口腔外科 佛坂由可講師が
 日本歯科放射線学会優秀論文賞を受賞

  授賞した佛坂由可講師

 本院口腔外科の佛坂由可講師が日本歯科放射線学会優秀論文賞を受賞しました。
 この賞は、令和2年1月から12月までに掲載された歯科放射線学に関する論文で、自薦、他薦による応募の中から最も優れた論文を1本選出し、授与されるものです。
 がん治療の一環として放射線や抗がん剤はともに広く臨床に利用されているが、これらの治療法によるがん細胞死の機構はほとんど解明されていません。ヒトがん細胞を用いた本研究で、放射線、抗がん剤、および低酸素などのストレスにより惹起されるがん細胞死のすべてに共通して、毛細血管拡張性運動失調症遺伝子(ataxia telangiectasia mutated: ATM)が関与していることを発見しました。このATM遺伝子は、細胞死惹起に不可欠な遺伝子であり、その遺伝子上でがん細胞死の誘導経路を進行させるプラットフォームとして機能していました。このATMを発端とする経路が、がん治療の新しい標的として、より有効性の高い治療法に結び付く可能性も示唆されました。



[記事:総務課(広報・評価)]