高木幸則 准教授が”優秀論文賞”を受賞

 口腔診断・情報科学分野の高木幸則 准教授が令和5年11月26日に横須賀市で開催された第2回日本唾液ケア研究会学術集会において、唾液関連優秀論文賞を受賞しました。この賞は、2016年度から2023年8月までに学術雑誌に掲載された唾液に関連する英文論文の中から、優れた論文として選出されたものに授与されます。

 本論文は中年以降の女性に多くみられる口や眼の乾燥が主症状のシェーグレン症候群という疾患において、超音波画像診断による唾液腺の重症度評価が、治療効果の予測に有用であるということを多数の画像、臨床データを用い検証し、報告したものです。これにより、超音波画像検査が診断だけではなく、治療を進めていく上での有用な指標となり得る可能性を示すことができました。このことは今後、シェーグレン症候群の病期に応じた適切な治療法の選択にも繋がる本研究の大きな成果と考えます。

 高木准教授は、「2004年に本院に開設して20年近くにわたって続けてきた口腔乾燥症の専門外来における患者さんの貴重なデータによって、今回このような賞を頂くことができました。心より感謝申し上げます。これからもシェーグレン症候群をはじめとする口腔乾燥症患者さんを一人でも多く手助けできるよう、しっかりと診療、研究を進めて参りたいと思います」と語りました。

[記事:総務課(広報・評価)]