新型コロナウイルス感染症急拡大に伴う
 本院の入院診療につきまして

 変異型が大半を占める新型コロナウイルス感染症第4波の急拡大により、長崎医療圏のコロナ診療ならびに一般診療はひっ迫し、医療崩壊の危機に直面しています。

 本院は新型コロナウイルス感染症重点医療機関に指定されており、現在、重症を含めた多くの新型コロナウイルス感染症患者さんを受け入れ、治療にあたっています。一般病床は195床を閉鎖し、医師、看護師のマンパワーをコロナ診療に注力するとともに、閉鎖した病床の一部をコロナ専用病床として使用しています。

 このため、新型コロナウイルス感染症以外の診療につきましては、重症、緊急、悪性疾患など命に関わる疾患の患者さんから優先的に入院治療を行い、治療を延期できる疾患においては、入院の延期をお願いしています。悪性疾患においても、進行が緩徐な場合に限り入院を短期間お持ちいただく、外来通院で治療を行う、関連医療機関での治療をお願いするという事態となっています。

 本院は、一般診療を目的に受診された患者さんについても、患者さんの不利益にならないように、日々、新型コロナウイルス感染症診療と一般診療のバランスを考慮しながら診療を行っています。コロナ第4波が落ちつき次第、待機いただいている患者さんの入院治療を行う所存です。皆様におかれましては、このような状況をご理解いただき、ご協力いただきますよう、お願い申し上げます。


長崎大学病院 病院長 中尾一彦