国境を越えた地域医療支援事業に関する協定を締結

  関係者による記念撮影

 長崎大学と平戸市は、令和3年度から「国境を越えた地域医療支援事業」を実施するため、3月25日に連携協定を締結しました。
 両者は平成17年から連携して「平戸市地域医療人材育成事業」を実施しています。平戸市民病院に拠点を置き、そこでの医療活動を通じて地域医療や全人的医療に携わる医師を養成するとともに、平戸市の医師確保にもつなげてきました。
 また、令和2年度からは、国際貢献等を目指す医師について長崎大学が育成を担い、日本国内に滞在している期間の就業施設、研修施設を平戸市民病院とすることで、お互いの課題解決を図る「国際医療人育成事業」を実施しています。
 「国境を越えた地域医療支援事業」は、平成17年以降実施してきた二つの事業を発展的に統合し、さらに長崎大学病院総合診療科とも協働して実施するもので、国境を超えて活躍できる国際地域医療人を育成し、平戸市の喫緊の課題である医師の確保及び地域医療の向上と、長崎大学が目指す世界の健康、医療格差の是正を図るものです。
 締結式で長崎大学の河野茂学長は「大学の使命である地域貢献の役割を果たすとともに、この取り組みが長崎大学の特色に育っていくことを期待したい」。平戸市の黒田成彦市長は「これまで継続してきた取り組みの実績をもとにさらなる飛躍につなげ、医師の確保や地域医療の向上を図っていきたい」と語り、目的の達成に向けて互いに協力していくことを表明しました。

[記事:総務課(広報・評価)]