脳卒中・心臓病等総合支援センターが
 「心臓病のつどい」を初開催

説明を行う小児科桑原医師


演奏を行う医学部室内合奏団


自身の経験を語る中澤さん

 脳卒中・心臓病等総合支援センターが主催する「心臓病のつどい」が、8月12日(月・祝)に長崎県庁で初めて開催されました。

 この催しでは、心臓病の患者さんやその家族、関係する方々を対象に、心臓病に関する最新の治療法などの話題を提供し、また参加者同士がそれぞれの経験や知識を共有し、つながりを深めることで、安心感を得て、回復を支援することも目指しています。開催会場には、医療関係者も含め22人が参加しました。

 初めに、本院小児科の桑原医師が「先天性心疾患について」と題して講演を行いました。先天性心疾患とは、生まれつき心臓や血管の構造が正常とは異なる病気のことです。桑原医師は、代表的な先天性心疾患の病状や社会保障制度について詳しく解説し、特に成人後の定期受診の重要性を強調しました。病状によっては、大人になってから定期受診を怠ると、症状が現れた時点で進行している可能性があり、そのため、幼少期から「自分の病気を知ること」の重要性が話されました。また、先天性心疾患に合併しやすい感染性心内膜症の予防として、定期的な歯科受診や適切な歯みがきの重要性についても触れました。

 講演後には、長崎大学医学部室内合奏団によるミニ音楽会が開かれました。演奏された曲目は、「花は咲く」、「星に願いを」「ジュ・トゥ・ヴ」、「いつも何度でも」、そして「ラプソディー・イン・ブルー」の5曲です。合奏団代表の浦さんは、「皆さんが知っていて楽しんでいただける曲を選びました。生の音楽を聴く機会は少ないでしょうから、その良さを楽しんでいただけたらと思います。」と語りました。

 演奏会の後には、参加者同士の懇談会が行われました。懇談会では、司会の紹介で長崎女子短期大学 教授の中澤さんが自身の心臓病の経験を共有しました。学生時代の部活動での経験や心臓病に対し不安だった時期、現在の元気の源である大学生との関わりについて話し、参加者たちは頷きながら自身の経験と重ね合わせる様子が見られました。また、参加した医療ソーシャルワーカーや講演を行った桑原医師に対して個別に相談を行う参加者の姿も見受けられました。
 このつどいが、参加者にとって有意義な場となったことが伺えました。



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長崎大学医学部室内合奏団
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[記事:総務課(広報・評価)]