本院産科婦人科の村上直子 助教が
最優秀演題賞を受賞

 長崎大学病院産科婦人科の村上直子助教が第10回日本がん・生殖医療学会学術集会において、最優秀演題賞を受賞しました。
 この賞は本学術集会に登録された演題のうち、学会本部が3題優秀演題賞を選定し、その中から最も優秀な演題に対して授与されるものです。
 今回受賞した研究は、がん治療(放射線療法・化学療法など)の内容によっては、卵巣機能が低下し治療後に閉経や不妊症になったりする点に着目。卵巣組織凍結・融解再移植(手術、主に腹腔鏡という内視鏡による手術によって卵巣の片側あるいは一部を取り出し、がんの治療が終わったのちに  体内へ卵巣組織を戻す方法)において、再移植された卵巣組織に組織学的な変化が生じているかを確認するために、ヒト卵巣組織をヌードマウスに一定期間移植後摘出し、組織学的な検討を行いました。その結果、移植後に組織が生着する過程で卵胞が減少することに線維化が関連することを明らかにしたことが高く評価されました。  
 村上助教は「大変光栄に思います。これからも、妊孕性温存のための研究を続けていきたいと思います。」と意欲を語りました。

[記事:総務課(広報・評価)]