2023年12月1～2日に開催された「第33回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会」において、一般演題の中で、特に医療の質の向上に寄与する優れた演題に対して授与される「医療の質特別賞」を受賞しました。

　対象となった研究は、「本学会員を対象とした急性期呼吸リハビリテーションの現状に関するアンケート調査」です。急性期の呼吸リハビリテーションについて、現在の対象疾患やプログラム内容、退院後のフォローアップ体制について検証がなされていませんでした。そこで、本研究では日本呼吸ケア・リハビリテーション学会の会員に対して、急性期呼吸リハビリテーションの実態調査を行い、その対象疾患やプログラム内容を明らかにするとともに、退院後のフォローアップ実施率が43%と半数以上の施設でシームレスなケアが展開できていない課題を明確にしました。

　及川理学療法士は「この度はこのような貴重な賞を頂くことができ、大変光栄に思います。これも所属研究室の諸先生方のご指導や関係各位のご協力のおかげであり、深く感謝しております。急性期病院に従事する一員として、今回、明らかになった課題を解決すべく、今後も日頃の診療に向き合いたいと思います。」と語りました。