議会とともに企画しました。
 動画では本院感染制御教育センターの泉川公一センター長をはじめ、田代将人・副センター長、元川津留美・看護師長が講師を務め、施設職員が注意すべき点を約1時間でまとめています。泉川センター長は中国でのこれまでのデータを基に、高齢者は重症化し死亡するリスクが高くなることを示し、心血管障害や糖尿病などの持病のある人もまた同様に死亡リスクが高くなることを説明しました。その上で「高齢者の多い介護・福祉施設では職員やサービス利用者からの持ち込みが多くなる可能性がある。なるべく早く感染疑いのある方を見つけて、病院につなぐことが大切」と施設内での対策の重要性を訴えました。
 田代・副センター長は感染者を早期に見つけるためには、毎日朝夕に全職員と入所者、サービス利用者の検温を実施し、37度5分以上ある人数をグラフ化してモニターする必要性を具体的に示しています。また、元川師長は施設内での具体的な感染予防対策として、手指衛生の徹底、咳エチケット、こまめな環境清掃の必要性などを強調しました。
 動画は日本環境感染症学会や長崎県、長崎市、長崎県医師会などでもリンクする予定です。

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【動画構成】
  1. 新型コロナウイルス感染症の特徴(17分40秒)/長崎大学病院 感染制御教育センター長 泉川 公一
  2. 感染患者さんを早期にみつけるための注意点(19分20秒)/同センター副センター長 田代 将人
  3. 感染対策とその注意点(25分)/同センター看護師長  元川 津留美
    1. 感染疑い入所者の早期発見と対応について
    2. 感染を持ち込ませない対応について
    3. 感染対策実施時の注意点

[感染制御教育センター、病院長企画室]